「ペットの葬儀でも人間のように香典返しは必要なの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、ペットの葬儀で香典返しは必要なのか、お返しをする場合の返礼品や渡す際の注意点を解説します。
目次
ペットの葬儀で香典返しは必要?
ペット葬儀でいただいた香典のお返しは、義務ではありません。
実際のところ、お返しをするかどうかの判断は人それぞれで、香典をいただいた人との関係性によりお返しをする場合や、いただいた人全員にお返しをする人もいます。
お返しをしたいと考えている場合、ちょっとした品物と感謝の言葉を添えれば、十分に気持ちは伝わるでしょう。
ただし、香典を贈っていただいた人全員がお返しを期待しているわけではないため、お返しをしてしまうとかえって相手に気を遣わせる場合もあります。
ペットの葬儀でおすすめの香典返し
ペットの葬儀でおすすめの香典返しの品物について解説します。香典返しの品物選びに迷った場合は、ぜひ参考にしてください。
お菓子
お菓子類は種類が多く、いわゆる「消えもの」で、後に残らないことからペットの香典返しとしてよく選択されます。
1,000円程度でも和菓子や洋菓子など選べるため、贈る相手の好みによって選ぶと良いでしょう。
また、ペットを飼っている方には、犬や猫の柄が入ったクッキーなども良いでしょう。
タオルや洗剤などの消耗品
タオルは「不幸を拭い去る」という意味を持った香典返しとなります。よく使われる日用品であることから、人気の香典返しのひとつです。
ただし、不祝儀なため、あまり色やデザインが派手すぎるものは避け、シンプルなものを選ぶと良いでしょう。
また、洗剤やラップといった日常で使う消耗品も「悲しみを洗い流す」という意味があり、香典返しの品によく選ばれています。
ペットグッズ
相手がペットを飼っている場合、ペットグッズを贈ることもあります。
ペット用のおやつは、お菓子類と同様、食べ物なので後に残らず香典返しの品としては適切です。
ペットの好みのおやつが分からない場合は、ペット用のタオルやおもちゃなどを選択すると良いでしょう。
お花
香典としてお花をいただいた場合、お返しとしてミニサイズのお花を贈ると良いでしょう。
小さいお花であればそこまで高価ではなく、置き場所にも困らないため、相手側に気を遣わせる心配もありません。
最近では、お花のアレンジメントの種類も豊富なため、お返しする相手により好みのお花を組み合わせて感謝の気持ちを伝える方もいらっしゃいます。
カタログギフト
カタログギフトは、予算に合わせて様々な商品を相手側に選んでもらえるため、相手の好みが分からない場合におすすめです。
また、ペットの葬式後になかなか気が晴れず、香典返しを準備する気持ちになれないという場合にも重宝します。
ペットの香典返しの品物選びに迷う際は、カタログギフトを選んでおけば間違いないでしょう。
香典返しをする際のマナー
ペットの香典返しは人間の葬儀と違い、あまり気を遣う必要はありませんが、一般的なマナーには気を付けておいた方が良いです。
以下で、ペットの香典返しをする際のマナーについて解説します。
相場はいただいた金額の1/3~半分
ペットの香典返しの相場は明確に決まっているわけではありませんが、ひとつの基準として、いただいた金額の1/3~半額程度と考えておきましょう。
ペットの葬儀でいただく香典の相場は3,000~5,000円と言われているため、お返しは1,500~2,500円程度が妥当です。
葬儀から1ヶ月程度でお返しをする
人間の香典返しは、四十九日が終わってから行うのが一般的です。しかし、ペットの場合は定められた冠婚葬祭のルールがないため、お返しの時期についてはあまり気にする必要がありません。
葬儀が終わり数日から1ヶ月程度で、気持ちが落ち着いたころに香典返しで感謝を伝えるようにすると良いでしょう。
お返しは「消えもの」を選ぶのが一般的
香典お返しは「消えもの」を選ぶのが定番です。「消えもの」とは、食べたり使ったりすると無くなるものを指します。
日本では、「不祝儀を後に残さない」という考え方があるため、消えものを香典返しとして贈ることが一般的です。
具体的には、お菓子類やコーヒーといった食べ物、洗剤やせっけんなどの消耗品などが香典返しに適した品物といえます。
香典返しの掛け紙の種類
香典返しは一般的に掛け紙を付けますが、ペットの場合は厳密な決まりがないため、贈る側のお気持ち次第になります。
しかし、弔事マナーに従って掛け紙を付けて香典返しを贈る方が、より相手へ感謝の気持ちを伝えられるでしょう。
香典返しの掛け紙の種類は、表書きに宗派を問わない「志」と記載し、喪主の姓またはフルネームを記載して贈ることが一般的とされています。
香典返しにメッセージカードも添えて感謝を伝える
香典返しの品物と一緒にメッセージカードを添えてあげると、より感謝の意が伝わります。
人間の葬儀と違い、ペット葬儀の場合、冠婚葬祭のルールがあまり厳しくないため、きちんとした文章より自然体の言葉の方が感謝の気持ちを伝えやすいでしょう。
メッセージカードに記載する言葉の例としては以下を参考にして下さい。
- 「○○さんのお心遣い、本当に嬉しかったです。」
- 「いただいたお花が本当にきれいで、心が癒されました。」
- 「遊んでくれてありがとう。楽しかったよ。 〇〇(ペットの名前)より」
定まった形式はないため、素直な感謝の気持ちを伝えてください。また、ペット目線からの感謝の気持ちを添えてあげるのも良いでしょう。
香典返しで感謝を伝えよう
最愛のペットの死は、飼い主様にとって辛いできごとです。そんな中、届けられた心のこもったお花や香典は、飼い主様の悲しみを和らげてくれるでしょう。
香典返しと一緒に、メッセージカードも一言添えてあげると、より一層感謝の気持ちが伝わります。
ペットの香典返しに困ったらぜひcocoペットにご相談ください。飼い主様に合った方法をご提案させていただきます。