文鳥の飼育を検討している方には文鳥の寿命が気になるという方もいらっしゃるかもしれません。
文鳥の寿命によりライフサイクルも変わる可能性があるため、事前に寿命を理解しておくと良いでしょう。本記事では、文鳥の寿命や、文鳥がかかりやすい病気などを紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
文鳥とは
まず、文鳥とはスズメ目カエデチョウ科に属する小鳥のことを示します。野生の文鳥が済んでいるインドネシアでは、農耕地や民家の近くでも見られるそうです。始めに、文鳥がペットとして人気な理由を紹介します。
文鳥は飼いやすい
文鳥が飼いやすい理由として、世話が簡単なことが挙げられます。文鳥の世話としてやることは、ケージの清掃から餌と水の取り替えです。ケージ自体それほど大きくはないため、1日10分もあれば終わるでしょう。とても簡単です。
続いて、人に懐きやすいところが挙げられます。鳥はあまり懐くイメージがありませんが、愛情を持って接すれば、手や肩の上に乗ってくるでしょう。さらに、臭いもあまりしないため、動物の臭いが気になる方にもおすすめです。
文鳥の性格やしぐさ
文鳥の性格は個体によって少し異なりますが、基本的には人懐っこく、触れ合うことを好みます。そのため、犬や猫のように触れ合えるでしょう。
ただし、好き嫌いがハッキリしている動物であり、他の動物と一緒に飼育する場合は相性に気をつけなければいけません。
そして、文鳥は色々なしぐさをします。飼い主様の身体を軽くつついたり、甘咬みしたりをする時がありますが、こういった仕草は飼い主様に甘えている状態です。逆に強くつついたり、強く噛んだりする場合は、機嫌が悪い状態です。
文鳥は様々な鳴き声を発します。通常「ピヨピヨ」と鳴き声をあげますが、「キュウキュウ」と鳴く場合は、文鳥が寂しがっている状態です。鳴き声によっても文鳥の状態などが分かるので、鳴き声もよく聞くようにしましょう。
その時の状態や気持ちによって色々なしぐさをするので、仕草を見極めて文鳥と接するようにしましょう。
文鳥の寿命は?
それでは、文鳥の寿命はどれくらいなのでしょうか。文鳥の平均寿命は概ね8~10年ほどだと言われています。ただ、あくまでも平均寿命であって、必ず8~10年生きるわけではありません。
環境や個体の健康状況によって寿命は変動し、10年以上長生きする個体もいれば、平均より早く亡くなってしまう個体もいます。飼育環境によって寿命が変化すると覚えておきましょう。
また、文鳥はオスの方が長生きしやすいと言われています。理由としては、メスは卵を産むことで体力を消耗しやすいためです。さらに、メスの文鳥は生殖器の病気にかかりやすくなっている点も原因です。
もしメスの文鳥を飼育する場合は、病気に注意しながら飼育しましょう。
文鳥の寿命を伸ばすには
やはり、文鳥をペットとして飼育する以上は、長生きしてほしいものです。では、文鳥を長生きさせるには、具体的にはどうしたらいいのでしょうか。続いては、文鳥の寿命を伸ばすための方法を紹介しますので、ぜひ御覧ください。
飼育環境を整える
前述したとおり、文鳥の寿命は飼育環境によって変わります。そのため、文鳥を飼う場合は飼育環境を整えるところから始めましょう。文鳥を飼育するのに必要なのはケージですが、そのケージは必ず十分な広さがあるものにするべきです。
さらに、常に新鮮な水と餌を用意しておきましょう。そして、ケージ内は常に清潔にしておくべきです。
飼育環境が汚いと、文鳥が病気にかかってしまう可能性が高くなり、ストレスがかかってしまいます。ケージの掃除自体はあまり時間がかからないため、常に行うようにしましょう。
かかりつけの動物病院をみつけておく
文鳥に何か合ったときのために、かかりつけの動物病院を必ず見つけておきましょう。犬や猫とは違い、鳥類を診る動物病院は限られているため、鳥類を診てもらえる病院を探しましょう。
文鳥は、一度体調を悪くしてしまうと、すぐに命にかかわってしまいます。そのため、放置せずにすぐに動物病院へ行くようにしましょう。また、健康診断を行うことで、文鳥の健康状態を把握できるので、積極的に行うようにするべきです。
文鳥がかかりやすい病気
文鳥も動物なので、病気にかかってしまいます。それでは、文鳥はどういった病気にかかりやすいのでしょうか。続いては、文鳥がかかりやすい病気を紹介します。
かかりやすい病気の特徴や症状を把握することで、文鳥の健康に繋がるので、把握しておきましょう。
コクシジウム症
コクシジウム症とは、コクシジウムという寄生虫が腸に感染して、不調を起こす病気のことを示します。主に消化器官に症状がでるのですが、命にかかわることもあります。
動物病院で処方される「駆虫薬」を接種することで治療可能です。。コクシジウムは人間に感染することはありませんが、同じ鳥類のペットが同室にいる場合は、感染する可能性が十分にあります。
もし、複数の鳥類を飼育していて、1匹でもコクシジウムに感染したらすぐに隔離するようにしましょう。
排卵に関する病気
文鳥は排泄をする際の器官と、排卵をする器官が分かれておらず、同一の「クロアカ」というお尻の穴から行います。クロアカという器官では、卵管脱や総排泄腔脱という病気になりやすいため注意が必要です。
原因は多岐に渡るため、前もって対処するのが難しくなっています。しかし、卵を生む際におこってしまう病気なので、メスの文鳥を飼育する場合はなるべく発情させないのが重要です。
栄養性脚弱症
栄養性脚弱症という病気は、幼鳥がよくかかる病気です。栄養性脚弱症にかかると、脚を引きずったり、フラフラしたりする症状が現れます。原因は、ビタミンB1不足です。
文鳥が幼鳥の時、偏った餌を与えることでビタミンB1が不足し、栄養性脚弱症にかかってしまうと考えられています。人間でいうと、脚気に似ている病気なので、とにかくバランスの良い餌を与えることが重要です。
鳴管炎
まず「鳴管」は、鳥類が持っている発生器官のことであり、鳴管に細菌やウィルスが侵入して炎症を起こしたのが鳴管炎です。鳴管炎の症状は比較的分かりやすく、鳴き声に現れます。
鳴き声がかれたり、鳴き声が出なくなったりすると、鳴管炎になっている可能性が高いので、動物病院を受診しましょう。
病原体に合わせた薬を与えることで治療できますが、何よりも飼育環境を清潔にすることで、鳴管炎はある程度防げます。
自咬症
自咬症は、くちばしで文鳥自身の皮膚を傷つけてしまう病気です。最初は自分で毛を抜く「毛抜症」から始まり、皮膚に達すると「自咬症」になります。自咬症はストレスから発症することもあれば、寄生虫や身体内部の病気から発症することもあります。
一度自咬症にかかってしまうと、文鳥は毛を抜いたり皮膚を傷つけたりするのが快感になってしまい、症状が深刻になってしまうでしょう。症状が見られたら早めに動物病院へ行き、対策しましょう。
飼育環境を整えて文鳥と楽しい生活を
文鳥はとてもかわいく、日々の生活を癒やしてくれる存在になります。そんな文鳥には、何よりも長生きしてほしいものです。長生きさせるためにも、とにかく飼育環境を整えましょう。
現在文鳥を飼育している方や、これから文鳥の飼育を考えている方に、本記事が参考になれば幸いです。