「ペットのご遺骨をペンダントにするのは良くないの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、ご遺骨をペンダントにする方法や、選び方のポイントなどについて解説します。ご遺骨のペンダントを作成予定の方は、ぜひ参考にしてください。

ペットのご遺骨は火葬後にペンダントにできる

ペットのご遺骨は火葬後に分骨をしてペンダントにできます。ご遺骨をペンダントにして自宅に保管する方法は、手元供養という供養方法のひとつです。

ご遺体を分骨すると成仏できないと思っている方や、手元供養に馴染みのない方は、ご遺骨をペンダントにする方法に抵抗があるかもしれません。

しかし、分骨は仏教の世界では昔から行われていた供養方法であり、ペットが成仏できないという根拠はありません。

また、ご遺骨のペンダントは法律で禁止されておらず、禁止されているのは墓地以外に埋葬する行為です。そのためご遺骨のペンダントは違法ではありません。

ペットのご遺骨アクセサリーとは

ペットのご遺骨アクセサリーとは、ご遺骨をペンダントや指輪などのアクセサリーに入れて、手元供養をする方法です。

いつもペットと一緒にいることが可能なため、大切なペットを失ったご家族のペットロスを乗り越えるひとつの方法でもあります。

アクセサリーをつくる方法は、ご遺骨を加工する方法とご遺骨をペンダントの中に収納するふたつの方法があります。

ご遺骨を加工してアクセサリーを作る

ご遺骨を加工してアクセサリーを作るには、いくつかポイントがあります。

まず、加工できるご遺骨の量があるか確認しましょう。必要な量は業者により異なります。また、どんなアクセサリーにするかで金額も変わります。予算の範囲で可能なのか事前に確認しましょう。

後々トラブルになるのを防ぐために、ペットのご遺骨を使用して作成したという証明書や品質保証を発行してくれる業者に依頼すると良いでしょう。

ご遺骨をペンダントの中に収納する

ペンダントの中にご遺骨を収納する方法でアクセサリーを作れます。やり方としては、最初にご遺骨を入れるアクセサリーを購入し、収納スペースにご遺骨を砕骨して入れます。

ペットのご遺骨をペンダントに納める場合、大きさ3〜5cmのお骨を選びましょう。ハムスターやインコなどの小動物の場合、お骨を粉骨していなくてもご遺骨が全て納まることもあります。

ご遺骨すべてをペンダントに入れることに抵抗がある方は、事前に分骨することがおすすめです。

また、ペットのご遺骨に触れる場合は、必ず手袋をしてください。ペットのご遺骨に、万が一、手の油や水分が移ってしまうと、触れた部分からカビが発生する恐れがあります。

火葬後のお骨には水分がないため、すぐにカビが生えることはありません。しかし、アクセサリーに納める際は時間の経過とともに水が溜まり、カビが生えるということも考えられます。

そのため、ペットのご遺骨を扱う際は、湿度や水分など、十分注意して取り扱うことが必要です。

具体的なご遺骨の入れ方として、手袋を着用した上でピンセットを使う方法が良いでしょう。アクセサリーは小さいものが多い傾向にあるため、細かい作業に適した用具を準備しておくと安心です。

ご遺骨がペンダントに入る量は、ペンダントのデザインにより異なりますが、かなり少量です。そのため、中に入れる際はお骨を細かく砕かなければいけない場合があります。

砕くといっても火葬されたお骨は脆くなっているため、指でそっと触る程度で砕けます。お骨が固くて砕けない場合は、すり鉢を利用して粉骨すると良いでしょう。ご遺骨ペンダント用のアクセサリーは、インターネットでも購入が可能です。

ご遺骨ペンダント

亡くなったペットのご遺骨を入れられるペンダントです。ステンレス製なため、錆びにくい素材でできています。

ご遺骨ネックレス

ステンレス製のカプセルを使用しているため、金属アレルギーのある方も問題なく使用できます。二重構造になっており、ご遺灰を入れても安心です。

ご遺骨アクセサリーを作るタイミング

ご遺骨をアクセサリーにする時期は、四十九日や一周忌の納骨のタイミングが一般的です。

そのほか、既に納骨しているご遺骨を取り出し、分骨する方法も可能です。

分骨をするタイミングに合わせて、ご遺骨アクセサリーを作る計画を立てるのが良いでしょう。

ペットのご遺骨アクセサリーを選ぶ5つのポイント

ペットのご遺骨アクセサリーを選ぶ5つのポイントをお伝えします。

ペットに合うご遺骨アクセサリーを選び、常にペットを身近に保つためにも、以下の5つのポイントを参考にしてみてください。

身につけやすく普段使いできるか

ご遺骨をアクセサリーにする目的は、アクセサリーとして身につけることで、亡くなったペットと一緒にいられる時間を過ごすことです。

そのため、アクセサリーが身につけやすく普段使いできるかは、とても重要です。

たとえば、デザインが普段の服装に合っているか、防水機能がついているかは、日常生活で身に着ける中で重要なポイントになるでしょう。

また、お骨を入れるネックレスにはさまざまなデザインがあり、形や素材も異なります。ペットに合うデザインや思い出のあるものを選ぶと良いでしょう。

重さやサイズ、素材が適切か

大切なご遺骨が入ったアクセサリーは、壊れやすい素材を避けた方が良いでしょう。また、金属アレルギーのある方は、どのような製品で作られているかよく確認しましょう。

そして、チェーンを含んだ重さも重要です。最初は気にならない重さでも、長時間使用しているうちに肩こりや頭痛の原因になる可能性もあります。

毎日つけていたいものだからこそ、重さやサイズ、素材にこだわりを持つことが大切です。 素材やサイズにこだわりがある場合は、オーダーメイドでご遺骨ペンダントを作成してもらうことも手段の一つです。

補償内容(アフターサービス)

購入したアクセサリーが破損した場合や、汚れた際にどのような保証が受けられるのか、事前に確認をしておきましょう。

ご遺骨を入れるネックレスは耐久性が高いですが、毎日使用しているうちに金具が緩んだり、小さな傷がついたりする場合があります。

また、汚れが溜まってしまうと少しのお手入れでは汚れが落ちなくなることも考えられます。万が一の場合でも、修理やアフターケアが充実している製品を選ぶと安心です。

ご遺骨が入った特別なアクセサリーとなるため、ご遺骨の取り扱いや収納方法で分からないことが発生した場合、依頼した業者に連絡するのがおすすめです。

加工するための十分なご遺骨の量があるか

ご遺骨をペンダントにする場合、十分な量がないと加工できないことがあります。例えば、ペンダントに必要なご遺骨の量は、米粒にたとえると半粒から一粒程度でしょう。

犬や猫ではあまり心配いりませんが、小動物では、ご遺骨の量が足りなくなるかもしれないため注意が必要です。また、家族全員がご遺骨アクセサリーを身に着けたいという場合、ご遺骨の量が足りなくなる可能性も出てきます。

心配な方は、事前にアクセサリーショップへ相談してみるのが良いでしょう。

予算の範囲内であるか

ご遺骨ペンダントは普段から身に着けるもので、大切なペットのご遺骨も入っているため、なるべく良いものを使用したいですが、金銭面をしっかり考えてから選びましょう。

ご遺骨ペンダントの費用は、デザインや素材により大きく異なります。

供養方法の中では安価ですが、物により、高額になってしまうため、無理のない金額のものを選ぶと良いでしょう。

ご遺骨ペンダント以外で供養する方法

ご遺骨ペンダントでの供養方法も人気ですが、中にはご遺骨を持ち歩くことは不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

ペットのご遺骨の供養方法は、ご遺骨ペンダント以外にもあります。 他の供養方法も理解した上で、どういった形で供養するか決めたい方は、以下を参考にしてみてください。

手元供養

ご遺骨ペンダント以外の供養方法は手元供養です。ご遺骨ペンダントも、手元供養に分類されます。しかし、手元供養には他にも方法があります。

骨壷をペット専用の仏壇や、リビングに置いたりすることも手元供養の一種です。

自宅に置いておく方法のため、いつでも手を合わせられて、管理することが可能です。費用や手間もかかりません。 ご遺骨をペンダントにして外に持ち歩くのは心配だけど、近くでお骨を供養してあげたいとお考えの方に最適な方法です。

納骨

納骨は、ペット専用の納骨堂にお骨を納骨する方法です。年会費や管理費用を支払うと、自由にお墓参りできます。

納骨堂は、基本的に施設内でお骨を供養する方法のため、天候に左右されることなく手を合わせられることが特徴です。

また、供養方法がしっかり決まっていないという場合でも、一度納骨堂に預けて、途中で供養方法を変更することも可能です。

散骨

散骨は、ペットのご遺骨を粉状に砕いて、山や海に撒く供養方法です。

ペットが元にいた場所に還してあげたいという想いから散骨する方は多くいます。しかし、散骨にはリスクがあります。

まず、ペットのご遺骨を海に散骨する場合、漁場や海水浴場など人がいる場所は避けましょう。散骨に良いイメージを持っていない方もおり、人がいる場所で散骨してしまうと不快な気分にさせてしまう場合があります。

また、ご遺骨を砕かずにそのまま散骨してしまうと、自然に還るのに時間がかかるだけでなく、散骨場所付近に来た方が誤って通報するなど、トラブルに繋がる恐れがあります。

そのため、散骨する際は、必ずお骨の原型がなくなるほどに砕いてから行いましょう。お骨を粉末状にすることに抵抗がある方は、ペットのご遺骨を粉骨してくれる業者に依頼すると安心です。

しかし、一度粉骨してしまうと元の状態に戻せないため、手元からご遺骨がなくなるのは寂しいと感じる方は、お骨の一部を分骨した上で粉骨しましょう。

土葬

ペットのご遺骨を私有地に土葬する方法も人気な供養方法です。

小動物のご遺体をそのまま土葬することもあります。しかし、ご遺体のまま土葬すると異臭や害獣に掘り返されるなどの恐れがあり、近隣トラブルにつながります。

火葬後のご遺骨であれば、ご遺体を埋葬するよりも、異臭や動物に掘り返されるリスクがありません。事前に石灰を撒いたり、深くに埋めたりして対策しましょう。

また、土葬は必ず私有地で行わなければいけません。賃貸やマンションなどに住んでいる方が土葬する場合は、必ず所有者に許可を取る必要があります。許可なく土葬してしまうと、後々トラブルになるため要注意です。

遺骨ペンダントで注意すること

ご遺骨ペンダントを身に着ける際、注意すべきことがいくつかあるため、以下で解説していきます。大切なペンダントを長く使用するためにも、参考にしてください。

ねじがゆるみやすい

ご遺骨を入れる部分の蓋やねじがゆるみやすいため、気づかないうちに蓋がゆるんでしまい、最悪の場合、中に入っているご遺骨が出てしまいます。しっかりと蓋が閉じているか、ねじがゆるんでいないかを日頃から確認しましょう。

カビが発生する恐れがある

ご遺骨にカビが発生する場合があるため、湿気のない場所で保管が必要です。湿度が高い夏場は特に注意して取り扱いましょう。また、ご遺骨ペンダントをしたままお風呂に入ることも避けてください。

ご遺骨は粉骨した状態にするとペンダントに入れやすいでしょう。

紛失に気を付ける

大切なご遺骨ペンダントですが、小さいもので非常に無くしやすいため、注意が必要です。入浴時や就寝時など日常生活で外す際には必ず決められた位置に置いておくなど、無くさない工夫をしましょう。

TPOに配慮する

ご遺骨ペンダントは普段から身に着けたいという方もいらっしゃると思いますが、アクセサリーが禁止されている職業が数多くあるのも事実です。

ペットのご遺骨を大切にしたいという飼い主様のお気持ちも分かりますが、会社のルールには従いましょう。ルールを破ってご遺骨ペンダントを身に着けても、亡くなったペットのためになるわけではありません。

ご遺骨を形にしたい場合、キーホルダーやカプセルなど、アクセサリー以外の形にしてご遺骨を持ち歩くことも可能です。

「職場はアクセサリー禁止だけど肌身離さず持ち歩きたい」という方は、アクセサリー以外の選択肢を考えてみるのも良いでしょう。

ペットのご遺骨ペンダントのよくあるQ&A

ペットのご遺骨をペンダントにする際によくある質問について、以下で解答します。

ペンダントに骨以外を入れても良い?

大丈夫です。ご遺骨以外にも以下が入れられます。

  • ヒゲ

ペンダントに入れるご遺骨はどこのお骨?

決まりはありません。ご遺骨のどの部分でも問題ありません。

ペンダントにする際は、粉状にする必要があるため、ご遺骨を残しておきたいという方は分骨しておきましょう。

ペンダントにご遺骨が入らない場合はどうする?

ご遺骨が入らない場合は、一旦紙にご遺骨を置きます。そしてご遺骨を用紙で挟み、ペンダントに入る位の大きさに小さく砕いてから入れます。

ご遺骨ペンダントが良くないといわれている理由は?

ご遺骨ペンダントが良くないといわれている理由は?

ご遺骨をペンダントにすることは、法律的にも宗教的にも問題はありません。ただ、日本は長い年月の間亡くなった人や動物を埋葬する文化であったため、ご遺骨を手元に残しておくのはあまり良く思わない方もいらっしゃいます。

以下では、なぜご遺骨ペンダントが良くないといわれているかを解説していきます。

ペットが成仏できない

ご遺骨ペンダントにする時、分骨をすることで魂がご遺骨に宿ってしまい、亡くなったペットが無事成仏できないのではないか、と不安に思う方も大勢いらっしゃいます。

しかし、仏教では49日を過ぎると魂自体が仏様のもとへ向かうといわれているため、49日を過ぎたご遺骨には魂が残っていません。ご遺骨を手元に置いておいても、成仏できないという心配は必要ないです。

また、お釈迦様が亡くなったときに弟子に分骨して一部を渡したといわれていることから、分骨はむしろ尊いものであるとされています。

骨壺に入りきらなかったご遺骨を分骨するところもあるため、ペットが亡くなった時に分骨を行うのは、宗教的になにも問題ないです。

ご遺骨はお墓に入れるものだと考えられている

現在の日本は、亡くなったら火葬して骨壺にご遺骨を入れてから、お墓に入れるのが一般的です。そのため、手元供養自体、あまり浸透していないのが現状です。

ご遺骨はお墓に入れる文化であるため、手元に置いて持ち歩くものではないと考える方も少なくはないはずです。

しかし、手元供養をすることにより、お墓参りに行かなくても毎日手を合わせ、亡くなったペットを身近に感じられます。

手元供養であれば毎日お祈りすることが可能になるため、時代の変化に合わせて人気が高まっているのです。

ご遺骨の加工が違法だと思われている

現在、ペットの分骨に関しての法律は一切ありません。そのため、ご遺骨を加工してペンダントにすることは違法になりません。

もちろん、悪意がある場合は別になりますが、大切なペットを供養する目的であればなんの問題もなく分骨していただいて大丈夫です。

亡くなったペットに執着する

ご遺骨ペンダントという形に残るものがあることにより、亡くなったペットとの生前楽しかった思い出が連想され、ペットロスに陥ってしまう方もいらっしゃいます。

ご遺骨が近くにありすぎることで、亡くなったペットに長い間とらわれてしまい、前向きな気持ちになることができなくなってしまうこともあります。そのため、ご遺骨を手元に置いておくことに抵抗感を抱く方も少なくありません。

ご遺骨をペンダントにするのであれば、気持ちの整理がある程度ついてからの方が良いでしょう。

ご遺骨を身に着けることに抵抗がある

亡くなった人や動物のご遺骨を身に着けることに、恐怖を感じる方も少なくはないでしょう。

ご遺骨はとても大切なものです。「お骨を砕いて加工するなんて不謹慎だ」、と抵抗がある方や、「何か不吉なことが起こるのでは」と心配する方もいらっしゃるでしょう。

しかし、上記でも述べたとおり、仏教上で分骨は尊いものだとされています。縁起が悪くなることも、何か悪いことが起こるわけでもありません。

大切なのは、飼い主様のお気持ちです。周りの目ばかりを気にせず、後悔のない選択をしてください。

ペットのご遺骨ペンダントを作るには個別火葬にする

ペットのご遺骨をアクセサリーにするには、個別火葬にする必要があります。個別で火葬しないと、ご返骨ができないためです。

COCOペットでは、個別火葬に対応しています。個別火葬の中でも、火葬業者に火葬をお任せする一任個別火葬と、立会い個別火葬のプランがあり、飼い主様のご希望に沿ったお別れを選択できます。

24時間365日お問い合わせ可能なため、お気軽にお問い合わせください。

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