「ペットの棺に一緒に入れるべきものがわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

愛するペットが亡くなった際に悩みがちなのが一緒に棺に入れる「副葬品」です。ペット火葬の経験が豊富な飼い主様はそう多くなく、副葬品に何を入れるべきものを把握している方はほとんどいないでしょう。

本記事ではペット火葬において、棺に入れるものについて解説いたします。棺に入れるものによっては、お骨に影響を及ぼすためペットを飼育している方は把握しておくべきでしょう。

ペットの火葬で入れられるものは?

ペットの火葬は、飼い主様の気持ちの整理をつける大切な行為です。

その際、ペットとの思い出の品を副葬品として棺に入れます。しかし、火葬した際に灰がご遺骨についてしまったり、変色してしまったりと何らかの影響が及ぶかもしれません。そのため、ご遺骨に影響を及ぼさない素材の品を選ぶ必要があります。

原則として副葬品を禁止している自治体や火葬場もあるため、事前の確認が必要です。

何をペットの棺に入れるかに迷った場合、最も確実なのは、依頼する予定のペット火葬業者に確認することです。

訪問火葬サービスのCOCOペットでも、24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。

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火葬時にペットの棺に入れるおすすめのもの

火葬時にペットの棺に入れるおすすめのもの

火葬後のご遺骨に影響を及ぼさない副葬品で代表的なものは以下の4つが考えられます。

ペットが好きだったご飯やおやつ

生前食べていたご飯やおやつは、副葬品として一緒に棺に入れても問題ありません。お気に入りのものを入れてあげてください。

ただし、入れる際にはパッケージから出した状態にしましょう。パッケージに使用されているプラスチックなどは燃えない素材のため、お骨に悪影響を及ぼすためです。

ペット火葬では小さいお骨でも綺麗に残すため、比較的火力を低く設定しています。水分が少ないドライフードなどは燃え切らずに、灰として残る場合もあります。

お骨に悪影響はありませんが、気になる方は念の為控えた方が良いでしょう。

感謝の気持ちを込めた手紙

感謝や別れの言葉を手紙に込めて、一緒に送りたいと思う飼い主様も多いでしょう。手紙も材質は紙のため、一緒に入れて問題ありません。生前の感謝や愛情を書いて、一緒に燃やしてあげましょう。

しかし、プラスチックなどの装飾が付いているものは燃え残ってしまうため、基本的に入れられません。シールやリボンも素材によっては注意が必要です。手紙は紙だけのシンプルなものにしましょう。

お子様が愛するペットのために様々な装飾を施した結果、いざ火葬の瞬間に棺に入れられなかったというケースは少なくありません。

飼い主様の髪の毛

ペット火葬の際、棺に飼い主様の髪の毛を入れる習慣はよくあります。天国でも寂しくないようにという思いを込めて、少量でも入れると良いでしょう。また、飼い主様の匂いがする髪の毛があれば、天国でも匂いを辿って再会しやすいはずです。

髪の毛はそのまま入れずに、紙で作った容器や手紙と一緒に入れてあげるのがおすすめです。燃え残ってしまうため、ジップロックのようなビニール袋などに入れるのは避けましょう。

お花

ペットの棺にお花を添えて送り出したいと考える飼い主様もいらっしゃるでしょう。ペットの火葬で選択するお花は、人間の仏花である必要はありません。

以下でお悔やみに向くお花と向かないお花をご紹介します。

お悔やみに向くお花

一般的なお悔やみに向くお花は次の5つです。

  • カーネーション
  • ユリ
  • ガーベラ
  • スイートピー
  • チューリップ

ペットのご遺体と一緒に火葬する場合、ペットのお骨に色が移らないように淡い色の花を選択しましょう。花の種類により花言葉が違うため、ペットを思い浮かべて良いと思ったお花を選んでください。

お悔やみに向かないお花

お悔やみに向かないお花もいくつか存在します。たとえば、以下のお花は避けるようにすることをおすすめします。

  • プラスチック製の造花
  • トゲのあるお花
  • 香りが強いお花
  • 色が濃いお花
  • ドライフラワー

プラスチックのお花は一緒に火葬ができないため、避けなければいけません。また、トゲのあるお花も攻撃的な印象があり、供養に向いているとは言えません。

ドライフラワーに関してはさまざまな意見があります。人間の葬儀では、ドライフラワーは枯れた花と見なされ、縁起が悪いとされています。

しかし、ペットの場合は慣習がないため、ドライフラワーが使われる場合もあります。そのため、絶対に避けるべきではありません。しかし、ご自身のペット以外の供養では、ドライフラワーを避けた方がよいでしょう。

COCOペットでは、お花をセットにした火葬プランもご用意しています。華やかなお花とともにペットを送り出したいと考える飼い主様は、ぜひご活用ください。

薄手のお洋服

ペットが生前着ていた薄手のお洋服を一緒に火葬できます。

しかし、お洋服はお骨に影響を及ぼす素材も多く使用されています。火葬しても問題ない素材であるかどうかを、事前に火葬業者に確認しましょう。

たすきや寄書き

ペットが虹の橋を渡って新しい世界へ行くことを願って、家族がエールを書いたタスキをペットのご遺体にかけることがあります。

また、寄書きを書いて棺の中に入れる方もいらっしゃいます。思いのこもったメッセージを添えてあげれば、ペットも安心して旅立てるでしょう。

家族や業者に入れるものを確認する

棺に入れる時に家族や業者に確認が必要なもの

副葬品として棺に入れたくても、お骨に影響を及ぼすものや、倫理的な観点から許可が必要なものもあります。火葬でトラブルにならないよう、以下で火葬前に確認しましょう。

おもちゃやぬいぐるみ

ゴム性やプラスチック製のおもちゃは、火葬時にお骨に悪影響を及ぼす恐れがあるため、入れられない可能性があります。布製のおもちゃであれば、一緒に入れても問題ないでしょう。

生きている人の写真

ペットが寂しくないように、親族の集合写真を棺に入れたいと思う飼い主様もいらっしゃるかもしれません。

しかし、生きている人の写真を火葬の際に一緒に入れることは「あの世へ連れて行かれる」という迷信もあり、すすめていない火葬業者もあります。写真に写っている親族に許可なく火葬した場合、後のトラブルにも繋がります。

写真を入れる際は、写っている人へ許可を取りましょう。

金属類

首輪の金属部分は、燃えきらないため原則一緒に火葬できません。金属部分を取り外せるなら、取り外して一緒に火葬しましょう。

ダンボール

ペットを安置するため、多くのご家庭で段ボールを使用しています。しかし、通常の段ボールは火葬時にススが出やすいため、一緒に火葬できません。

一方で、素材を変えた特殊ダンボールも存在します。特殊ダンボールで作られたペット専用の棺であれば、一緒に火葬できるでしょう。

火葬時にペットの棺に入れられないもの

明らかにお骨に悪影響を及ぼすものや、火葬自体が法律で禁止されているものもあります。以下の3つはペットの棺に入れて火葬できないことが多いため、火葬の際に参考にしてください。

布団

布団は大量の煙や灰が発生する恐れがあり、お骨が汚れる原因になります。そのため、一緒に火葬はできません。

ペットに布団をかけてあげたい方もいらっしゃるかもしれませんが、火葬業者の指示に従い、副葬品として適切なものを棺に入れるようにしましょう。

お金

現金を燃やすことは違法であり、法的に問題が生じるかもしれません。

お金に困らないように一緒に火葬したいと考える飼い主様もいらっしゃいますが、現金は棺に入れないようにしましょう。

缶やビン

缶やビンなどの容器は燃えないため、火葬に適していません。缶やビンから中身を出してティッシュに包み、ペットの棺に入れてあげましょう。

ペットとの思い出を尊重しながらも、火葬の際に問題を引き起こさない配慮が大切です。

ペットの棺は購入するべき?

ペットの棺は購入するべき?

副葬品と同じくらい、棺もペット火葬にとって重要なアイテムです。ペットの棺はペットショップや民間のペット火葬業者を中心に、様々な種類が販売されています。実店舗に置いてあることは珍しく、オンライン販売が基本です。

葬儀に向けてペットの棺を購入すべきなのか、以下で詳しく解説します。

基本的にダンボールで問題ない

一般的に利用されているダンボールで問題ありません。むしろ、ダンボールを棺とする飼い主様がほとんどです。ご遺体の安置もダンボールで問題ありませんので、汚れていなければ移し替える必要もありません。

しかし火葬時はダンボールを外して、ご遺体のみ燃やします。ダンボールを火葬するとススが出やすいためです。棺も火葬する場合は、ダンボール以外の棺を用意してください。

手厚く弔いたい方は天然木製の棺

ペット用として天然木製の棺も販売されており、人間が利用するものと同じような見た目の棺です。ご遺体と一緒に燃やしても問題がない素材であるため、棺のまま火葬もできます。しかし、棺の火葬自体を行っていない業者もあることから、事前に確認しておくことをおすすめします。

見た目の観点からもより手の込んだ葬儀になるため、愛するペットを手厚く弔い方は天然木製の棺を購入してみてください。一部のペットショップなどで、オンラインを中心に販売されています。

特殊ダンボールの棺も販売中

ペット火葬に向けて、特殊ダンボールの棺も販売されています。古紙素材を使っていないため、火葬時の燃えかすや有害物質の発生を防げます。火葬中にお骨へ悪影響を及ぼさず、お骨が綺麗に残ることから棺のまま火葬することも可能です。

天然木製の棺ほど豪華ではありませんが、彩色も施されています。一般的なダンボールでは味気ないと感じられる飼い主様は、特殊段ボールの棺を選択肢に入れても良いでしょう。体裁を整えられるうえ、天然木製の棺よりも安価な点がメリットです。

ペットの火葬までに飼い主様ができること

ペットの葬儀や火葬の間は、ペット以外のことに気を取られるかもしれません。ペットの火葬後に飼い主様に後悔が残らないために、火葬前に飼い主様ができることを以下でご紹介します。

ペットの身体をきれいにする

ペットのご遺体を安置する際には、体が汚れないように対策することが大切です。伸びた毛をカットしてあげたり、爪を切ってあげたり、よりきれいな姿で旅立てるように体をきれいにしてあげましょう。

無理に体をきれいにする必要はありませんが、ご家族の愛情を込めて、少しでもきれいな姿で旅立てるようにしてあげることをおすすめします。

お花や好きな食べ物をお供えする

ペットが亡くなった時、ご遺体を安置する場所を用意して、お花や好きな食べ物をお供えしてあげましょう。

例えば、お花は生命の象徴として古くから大切にされてきました。ペットが亡くなったときにお花をお供えするのはペットの命が永遠に続くことを願うという意味があります。

また、ペットが生前に好んでいた食べ物をお供えすることで、天国でもお腹を減らすことがないです。

ペットの形見を残す

ペットが亡くなった後は火葬によりお遺骨だけの状態になります。しかし、その前にペットの毛やひげなど、触れあった思い出が残る部分をカットし、形見として残しておくのもおすすめです。

ペットの生きた証に触れながら、ペットとの思い出を振り返れます。毛をカットする際は、以下のことに注意しましょう。

  • 死後硬直が始まる前にカットする
  • 清潔なハサミを使用する
  • 毛が抜け落ちないように、優しくカットする

ペットが亡くなったら、ぜひ毛やひげを形見として残してみてはいかがでしょうか。ペットとの絆をいつまでも感じられるでしょう。

写真を撮る

人間の火葬や葬儀の際は、故人の写真を撮ることはマナー違反とされています。遺族の方々が故人との最後のお別れの時間を大切にできるように配慮するためです。

また、故人の姿を写真に残すと遺族の方々が悲しみに暮れる時間が増えてしまうかもしれません。

ペット火葬でのカメラ撮影に関しては、明確なルールはありません。しかし、ペットが亡くなった際は葬儀に参列された方も悲しみや喪失感を抱えているため、火葬の際には写真を撮ることを控えたほうがよいでしょう。

たくさん話しかける

ペットが亡くなったら、火葬までの時間はペットに直接語りかけられる最後のチャンスです。タイミングを大切にして、ペットへの感謝の気持ちを伝えましょう。

「ウチに来てくれてありがとう」「また会おうね」など、ペットへの感謝の気持ちを込めて話しかけてください。また、ペットとの思い出を振り返りながら話してあげることも良いでしょう。

ペットも飼い主様からの感謝の気持ちをきっと喜んでくれます。ペットが亡くなったことを受け入れ、新しい生活に進んでいくための大切なステップにしましょう。

ペットの火葬の際に持っていくといいもの

ペットの火葬の際に、何を準備して持っていけば良いかわからない方もいるかと思います。後悔がないように、以下の3つを用意しておきましょう。

数珠

ペットの火葬では、人間の葬儀と同様に数珠の持参がおすすめです。数珠の貸し出しをしている火葬場もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

カメラ

多くの飼い主様が、最後の姿を祭壇と共に写真に収めたいと思うでしょう。思い出として写真を撮りたい方は火葬の際にカメラを持っていくことをおすすめします。

副葬品を入れる袋

当日、副葬品を持ち帰る可能性があります。そのため、火葬しなかった副葬品を入れる袋を持参しましょう。持ち帰る時に副葬品を入れる袋があると便利です。

ご遺骨をきれいに残すために何も入れない選択も

一部のご家庭では、ペットのご遺骨をなるべくきれいに保つために、副葬品を入れずに火葬します。

そして、副葬品を入れない代わりに、祭壇を豪華にする選択肢もあります。ご遺骨をきれいに残したい方は、何も入れずに火葬を行うことも検討してみてください。

ペットの火葬までにすべきこと

愛する家族を失った悲しみもあり、慌ただしく時が過ぎてしまうかもしれません。しかし腐敗などの観点から、特にご遺体の処置は早めにやっておくべきです。以下で、ペットの火葬当日までにやっておくべきことを解説します。

ご遺体の処置

愛するペットが亡くなってから、最初にすべきなのはご遺体の処置です。できるだけ綺麗な状態を保ちつつ、腐敗が進まないように工夫していきます。人間と同様に死後硬直があるため、速やかに対処することも重要です。

  1. ご遺体の手足を軽く折り曲げる
  2. 開いてしまった目や口を閉じてあげる
  3. 汚れた身体を綺麗にしつつ、毛並みを整える
  4. シーツを敷きつつ、棺などに納める
  5. 保冷材を敷き詰めて、ご遺体を冷やす
  6. おもちゃやおやつ、フードなどのお供え物をする

死後硬直が本格的に始まるまでは、鼻などから体液が出てくることがあります。適宜拭いてあげることで、ご遺体を綺麗に保ってあげてください。

ご遺体の安置

ご遺体の安置場所は涼しい暗所が適切です。室温を可能な限り下げつつ、エアコンの風や外気には触れないようにしてください。腐敗が進んでしまう原因になります。

ご遺体を安置できるのは夏で1〜2日、冬でも2〜3日です。日本は湿度も高いため、想像以上に安置期間は短いと思っておきましょう。

愛するペットとの最後の時間は、できるだけ長く共に過ごしたいはずです。しかし、ペットのためにも腐敗がひどくなる前に切り上げることが大切です。

ペット火葬業者へ連絡

ご遺体が腐敗して傷んでしまう前に、早めにペット火葬業者へ連絡して火葬の予約を取りましょう。保健所に火葬を依頼する場合、基本的に営業時間は平日の17時頃までです。仕事をしていると難しい時間帯ですが、迅速な行動が肝心です。

民間の火葬業者の場合、365日24時間対応している業者も少なくありません。火葬に向けた相談や依頼がしやすいうえ、柔軟に対応してくれるケースも多くあります。加えて、オンラインで火葬予約ができる民間業者も増えています。

棺に入れるものの準備

棺に入れる決まりきったものは特にないため、改まって準備する必要はありません。ご家族様の意向で入れたいものがある場合は、購入するなどして用意しておきましょう。手紙やお花、おやつなどが一般的です。

ご返骨や火葬の妨げにならないよう、棺に入れられる品かどうかを見極める必要があります。判断に困ったら、棺や副葬品を一緒に火葬してもらえるかも含めて火葬業者に相談してみましょう。

当日になってトラブルに発展しないよう、事前に確認しておくことが大切です。

ペットの火葬で入れるものに迷った場合はご相談を

ペットの火葬で入れるものに迷った場合はご相談を

ペットのお骨に影響を及ぼさないよう、一定のルールは存在しますが、基本的にはご家族の意向に沿った葬儀が可能です。火葬の際に、なにをペットの棺に入れるかに迷った場合、ペットの火葬業者に相談しましょう。

訪問火葬サービスのCOCOペットでは24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。

お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類によって6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望によってプランを選んでいただけます。

埼玉、東京(島しょ部除く)、千葉、神奈川、茨城エリアで最安を目指していますので、ペットのお見送りについてお考えの方は一度ご相談ください。

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