「ペットの火葬は費用をかけずに無料でしたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ペットの火葬は無料でできますが、デメリットもあります。
本記事では、ペットを無料で火葬する方法や、自治体と民間の火葬方法などついて解説します。費用を抑える方法についても解説しているため、これから火葬をお考えの方は参考にしてください。
目次
ペットの火葬を無料でするには
ペットの火葬を無料でする方法は3つあります。以下で解説します。
ペットの火葬を自治体に依頼する
自治体であれば、無料でペットの火葬をできる場合があります。自治体により対応は様々なため、お近くの自治体に確認してみましょう。
ただし無料で火葬してくれる自治体の中には、ペットを一般廃棄物として焼却するところもあります。遺骨が戻ってこないなど、通常の葬儀と違う部分もあるので、大切なペットとの最後のお別れで後悔しないようによく考えてから依頼しましょう。
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ペット霊園やNPO法人に依頼する
一部のペット霊園やNPO法人でも、無料で火葬を依頼できます。
例えば、学校や保護施設などで生活したペットには飼い主様がいません。ペット霊園やNPO法人は、学校や動物病院と連携しており、飼い主様のいないペットの火葬を社会貢献活動の一環として無料で行っています。
無料の場合は合同火葬になりますが、ペットの供養に慣れている団体に依頼できる安心感があります。
自宅で土葬する
自宅で土葬をする場合、無料で済ませることが可能です。自宅で土葬すれば、ペットと常に同じ場所で過ごせます。
ただし、ペットのご遺体は一般廃棄物として、私有地以外の土葬は不法投棄になるので注意しましょう。
また、ペットのご遺体は土中で腐敗し、悪臭の原因となる可能性があるため、適切な処理が必要です。ハムスターや亀などの小さなペットが土葬に向いています。
自分で火葬してはいけない
ご自宅の中庭で火葬すれば無料でできるとお考えになる飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、先述したように、ペットは法律上、一般廃棄物に分類されます。一般廃棄物は自宅での処理が法律で禁止されています。そのため、ペットを自宅で火葬することはできません。
参考:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 | e-Gov法令検索
自治体でのペットの火葬は本当に無料でできる?
ペットの火葬は自治体により対応が異なるため、全て無料で火葬できるとは限りません。また、無料で火葬を行っていない自治体もあるため、事前に確認しましょう。
全ての自治体が無料ではないものの、自治体の火葬費用の相場は、およそ1,000〜10,000円が多く、民間のペット火葬業者と比べると金額を安く抑えられます。
自治体の火葬が安い理由は、ほとんどが合同火葬だからです。合同火葬は、他のペットと一緒に火葬をするため金額が安く済みますが、ご返骨はできません。
自治体とペット火葬業者の違い
保健所などの自治体とペット火葬業者では費用や火葬方法、ご遺骨の扱い方に大きな違いがあります。以下で項目別に紹介するため、比較しながらご自身にあった火葬方法を検討してください。
費用を抑えたい場合は自治体、丁寧に弔いたい場合はペット火葬業者をおすすめしています。
火葬にかかる費用
基本的に自治体の費用がより安価であり、中には無料で火葬を行っている自治体もあります。
自治体での火葬の相場は1,000~10,000円です。ペット火葬業者で合同火葬を依頼する場合、費用相場は体重5㎏以下の猫や小型犬で17,600円ほどのため半額以下となります。
自治体により火葬費用は異なる上に、火葬自体を承っていない自治体もあります。ルールや当日の流れが自治体ごとに違うことも多いため、事前に確認しておくと安心でしょう。
対応している時間帯
自治体は行政機関であるため、平日のみの対応になります。対応時間も17時頃までが多く、遅くても18時までがほとんどです。火葬の依頼や確認などに何かと問い合わせることがありますが、会社員として働いている方にとっては厳しい時間帯でしょう。
民間のペット火葬業者であれば24時間、365日対応している場合もあります。ペットが亡くなった後は慌ただしくなりがちであるため、予定に合わせて好きなタイミングで連絡できる点でペット火葬業者が優れているでしょう。
火葬方法
自治体での火葬はほとんどが合同火葬で、他の動物や、場合によっては廃棄物と一緒に火葬されることもあります。ごく稀に個別火葬を行っている自治体があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
民間の火葬業者の場合、火葬形式によりプランを選べます。民間でも合同火葬はありますが、一緒に火葬するのは他のペットだけです。ごみとは火葬されないため、十分に愛するペットを供養できます。
一任個別火葬や立会い火葬ではペット1頭ずつ火葬するため、より丁寧な供養が可能です。プラン内容をよく確認して、飼い主様が望む火葬方法で供養してあげてください。
ご遺骨の扱い
自治体での火葬は合同火葬が基本のため、ご返骨はありません。個別火葬を行っている自治体ではご返骨をしている場合があるため、火葬形式と併せて事前に確認しておきましょう。
民間の火葬業者の場合は火葬形式とプランにより異なります。合同火葬では自治体と同じく、ご返骨はありません。一任個別火葬や立会い火葬の場合はご返骨があり、立会い火葬はご家族様によるご収骨も可能です。
「ご返骨を希望したい」「ご遺骨は自分で供養したい」という飼い主様は、民間業者でご返骨が含まれるプランを依頼しましょう。
ペット火葬の種類について
ペットの火葬にはさまざまな種類があり、プランごとに費用相場も変わってきます。以下でペット火葬の種類について触れていきます。
移動火葬と固定の火葬場での火葬
ペットが亡くなった際に、どのような形で火葬をするか迷う方も多いのではないでしょうか。ペット火葬には、移動火葬と固定炉での火葬の2種類があります。
移動火葬は、火葬車を使用しご自宅で火葬を行うため、飼い主様の負担が少なく、ご家族で最後のお別れができます。
固定炉での火葬はペット霊園やお寺などで火葬を行うため、後の供養やお骨管理の依頼が可能です。ご家族の状況やご希望に合わせて、最適な火葬方法を選びましょう。
合同火葬
合同火葬とは、複数のペットのご遺体を一緒に火葬する方法です。移動火葬、固定炉での火葬のいずれも行っています。
合同火葬は、他のペットと一緒に火葬を行うため、ご遺骨をご返却されずにそのまま合祀します。安価に火葬を行える点が特徴です。
合同火葬は、以下の方におすすめです。
- 費用を抑えたい方
- ご遺骨をご返却せず供養をお任せしたい方
個別一任火葬
個別一任火葬とはペット火葬業者がペットのご遺体を一度お預かりして、火葬から収骨までを行うプランです。
ペットのご遺体を預かる際は、出張火葬の場合ご自宅まで、ペット霊園やセレモニー施設の場合は直接ペット火葬業者の方に足を運んでいただくことが一般的です。
個別一任火葬では、飼い主様は火葬に立会ったり、収骨をしたりもできません。そのため、火葬場に足を運ぶのが難しいという飼い主様におすすめです。個別一任火葬はお預かり順に火葬を行うため、火葬までの日数がかかる場合もあるでしょう。
個別立会い火葬
ペット1匹ずつを個別に火葬する点は、個別一任火葬と相違ありません。飼い主様が火葬の前に最後のお別れを行うことができ、収骨の際にも立会えます。
個別立会い火葬は費用や火葬までの時間などの注意点もありますが、飼い主様が最後までペットとの時間を過ごせるメリットの多い火葬方法です。
ペットの火葬から葬儀までの費用
ペットの火葬から葬儀までの費用が、どのように決まるか解説します。
ペットの大きさで費用が変動する
ペットの火葬費用は火葬業者により異なりますが、大きなペットほど費用が高くなる傾向にあります。例えば、小さいペットは1,000〜10,000円程度、大型に分類されると数万円するかもしれません。事前にホームページや電話で確認し、正確な費用を確認しましょう。
以下の料金料はCOCOペットの火葬費用になります。ぜひ参考にしてみてください。
合同火葬 | 一任個別火葬 | 立会い個別火葬 | お花で送る ペット火葬 | |
---|---|---|---|---|
極小動物 おおむね10cm未満 | 6,000円 | 15,000円 | 17,000円 | 47,000円 |
小動物 (2kg未満) | 13,000円 | 19,000円 | 21,000円 | 51,000円 |
うさぎ (2〜5kgまで) | 16,000円 | 22,000円 | 25,000円 | 55,000円 |
猫・小型犬A (2〜5kgまで) | 16,000円 | 22,000円 | 25,000円 | 55,000円 |
猫・小型犬B (5〜10kgまで) | 20,000円 | 27,000円 | 29,000円 | 59,000円 |
小型犬・中型犬 (10〜15kg) | 26,000円 | 32,000円 | 34,000円 | 64,000円 |
中型犬・大型犬 (15〜20kg) | 31,000円 | 38,000円 | 40,000円 | 70,000円 |
大型犬 (20〜25kg) | 37,000円 | 43,000円 | 45,000円 | 75,000円 |
特大犬A (25〜30kgまで) | 43,000円 | 50,000円 | 52,000円 | 82,000円 |
特大犬B (30〜35kgまで) | 50,000円 | 56,000円 | 59,000円 | 89,000円 |
特大犬C (35〜40kgまで) | 57,000円 | 63,000円 | 65,000円 | 95,000円 |
火葬の種類で費用を抑えられる
火葬の種類により費用を抑えられます。火葬方法は複数ありますが、もっとも安い費用で火葬できるのは、他のペットと一緒に火葬する合同火葬です。また、費用が高くなるのは、個別に火葬して立会いできる個別立会火葬です。
そのほかの火葬方法には、個別に火葬するものの立会いはできない個別一任火葬や、ご自宅まで火葬車が迎えにきてくれる移動火葬があります。飼い主様のご希望にあったお別れ方法を選びましょう。
火葬後の供養で費用が変動する
火葬後の供養の方法で費用が変動します。主な供養方法は以下です。
特徴 | 費用の相場 | |
---|---|---|
合同供養塔に納骨 | 合同火葬したペットの供養 | 無料または数千円 |
納骨堂に納骨 | 棚タイプ、ロッカータイプ、仏壇タイプがある | 数万円 |
個別のお墓に埋葬 | 文字やレリーフを墓石に彫ることも可能 | 数十万円 |
ペット火葬の費用を抑える方法
ペット火葬の費用は安く抑えられます。以下で費用を抑える方法を4つ解説します。
自治体で火葬する
自治体により異なりますが、火葬の費用相場は1,000〜10,000円ほどです。中には、無料で火葬してくれる自治体もあります。どうしてもペット火葬の費用を抑えたい飼い主様にはおすすめです。
費用は自治体により異なるうえ、ペットの種類や大きさなどでも変わります。問い合わせをするなど、事前にリサーチしておきましょう。
合同火葬を選択する
ペット火葬業者に依頼した場合、合同火葬は他の火葬方法と比べると安く済ませられます。合同火葬は、立会いできる場合とできない場合がありますが、お骨上げやご返骨はできません。
複数の火葬業者から見積もりをとる
似たサービスでも、火葬業者により金額が異なります。そのため、各社で見積もりを取り、判断するのが良いでしょう。
見積もりを比較することで、必要なオプションの検討や比較も可能です。
不要なオプションを外す
民間の火葬業者のプランには、「お供えセット」や「焼香セット」などの葬祭用品が勝手に組み込まれていることがあります。
基本プランに含まれている場合は別ですが、不要なオプションは外しておきましょう。お供え物やお焼香をする場合でも、飼い主様ご自身で買い揃えた方が安価で済むことがあります。
見積もりの内訳はよく確認して、不要なものは外して費用を抑えましょう。必要なものかどうか、しっかりと見極めることが大切です。
悪徳な業者には注意
無料を謳っておきながら、後から理由を付けて高額な費用を請求する悪徳な業者も存在します。ペット火葬における金銭トラブルは近年で増えており、ペットを失った悲しみに付け込もうとする業者には注意が必要です。
被害に遭わないためにも、飼い主様の方から自己防衛をしていかなくてはいけません。悪徳な業者を見分ける方法は、主に以下の4つです。
- ホームページがしっかりと作りこまれているか
- プラン料金や内訳の透明性
- 営業年数
- 自社ページ以外での口コミや体験談
悪徳業者の手口は年々巧妙になっていますが、トラブルに巻き込まれないためにも上記を参考にしてください。最も確実な方法は、信頼できるペット仲間に利用経験のある業者を紹介してもらうことです。
火葬後のペットの供養について
火葬後、ペットのご遺骨の供養方法は以下の4つがあげられます。
自宅供養
自宅で供養を行う「手元供養」の最大のメリットは、いつでも手を合わせられる点にあります。基本的に費用もかからないため、出費を抑えたい飼い主様にはおすすめです。
いつまでも愛するペットの近くで時間を過ごせる点が自宅供養の魅力ですが、同時にペットロスを長引かせる原因にもなります。ペットロスは想像以上に精神的な負担がかかります。
愛するペットを忘れる必要は決してありませんが、次のステップに向かうためにもある程度で別の供養方法に切り替えましょう。
納骨(お墓か納骨堂)
自宅供養からお墓や納骨堂にお骨を移すことを納骨といい、納骨を行うことでペットのご遺骨は「抱く」存在から「拝む」存在となります。仏教の「体は自然に還り、魂は仏様の元へ還る」という考えに基づいています。
合祀
合祀とは、亡くなったペットのご遺骨を他のペットのご遺骨とともに埋葬することを指します。合祀は、管理費がかからないため、供養の中では最も安価で費用は10,000円程度です。
合祀は安価ですが、きちんとした供養方法です。そのため、安価に済ませたいときや、ペットのお墓を継ぐ人がいないときなどにおすすめです。
散骨
散骨は、ペットのご遺骨を自然に還す供養方法です。海や川などの自然の中にご遺骨を撒くことで、ペットが自由に飛び回れると言われています。
散骨はお墓がいらないため、供養する後継者が必要ありません。また、費用が安価なのもメリットです。海洋散骨であれば、船代だけで済む場合があります。
埋骨
火葬してから、ご遺骨を家族とずっと一緒にいられる場所に埋葬する方法です。近年では、家族と同じ墓地に入れられる霊園に埋骨しようと考える方々も増えてきています。
ペット火葬のQ&A
これからペットの火葬をする方に向けて、よくあるQ&Aを解説します。
ペットのご遺体を持ち込む方法は?
ご遺体を持ち込む方法に決まりはありません。
タオルに包んで運んだり、段ボールやケージにご遺体を入れたりして持ち込まれる飼い主様もいます。火葬業者がアドバイスしてくれることもあるため、事前に相談しましょう。
後払いはできる?
自治体、ペット火葬業者ともに、ほとんどが当日現金払いです。
ペット火葬業者の場合は、インターネットで申し込みが可能なことも多く、申し込みの際に事前決済が可能です。後払いができる場合は、別途手数がかかる場合もあるため、注意しましょう。
費用を抑えつつ丁寧に弔いましょう
本記事では無料の火葬について解説いたしました。ご家族様がペット葬儀において懸念するのは、費用面とどれだけ丁寧に弔えるかでしょう。丁寧な弔いを目指すほど、費用は高額になります。
高額な費用を出して弔ったから良いというわけではないため、ご家族様の意向を反映させることを心がけましょう。重要なのは後悔しないように納得した葬儀プランを選ぶことです。
できるだけ費用を抑えるためにも、よく調べたうえで必要であれば問い合わせもしてみましょう。
また、訪問火葬サービスのCOCOペットでは24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類によって6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望によってプランを選んでいただけます。
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