「ペットの火葬をいつ行えば良いかわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
愛するペットが亡くなったときは速やかに火葬するべきと理解していても、心の整理がつかずに先延ばしにしてしまいがちです。しかし、ペットを火葬するまでの期間、ご遺体を正しく安置することも大切です。
安置の方法次第で、ご遺体の状態や保存可能な期間は大きく変わります。本記事では正しいご遺体の安置方法に加えて、いつまでにペット火葬をするべきなのか紹介します。
目次
ペット火葬はいつまでにすべきか
愛したペットを火葬するのは心が痛いですが、長期間そのままにしているとご遺体が傷んでしまうためタイミングをみて火葬をしなければなりません。
いつまでにペット火葬を行ったほうが良いのか迷った場合、最も確実なのは、依頼する予定のペット火葬業者に確認することです。
訪問火葬サービスのCOCOペットでも、24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
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亡くなって3日以内に火葬するのがおすすめ
基本的にペットが亡くなってから3日以内の火葬がベストです。ペットの死後は腐敗が進むため、火葬までの日数が長くなるときれいな状態での火葬が難しくなります。
小さいペットや痩せ型ペットの場合、1週間程度安置しても変化が見られない場合があります。
しかし、見た目に現れていないだけで腐敗が進んでいるケースがあるため、できるだけ早めの火葬を心がけましょう。
10日以内にはペットの火葬をするべき
ペットが亡くなった際、気持ちの整理や火葬できる日を調整するため、すぐに火葬できない方もいるでしょう。
適切な処理・安置を行なえば、10日程度は安置期間を延長できるため、その期間でペットとのお別れや、飼い主様の心の整理をつけると良いでしょう。
しかし、正しい方法で安置したとしても10日以内に火葬することをおすすめします。
10日を過ぎると腐敗が進みやすくなり、臭いや見た目が悪くなるため、きれいな状態での火葬が難しくなります。
亡くなって当日の火葬は避ける
ペットが亡くなって当日の火葬は、できるだけ避けましょう。人間の場合、蘇生の可能性を考慮して亡くなった後、24時間は火葬ができないことになっています。
ペットの場合でも同様で、一見亡くなっているように見えても、後から蘇生するということもあり得るため、ご自身の判断で亡くなったと判断して火葬をすぐに行なわないようにしましょう。
亡くなってしまった当日は、ペットと一緒にゆっくり過ごすことをおすすめします。
早めにペットの火葬が必要なケース
ご遺体の腐敗などの理由からペットの火葬は早めに行う必要がありますが、特に早めにペットの火葬が必要なケースが3つあります。以下で解説します。
気温が高い時期
気温が高い夏場はご遺体の腐敗が早まるため、早期の火葬が必要です。
ドライアイスや冷房を利用すると腐敗を遅らせることができますが、日本の夏は高温多湿なため限度があります。また、専用のドライアイスを大量に購入する必要があり、費用もかかります。
夏場でも亡くなってから3日以内に火葬すると腐敗せずきれいな状態でお別れできるでしょう。
ご遺体に外傷・腫瘍がある場合
ペットのご遺体に外傷や腫瘍がある場合は、早めの火葬が必要です。ご遺体に外傷があると、外傷から腐敗が進みます。また、腫瘍がある場合、腫瘍がある部分から腐敗が進み、目に見えていない部分の腐敗が進みます。
外側はきれいな状態でも、内部から腐敗が進むこともあるため、外傷・腫瘍がある場合は早めに火葬しましょう。
ご遺体が変化してきた場合
ご遺体に変化が見られた場合、早めに火葬を行いましょう。
腐敗臭がきつくなってきた、虫が寄ってきているなどの目に見える変化は、腐敗が進んでいる証拠です。
腐敗が進んだ状態のまま放置した場合、生前の姿での火葬は難しくなるため、早めの火葬を心がけましょう。
ペットの死後に起こること
動物の死後、身体には多様な変化が起こります。正しい処置を施さないと火葬に影響を及ぼすうえ、ペットの姿が見るに堪えないものになってしまいます。
以下でペットの死後に起こる変化を紹介します。綺麗な状態で安置と火葬ができるように把握しておきましょう。
死後硬直
ペットが亡くなって一定時間が経過すると、死後硬直が始まります。死後硬直とは筋肉が収縮することにより、身体が固まる現象のことです。死後硬直が始まるまでの時間は犬の場合で2時間ほどですが、身体の大きさや周囲の温度で大きく変わります。
死後硬直は12〜24時間ほどで終了し、再び身体が柔らかくなります。ペットの表情や姿勢に変化が生まれる、「解硬」という現象です。
死後硬直が始まると、ペットのご遺体を自然な体勢で安置することが困難になります。不自然な形にならないよう、速やかな対処が肝心です。
ご遺体の腐敗が始まる
目に見える変化がない状態でも、ご遺体の腐敗は亡くなった直後から始まっています。夏場などの室温が高い部屋や湿度の高い環境では、特に腐敗の進行が早まるでしょう。冬場でも、暖房が効いた部屋は注意が必要です。
ペットが亡くなった後はドライアイスなどで水分の多い頭部と腹部を重点的に、全身を冷やしましょう。水分は腐敗を進める原因になるため、ご遺体に水分が付けないように注意してください。
ご遺体の腐敗の進行度により、安置できる期間が大きく変わります。
腐敗ガスが発生
腐敗が進んでくると、ご遺体の腹部が膨らんできます。お腹の中で腐敗ガスが発生し、充満してくるからです。
腹部で充満した腐敗ガスはやがて体外に放出されるため、悪臭の原因になります。少しでも嫌な臭いを感じたら、早めに火葬することをおすすめします。
愛するペットの体臭だからと腐敗臭に気づかず、見過ごしてしまう飼い主様も多くいらっしゃるため注意が必要です。
体液が出てくる
ペットが亡くなった後、ご遺体から体液が出てくることがあります。死亡直後もありますが、死後硬直が解けた後の死後24時間頃によく見られます。死後硬直で固まった筋肉が解硬し、緩んだことにより起こる現象です。
体液は口や鼻から出ることが多いですが、糞尿が出る場合もあります。ご遺体が汚れないよう、安置する際はペットシーツを敷いてあげると良いでしょう。
体液が出ることは自然な現象ですが、時間が経ってから見られる現象のため驚かれる飼い主様も多くいらっしゃいます。汚れてしまったら、水分が付かないように固く絞ったタオルなどで綺麗にしてあげてください。
正しくご遺体を安置する方法
ペットのご遺体を正しい方法で安置することで、良い状態で見送れます。以下で正しい安置方法について解説します。
ご遺体の足を折りたたむ
生き物が亡くなると死後硬直が始まり、徐々に身体が固まります。犬の場合、足が真っ直ぐに伸びたまま硬直してしまうと、棺桶に収まらなくなる可能性もあります。
そのため、完全に体が硬直してしまう前に、ご遺体の四肢を折りたたみ、眠る時の体勢にします。口や目が開いている場合は優しく閉じてあげましょう。
ただし、死後硬直が進んでしまった場合は、無理にご遺体の体勢を整える必要はありません。死後硬直は半日~1日で解けるので、硬直が解けた後に行うことで問題ありません。
ご遺体をお手入れする
死後硬直が解けると体液や糞尿が出てくる場合があります。体液や糞尿を拭き取ってあげる、または新聞紙やタオル、ペットシートなどを敷いておくとご遺体から漏れ出た汚れを吸収してくれます。
汚れを拭き取る際に水分が残ると腐敗が進みやすくなるため、十分に水気を取っておきましょう。
ご遺体の汚れをきれいにふき取った後は、ブラシや、くしを優しく当て、毛並みを整えてあげます。
ご遺体を冷却する
ご遺体を棺やダンボールに安置し、ドライアイスや保冷剤を用意しましょう。ドライアイスは葬儀業者または、通販サイトから購入可能です。
首周りや腰回りを冷やすと腐敗が遅くなるため、特にしっかり冷却してあげてください。
また、ドライアイスや保冷剤で出た水滴がペットの身体に付着すると腐敗が進んでしまいます。水滴がご遺体に付着しないように、保冷剤をタオルなどでくるむと良いでしょう。
ご遺体を安置する
ご遺体を正しく安置するには、安置する場所や環境も大切です。ご遺体は涼しい暗所に安置し、できるだけ室温やご遺体の温度が上がらないように注意します。
腐敗が進んでしまう原因になるため、外気やエアコンの風に触れないように注意しましょう。全身にタオルなどを被せておくと効果的です。
ご遺体を安置できる目安は夏で1〜2日、冬は2〜3日です。かなり精度の高い処置や環境を準備した場合は10日ほどの安置も可能ですが、現実的ではありません。長くても3日と考えるのが妥当です。
ペット火葬までに時間がかかるときのご遺体の安置方法
ペット火葬はなるべく早くしてあげたほうがいいと理解していても、事情によりすぐに火葬してあげられない場合があるでしょう。
ペットのご遺体は時間とともに腐敗が進んでいくため、安置する際は腐敗を遅らせるように対策してあげる必要があります。以下では、ペット火葬までに時間がかかるときのご遺体の安置方法について解説します。
保冷剤を腹部や背中にあてる
ペットのご遺体を安置する際は、腹部や背中を中心に保冷剤をあててあげましょう。腹部や背中は内臓があるため、とくに腐敗が進みやすいです。
保冷剤をご遺体にあてる際は、体幹部を冷やすようにあててあげると腐敗が進みにくくなります。また、保冷剤は溶けやすいため、こまめに交換してあげましょう。
保冷剤が溶けると水滴が出てきて、水滴がご遺体に付着すると付着した部位から腐敗しやすくなります。保冷剤を当てる際は、タオルやガーゼに包んで直接ご遺体にあてないように注意してください。
ドライアイスを使う
保冷剤は溶けやすくこまめに交換する必要がありますが、ドライアイスを利用するとさらに保冷効果が高く安置期間を延ばせます。
ドライアイスは24時間程度で交換し、外気を遮断すると夏場は4〜7日程度、冬場は7〜10日程度安置できるようになります。
しかし、ドライアイスの取り扱いには注意が必要です。素手で触ると凍傷になる恐れがあるため、厚手の手袋で取り扱いましょう。ドライアイスは、ネット販売や氷屋などで手に入れられます。
安置するためのアイテムを利用する
近年では、インターネット上からペットを安置するためのアイテムを購入できます。手厚くペットとお別れしたい方は、安置期間を延ばすためにも安置専用アイテムの利用がおすすめです。
安置セットはドライアイスや安置用の棺、お見送り用の布団がセットになっています。安置する際に必要なものがなにかわからない、どれを選べばいいかわからないとお困りの方にも最適です。また、安置したまま火葬できる素材の棺を選ぶとより便利でしょう。
ペット火葬の方法・依頼先
ペットのご遺体は長期間安置できないため、火葬の準備は早めに行うことをおすすめします。
これからご紹介する火葬の方法や依頼先を事前におさえておけば、火葬を手配するのに迷う必要がなくなるため、ぜひ参考にして下さい。
火葬方法
ペット火葬の種類はいくつかあり、具体的には以下があります。
- 合同火葬
- 一任個別火葬
- 立会い個別火葬
ペットをどのように供養したいかでもか適切な火葬方法が異なるため、十分に考えて選ぶと良いでしょう。
合同火葬
他のペットと一緒に火葬する方法が合同火葬です。この火葬方法は他のペットと同じ火葬炉で火葬されるため、ご遺骨が返却されず、そのまま合同墓地に埋葬されることが一般的になります。
他の火葬方法と比べ料金が安く済むことから、「火葬にかかる費用をできるだけ抑えたい」と考えている飼い主様にはおすすめの火葬方法です。
しかし、ご遺骨は戻って来ないため、手元で供養したい場合や、ペット個別で弔いたい場合などには向きません。
以下より、それぞれの火葬方法の特徴と、メリットデメリットについても解説します。
合同火葬
他のペットと一緒に火葬する方法が合同火葬です。この火葬方法は他のペットと同じ火葬炉で火葬されるため、ご遺骨が返却されず、そのまま合同墓地に埋葬されることが一般的になります。
他の火葬方法と比べ料金が安く済むことから、「火葬にかかる費用をできるだけ抑えたい」と考えている飼い主様にはおすすめの火葬方法です。
しかし、ご遺骨は戻って来ないため、手元で供養したい場合や、ペット個別で弔いたい場合などには向きません。
一任個別火葬
一任個別火葬は、ペット個別の葬儀・火葬・収骨までを火葬業者が一任して行う方法です。
この火葬方法はペットを個別で火葬できるだけではなく、ご遺骨の返却があるため、その後の供養についての選択肢が広まる点が特徴です。
また、火葬に関わるすべてを業者が行ってくれるため、「忙しくて火葬には立ち会えないが、ご遺骨は手元に残したい」といった方に向いています。
ただし、飼い主様は火葬やお骨上げの立会いができない点には注意しましょう。
立会い個別火葬
立会い個別火葬は、ペット個別での火葬が可能だけではなく、飼い主様やご家族による火葬・お骨上げの立会いが可能です。
費用は少し高くなりますが、読経やお焼香、お別れのセレモニーを執り行うことも可能なため、ペットを手厚く見送ってあげたい方におすすめの火葬方法です。
ただし、ほとんど人間と同じような流れで葬儀・火葬が行われていくため、葬儀・火葬で丸一日かかる場合もあり、事前に火葬に参加できる時間を確保しておくことが必要です。
すぐに対応できるペット火葬の依頼先
ペットが亡くなった後はできるだけ早めの火葬を行うことで、きれいな状態でお別れができます。そのため、すぐ火葬の申し込みができる依頼先について把握しておきましょう。
24時間対応のペット霊園
ペット霊園の中には24時間葬儀の受付を行っている業者もあり、早めの火葬をしたいという希望に沿ってプランを提案してくれる傾向があります。
また、ペット霊園では火葬場と併設してお墓や納骨堂があるケースが多く、火葬後の供養まで霊園側に依頼できる点が大きなメリットです。
ただし、24時間対応のペット霊園は都市部に多い傾向があります。地方に住んでいる方の場合は、霊園までの距離が離れてしまうため、気軽に利用できないというデメリットもあります。
訪問ペット火葬業者
訪問ペット火葬業者は、火葬炉を搭載した車で自宅まで訪問、火葬してくれる業者です。
火葬のために特定の場所に足を運ぶ必要がないため、ペット霊園の利用が難しい方などにはおすすめの選択肢です。
また、訪問ペット火葬業者も24時間対応している業者が多く、早朝や夜間の火葬にも対応しているため、依頼してから数日で火葬が実現できます。
ただし、訪問火葬の場合は火葬から返骨までがサービス内容のため、その後の供養については飼い主様で手配する必要があります。
地方自治体
ペットの火葬は各地方自治体でも対応しています。自治体のホームページで申し込み、ペットのご遺体を火葬場に運ぶ、または収集に来てもらうと火葬してくれます。
料金も比較的安く済みますが、自治体での火葬は合同火葬が一般的なため、ご遺骨の返却はありません。
地方自治体の火葬ではご遺体の持ち込みだけで済むため、亡くなってからすぐの火葬が実現できます。しかし、火葬というよりは一般廃棄物としての処理に近いため、大切なペットをきちんと見送ってあげたい場合は避けた方が良いでしょう。
ペットが亡くなる前にしておくべきこと
愛するペットが亡くなると、少なからず飼い主様には後悔が生まれるものです。しかし、後悔はそれだけ愛情を注いだ結果とも言えます。
飼い主様の後悔を少しでも和らげるため、ペットが亡くなる前にしておくべきことを紹介します。
ペットの形見を残す
ペットが亡くなってしまうと、意外と形見は残らないものです。そのため意識して、生前に形見を残しておきましょう。一例としては、体毛や羽、足跡などがおすすめです。
火葬業者の中には、ご遺骨を粉骨してアクセサリーなどに入れてくれるサービスもあります。お守り代わりにできますが、上記の例のような生前のペットの姿を想像できる形見とは違います。
愛するペットの亡くなった後を想像するのは心苦しいですが、後悔しないためにも検討しましょう。
ペットの生前の写真をたくさん撮影する
愛するペットの死後、多くの飼い主様が後悔することとして、1生前の写真の少なさが挙げられます。生前は元気な姿を日常的に見ているからこそ、写真は忘れがちになります。
理想は小さい頃から成長に合わせて写真に残しておくことです。写真は定期的に何枚か撮影しておきましょう。
最近はペット用の写真をプロのカメラマンに撮影してもらえるスタジオやサービスも充実しているため、ペットが元気なうちに検討してみてください。ペットが亡くなった後は、撮った写真を遺影として使えるかもしれません。
火葬業者の目星をつけておく
ペットが亡くなる前に火葬の準備をすることは悲しいですが、生前のうちから火葬業者の目星はつけておきましょう。亡くなってから探す場合、慌ただしくなり十分に情報取集ができません。加えて、ご遺体の安置期間という期限もあります。
妥協して希望通りではない葬儀は一生の後悔になります。最後にしてあげられる愛情表現だからこそ、十分な情報取集のうえで納得のいく葬儀をしてあげてください。
ペットが亡くなったらすること
ペットが亡くなった際、事前に手順を確認しておくと、スムーズに手続きができ、安心してお別れできます。以下では、ペットが亡くなった後の流れについて解説します。
お別れの準備を行う
ペットの死亡が確認できたら、ご遺体を正しい方法で安置しましょう。
家族で一緒に過ごした日々を思い出し、感謝しながら安置してあげるとペットも安心できます。
最初は受け入れられず、気が進まないかもしれませんが、死後硬直が始まると足が伸びたまま、または目や口が開いたまま硬直してしまいます。
死後硬直が始まる前に、お別れの準備を行いましょう。
ペット火葬業者を選びプランを考える
ペットを火葬してご遺骨にするために、ペット火葬業者とプランを選びましょう。
ペットの火葬方法に決まりはないため火葬せずに庭に埋葬することもできますが、天気や野生動物の影響を受ける可能性があります。
トラブルを防ぐためにも、火葬業者を利用するのがおすすめです。ペットの火葬業者は、主にペットのお墓があるペット霊園、車の中で火葬が行われる火葬車があります。
どのように供養したいかで火葬方法も異なるため、飼い主様に合った火葬業者とプランを選びましょう。
葬儀を行う
火葬業者とプランを選んだら、予定された日程で葬儀を行います。
火葬の方法はプランにより異なるため、当日スタッフの指示をしっかり聞き、悔いの残らないようお別れしましょう。
火葬の際は、棺やダンボールに、ペットが好きだったおやつやおもちゃなどを添えて最後に感謝を伝えます。
ペット火葬をすぐにしたほうが良いケース
ペットのご遺体と少しでも一緒にいたいという想いからペット火葬を先延ばしにしてしまっている方もいるでしょう。
できるだけ一緒にいたいという気持ちはあっても、時間の経過とともにご遺体の腐敗は進んでしまいます。ご遺体の腐敗が進んでしまうときれいな状態でのお別れが難しくなります。
ペット火葬をすぐにした方がいいケースは以下のとおりです。
目元が陥没している
ペットのご遺体は時間の経過により、目元が陥没していきます。水分の蒸発や眼球の周りを支えていた筋肉が緩んだことから目元が沈んでしまい、腐敗と原因は異なります。
しかし、目元が陥没してしまうと生前のペットの印象とは異なり、ショックを受ける飼い主様もいるでしょう。ペットの可愛らしい顔が変わってしまう前に、少しでも目元に違和感を覚えたら火葬してあげてください。
臭いが出てきた
ご遺体の腐敗が進むと異臭が出てしまう恐れがあります。
臭いの感じ方は人により変わり、大切な家族だから臭いが気にならないという方もいれば、少しの臭いでも気になる方など異なります。家族の中のひとりでも臭いが出てきていると感じたら、火葬しても良いタイミングであるといえるでしょう。
体液が出てきた
時間の経過とともにご遺体からは体液が漏れてきます。鼻や口から体液が出たり尿が出たりするため、定期的に拭き取ってあげましょう。
ご遺体から体液が漏れてくるのは、筋肉が活動しなくなったこと、また血管やリンパ管が死後硬直により破裂することが原因です。体液が漏れてくることは自然現象のため、とくに問題はありません。
しかし、体液の量が増えたり、臭いが強くなっていたりすれば、火葬が必要なタイミングであるといえます。
お腹が膨らんできた
ご遺体をどれだけ冷やしても腐敗は進行していきます。特に臓器がある腹部や頭部は腐敗するスピードが他の部位と比較しても早いです。
腐敗が進んでしまうとお腹の中が発酵してガスが溜まり、どんどんお腹が膨らんできます。お腹の中に溜まっているガスは、時間が経過すると体外に排出されますが、ご遺体から異臭が放たれ、虫を引き寄せてしまいます。
きれいな姿でお別れするためにも、お腹の膨らみが気になったら火葬してあげましょう。
ペット火葬をすぐにしない際の注意点
ペット火葬をすぐに行わない場合、ご遺体をきれいに保つために注意が必要です。以下では、ペット火葬をすぐにしない際の注意点について解説します。
季節により腐敗の進行度が異なる
ご遺体の腐敗の進行は、季節により異なり、気温や室温、湿度などでも腐敗の状況は大きく変化します。
とくに日本の夏場は気温と湿度が高く、通常よりも腐敗が進みやすいです。そのため、ご遺体を室内で安置する際は、必ずエアコンを使用して室温を低めにし、風が直接後遺体に当たらないように工夫しましょう。
冬場はエアコンの使用を控えて、窓を開けて室温を低く保ちます。冬場は外の気温が低いからといって、ご遺体を外で安置してしまうと害獣にご遺体を荒らされる恐れがあります。外の気温が低い冬でも室内でペットのご遺体を安置するようにしましょう。
火葬予約を早くする
ペット火葬をすぐに行えない場合でも、ペット火葬の予約は早めにしておきましょう。なぜなら火葬依頼したい日が予約で埋まっていることがあるからです。
そのため、ペットの火葬をいつするか迷っている場合でも、早めからの火葬相談が大切です。しかし、ペット霊園により、早めの火葬をすすめる業者も潜んでいます。
強引に火葬に持ち込もうとする業者は悪徳な可能性も考えられるため注意しましょう。
ご遺体を清潔に保つ
動物が亡くなってから死後硬直が始まるまで、口や肛門などから排泄物やリンパ液が漏れてくることがあります。ペットのご遺体が汚れてしまうのを防ぐためにも口や鼻にガーゼを詰めたり、あてたりして汚れを拭き取ってあげてください。
しかし、死後硬直がすすむと体液の漏れはおさまってきますが終わった後でもこまめにご遺体をきれいに清めてあげましょう。
ペットときれいな状態でお別れしよう
愛するペットとの別れを美しい思い出として残すためにも、できる限り綺麗な状態で火葬してあげましょう。綺麗な状態でお別れするためには、正しい処置や環境でご遺体を安置しながら速やかに火葬することが重要です。
生前から火葬業者のリサーチをするなどの準備を進めつつ、後悔のないように納得のできる葬儀をしてあげてください。安置中のご遺体の変化には十分に注意し、腐敗が進んでいるようであれば早めに火葬しましょう。
また、訪問火葬サービスのCOCOペットでは24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類によって6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望によってプランを選んでいただけます。
埼玉、東京(島しょ部除く)、千葉、神奈川、茨城エリアで最安を目指していますので、ペットのお見送りについてお考えの方は一度ご相談ください。