「モルモットの寿命はどのくらいなのだろう」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ペットショップや動物園のふれあいコーナーなどで見かけるモルモットは、可愛らしい見た目でペットとしても長年人気の高い動物です。

今回は、モルモットの平均寿命や飼育する際に気を付けること、モルモットがなりやすい病気などについて解説していきます。これからモルモットをペットとして迎えようか考えている方はもちろん、すでに飼育されている方もぜひチェックしてください。

モルモットとは

モルモットとは

モルモットはカピバラと同じテンジクネズミ科の動物で南アメリカの山岳地帯が原産です。短毛のショートモルモットや長毛のシェルティ、巻き毛のテディ、体毛がなく豚に似ているといわれるスキニーギニアピッグなど品種が多いことも特徴です。

平均的な体長は20〜40㎝で、体重は0.5~1.5㎏です。前足の指が4本、対して後ろ足の指は3本しか無く、前後で指の数が違うという特徴もあります。

性格は、とても臆病で警戒心が強い動物です。しかし、穏やかで好奇心旺盛でもあるので、慣れるとよく懐いてくれて甘えてきたり、鳴いてアピールしてきたりと可愛らしい一面もあります。

表情からはわかりにくいですが、リラックスや不安、威嚇や空腹、楽しさなどさまざまな感情を鳴き声と行動で表す感情豊かな動物です。

モルモットの平均寿命

モルモットの平均寿命

モルモットの平均寿命は5.6年です。個体差があり中には10年以上生きることもあります。モルモットは3.4歳頃から老化が始まります。老化が始まると、運動量が低下し寝ることが多くなったり、体重減少や体温の低下だったりの症状が見られます。

毛並みが悪くなるのも老化のサインのひとつです。しかし、老化だと思っていても何らかの病気の可能性もあるので、日頃からモルモットの様子を見ておきましょう。

モルモットの中で最もポピュラーで人気の高い短毛のイングリッシュモルモットの平均寿命は6~7年程度、長毛でくせ毛のアビシニアンモルモットの平均寿命は6~7年程です。体毛がない点が特徴的なスキニーギニアピッグの平均寿命は4~8年程度です。

ハムスターの平均寿命は2年程なので、同じ小型動物のペットの中でモルモットの平均寿命は長いといえるでしょう。

モルモットが長生きするための秘訣

ペットは家族の一員ですから長生きしてほしいですよね。少しでも元気に長生きしてもらうために、私たちができることはなんでしょうか。

ストレスを与えない

モルモットは臆病で警戒心が強いため、ストレスを感じやすい動物です。ケージを変えた、エサを変えたなどの生活環境や食事の変化、物音にも敏感です。

隠れる、じっとしている、睡眠時間が長い、食欲がない、歯を鳴らすなどの様子が見られた場合はストレスを感じているサインなので注意しましょう。

食事に気を使う

モルモットは腸内細菌が多いので、食事は繊維質豊富なものが欠かせません。野菜も食べますが、繊維質の多い牧草を与えなければ腸内環境が悪化して病気を引き起こす危険性があります。

モルモット用のペレットは繊維質が配合されているのでおすすめです。牧草を与える際は硬い牧草は構内を傷付ける可能性があるので、分からない場合は動物病院や専門スタッフに相談しましょう。

モルモットを飼育する際に注意すること

モルモットを飼育する際に注意すること

モルモットを飼育する際に気を付けることについていくつか紹介していきます。

室温管理を行う

モルモットは南アメリカの山岳地帯が原産なので寒さに弱い動物です。しかし暑さにもそれほど強くはないので高温多湿の場所での飼育は避けましょう。室内を20~26℃に保つのが理想です。

室内ではケージを直射日光の当たらない場所に置き、暑い時期はエアコンで温度調節をしたり、扇風機を活用したりして風通しの良い環境に整えましょう。寒い時期はペット用のヒーターを置いて、毛布をケージに被せるなどして暖かくしましょう。

ケージ内を清潔に保つ

モルモットは排せつ物の多い動物です。また、犬や猫のようにしつけをしてトイレを覚えて排泄する習慣は基本的に身に付きません。そのためケージ内は排せつ物が散らばり汚れやすくなっています。

不衛生なケージは臭いだけではなく、ダニやノミ、さらにカビが原因で皮膚病になる可能性があります。毎日掃除をしてモルモットにとって快適で安全な場所にしましょう。

多頭飼いには細心の注意を

モルモットは集団でいると安心して群れる傾向もありますが、環境が合わないとかえってストレスになってしまいます。また、オス同士は縄張り争いがあったり、オスとメスが混在すると繁殖したりするので、多頭買いは細心の注意をしましょう。

モルモットがなりやすい病気

モルモットがなりやすい病気

モルモットにはなりやすい病気がいくつかありますので一部解説します。早期発見が寿命を延ばすカギなので、日頃からよく観察して異変がある場合はすぐに気付けるようにしましょう。

不正咬合

モルモットの歯は一生生え続けます。食事することで歯が削られていき一定の長さを維持していきます。しかし、食事内容が合わず食欲が低下すると歯を削る回数も減り、きれいなかみ合わせを保てなくなり不正咬合の可能性が出てきます。

ビタミンC欠乏症

モルモットは人間と同じく、体内でビタミンCを生成できない動物です。そのため体外からビタミンCを接種する必要があります。ビタミンCが不足すると毛並みが悪くなったり、食欲不振や関節以上によって歩行困難になったりする危険もあります。

ビタミンC配合のペレットを活用したり、野菜や牧草を適正量摂取したりして体長管理をしましょう。

毛球症

毛球症は毛づくろいで取れた毛を飲み込み体内に蓄積されてしまう症状です。主に換毛期の長毛種に多く見られます。モルモットは猫とは違い毛づくろいした後に吐き出せません。

そのため、十分な水分補給と牧草に多く含まれる繊維質を摂って腸内を整えて予防することが大切です。また、日頃からブラッシングを行い飲み込んでしまう量を軽減しましょう。

皮膚の病気

シラミやダニ、カビが原因で皮膚が痒くなり、ふけが出てきたり患部が炎症を起こして脱毛したりする場合もあります。予防法はケージや室内もこまめに掃除をして清潔を保つことです。

まとめ

本記事ではモルモットの平均寿命や飼育する際に気を付けること、モルモットがなりやすい病気などについて解説しました。

モルモットの体長は20~40cm程度の小型の動物で、臆病な性格なので慣れるまで大変かもしれませんが懐くと近寄ってきて可愛らしい一面がある動物です。

食事の管理やストレスを与えない環境づくりをして元気で長生きできるよう大切に育てましょう。

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