「家で飼っているハムスターが動かなくなってしまった!」と焦った経験のある飼い主様もいらっしゃるかもしれません。実は、ハムスターは、室温が10度を下回ると動かなくなり、「疑似冬眠」の状態になってしまうことがあります。

本記事では、ハムスターの冬眠について解説するとともに、死亡との見分け方や適切な対処法をわかりやすく解説します。

大切なペットの命を守るために、知っておきたい内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

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ハムスターって冬眠するの?

ここでは、ハムスターの冬眠について解説します。
以下で、ハムスターの飼い方を詳しく解説していますので、参考にしてください。

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一般的に、ペットとして飼育されているハムスターは冬眠しません。しかし、室温が10度を下回ると、「疑似冬眠」と呼ばれる仮死状態に陥ることがあり、注意が必要です。

疑似冬眠とは、本来冬眠しないハムスターが寒さに対抗するために、体温や呼吸を極限まで下げる状態です。本来の冬眠とは異なり、体への負担が大きく、命にかかわる危険性もあります。

そのため、ハムスターが動かなくなった場合は、疑似冬眠なのか、それとも死んでしまっているのかを見極めることが重要です。

ハムスターの冬眠と死亡の見分け方について

ハムスターが冬眠したのか、それとも悲しい別れなのか、迷う飼い主様のために、見分け方のポイントを3つ紹介します。

体の硬さ

冬眠の場合、体はやわらかく弾力があります。まるで眠っているような状態です。一方、死亡したハムスターは、体が硬くなり死後硬直が始まります。
皮膚を触ってみて、硬さを確認してみてください。

呼吸

健康なハムスターは、1秒間に1回以上の呼吸をしています。冬眠の場合、1分間に数回と呼吸数が少なくなり、非常にゆっくりですが、かろうじて息をしているのがわかります。
指先を水などで濡らして口もとに近づけたり、お腹の動きを観察したりすることで確認できるでしょう。

一方、死亡の場合は呼吸が止まり、まったく動きがありません。

目や口、ヒゲの反応

冬眠の場合は、目や口が閉じていることが多いですが、優しく刺激を与えるとわずかに反応することがあります。ヒゲもわずかに動きます。

一方、死亡の場合は、目や口が開いたままの状態が多く、刺激を与えても反応しません。ヒゲもまったく動きません。

体温

冬眠では、体温が低くなり、普段より冷たく感じますが、わずかな温かさを感じられます。
死亡の場合は、体は冷たくなってしまっています。

これらのポイントを参考に、ペットの状態をよく観察しましょう。判断がつかない場合は、動物病院を受診することをおすすめします。

ハムスターが冬眠してしまった場合の起こし方

大切なハムスターが冬眠してしまった場合、焦らず適切な対応をすることが重要です。
以下では、ハムスターを安全に目覚めさせるための手順を詳しく解説します。

室温を上げる

エアコンやヒーターなどで部屋の温度をゆっくりと20~26度まで上げます。ハムスターにドライヤーなどを直接当てて、急激に温めないよう注意してください。心臓に負担をかけ、命を落とす可能性があります。
ゆっくりと段階的に室温を上げ、体を温めるようにします。

体を温める

手のひらや、タオルで包んだホッカイロ・湯たんぽなどで、ハムスターの体を間接的に温めます。ホッカイロや湯たんぽは直接当てないように注意しましょう。

砂糖水を飲ませる

意識が回復して目が覚めたら、水分とエネルギー補給のために人肌程度に温めた砂糖水を少量ずつ、スプーンやスポイトなどで口もとに持っていきます。

砂糖水を飲まない場合は、ひまわりの種などのカロリーの高いおやつを与えて、エネルギー補給を促しましょう。

ハムスターが自力で餌を食べ始め、動き回るようになるまで保温を続けます。元気に動き回り、自力で餌を食べるようになったら、ケージに戻して様子を見守ります。

それでも回復しない場合は動物病院を受診しよう

回復の過程で体調が悪化したり、自力で餌を食べ始めなかったりした場合は、動物病院を受診することをおすすめします。

また、30分以上温めても回復しない場合は、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

1時間以上経過すると、命が危険な状態になる可能性が高くなります。ハムスターは本来冬眠しないので、疑似冬眠は体への負担が非常に大きく、死に至る危険性があるためです。

自分で判断が難しい場合でも、動物病院を受診するようにしましょう。獣医師であれば、ハムスターの状態を診て、適切な診断・治療を行なえます。

大事なハムスターの命を守るためには、飼い主様の迅速な判断と行動が求められます。

まとめ

ペットとして飼われているハムスターは、通常冬眠する習性はありません。しかし、冬場などで寒さが厳しいと、「疑似冬眠」と呼ばれる仮死状態になることがあります。

この疑似冬眠は、体への負担が大きいため、放置すると死んでしまう危険性があります。ハムスターが動かなくなったら、疑似冬眠なのか、死亡してしまったのかを見極め、適切に対処するようにしましょう。

日頃から大切なペットの様子をよく観察し、体調の変化に早めに気付いてあげることが大切です。

COCOペットは、ペットとの暮らしをより豊かにするために、さまざまな情報を発信しています。ぜひ飼育の参考にしてください。

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