「ペットのご遺骨を自宅に置いておくのは良くない」という話を耳にしたことはないでしょうか。本当に良くないものなのか、気になっている飼い主様もいることでしょう。

ペットのご遺骨を自宅に置くのが良くないといわれている理由は、一つではありません。そのため、それぞれの理由を把握し、自宅に置く場合の方法やほかの方法も知っておくとよいでしょう。

この記事では、ペットのご遺骨を自宅に置くことが良くないといわれている理由や、ご自宅に置く際の対処方法、自宅以外での供養方法などを紹介します。

ペットを安心してお見送りできる場所をお探しなら
ペット葬儀のプロCOCOペット(ココペット)

ペットのご遺骨を自宅に置くのは良くないといわれる理由

そもそもペットのご遺骨を自宅に置くことが良くない、といわれている理由は何なのでしょうか。具体的な理由を確認してみましょう。

縁起が悪いと勘違いされている

ペットのご遺骨を埋葬せずに自宅で供養することに対し、「ペットが成仏できない」と考えている人がいます。また、風水的な観点では生気のないものを身近に置かないといった風潮があることから、あまり良くないと考えている人もいるようです。

とはいえ、ペットが成仏できないことや風水の問題は、明確な根拠があるわけではありません。そのため、過度に気にする必要はないでしょう。

カビが発生することがある

火葬したばかりのご遺骨は乾燥していますが、時間の経過によって湿気や気温の影響を受けます。そのため、自宅に骨壺を置いて供養していると、ご遺骨にカビが発生するケースがあります。

ご遺骨には、カビの餌となる栄養が含まれていることもあり、カビが繁殖するのに適した環境です。カビが発生することでご遺骨が腐食し、粉々になってしまうこともあるため注意が必要です。

法律上の問題はない

ペットのご遺骨を自宅に置くことは、法律で禁止されていません。自宅にご遺骨を置いて供養することは、飼い主様の自由です。

また、ご遺骨を納める期限も定められてはいません。飼い主様の気持ちが落ち着くまでご自宅で供養したとしても問題はないのです。ペットは宗派を持っていないため、宗教的な問題もありません。

ペットのご遺骨を自宅に置く場合に必要な配慮

ペットのご遺骨を自宅に置く際には、置く場所や保管状況などへの配慮が必要です。ここでは、ご遺骨を自宅に置く際の配慮について説明します。

骨壺が転倒しないように対策する

ほかのペットや小さなお子さまがいる場合、ご遺骨の置き場所によっては骨壺を転倒させてしまう可能性があります。転倒しないように対策することや、万が一転倒させてしまった際も被害を最小限に抑えられる工夫が大切です。

具体的な方法としては、骨壺をなるべく高い場所に置くのがおすすめです。また、蓋にパッキンが付いている骨壺であれば、万が一転倒させてしまっても蓋が外れにくく安全です。

カビが発生しないように注意する

ペットのご遺骨は湿度や温度の影響を受けやすいため、湿度が低く直射日光が当たらない場所で保管することが大切です。どうしても湿度が高くなってしまう環境の場合は、骨壺を密閉したり吸湿材を使用したりするとよいでしょう。

なお、人間の皮膚にあるミネラルやたんぱく質は、カビにとっての栄養素となります。ご遺骨が傷んでしまう可能性があるため、素手で触れることのないように注意しましょう。

ご遺骨を納めていることがわからないように配慮する

なかには自宅にご遺骨を置くことに抵抗を感じる人もいます。そのような来客への配慮として、ご遺骨が入っていることがわからないような骨壺を選ぶのもよいでしょう。

近年ではペットの最期を手厚くお見送りする飼い主様が多くいるためか、さまざまな骨壺や骨壺カバーが販売されています。一見、骨壺とはわからないようなかわいいデザインの骨壺や骨壺カバーもあるため、対策の一つとして覚えておきましょう。

ペットのご遺骨を自宅以外で供養する3つの方法

気持ちが落ち着いた頃には、自宅以外の供養方法を検討している飼い主様もいるでしょう。ここでは、自宅以外で供養する方法を3つ紹介します。

納骨堂に納骨する

納骨堂とは、屋内でご遺骨を保管してくれる供養場所のことです。合祀式と個別式があり、個別式なら仏壇タイプ、棚式、ロッカー式など、さまざまな種類の納骨堂があります。

納骨堂は管理費用がかかりますが、その分お手入れなどの手間がかからないメリットがあります。

ペット霊園に納骨する

ペット霊園にご遺骨を納める場合は、個別のお墓を建てたり永代供養に対応してもらえたりするメリットがあります。管理費はかかりますが、適切かつ継続して管理できることを考慮すれば、供養方法の一つとしておすすめです。

なお、ご遺骨管理の負担や費用のことが気になる場合は、合祀墓に納骨するのも選択肢の一つです。

ペットのお墓について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

関連記事
ペットと同じお墓に入りたい!人間が一緒に入ることはできる?

私有地に埋葬する

自然に還してあげたいと思う飼い主様には、自宅の庭などに埋葬する方法もあります。この方法であれば、ペットが好きだった場所で毎日供養することが可能なうえ、費用を抑えることもできます。

ただし、近隣への配慮や法律に関することなど、注意しておくべきこともあります。事前に確認してから行なうことが大切です。

まとめ

ペットのご遺骨を自宅に置くことが良くないといわれているのは、縁起が悪いと勘違いされていることやカビが発生しやすいことなどが原因としてあります。

とはいえ、法律で禁止されているわけではないため、ペットのご遺骨を自宅に置くことは決して悪いことではありません。自宅に置く際にはいくつかの注意点があるため、自宅に置く場合は考慮のうえで置くようにしましょう。

ペットを安心してお見送りできる場所をお探しなら
ペット葬儀のプロCOCOペット(ココペット)