フクロモモンガはつぶらな瞳で、手のひらに乗るほど小さくてかわいらしい動物です。ペットとしてはあまり認知されていませんが、実はフクロモモンガを飼っている人が増えています。
中には、これからフクロモモンガの飼育を検討している方もいらっしゃるかもしれません。その際に、フクロモモンガの寿命がどれくらいか気になる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、フクロモモンガの寿命や飼育方法などを詳しく解説していきます。
目次
そもそもフクロモモンガとは?
フクロモモンガといっても、具体的にどういう動物なのか分からない方もいらっしゃるかと思います。
フクロモモンガは手のひらサイズの大きさなので、リスやハムスターのように感じますが、実はカンガルーと同じ有袋類の動物です。名前に「フクロ」とついているので、赤ちゃんを育てるための袋がついています。
フクロモモンガはオーストラリアやインドネシアに生息しており、日本には生息していないため、野生のフクロモモンガは見られません。
小さい身体とは裏腹に、尻尾がとても長いのが特徴です。尻尾の長さは17cmから20cmもあり、身体の大きさと同等か少し長いくらいです。フクロモモンガは雑食性で、以下のような食べ物を食べます。
- 昆虫
- クモ
- 小型の爬虫類
- 小型の爬虫類
フクロモモンガの寿命
フクロモモンガの寿命は、大体10年前後です。長生きをすると14年、15年ほど生きると言われています。同じ大きさであるハムスターの寿命は大体2年~3年ほどで、ハツカネズミは1年半~2年ほどだと言われています。
小動物の寿命から見ると、フクロモモンガの寿命は明らかに長いと言えるでしょう。ただ、必ずその寿命を全うするとは限りません。住む環境や病気、事故によって早い寿命で亡くなってしまうことも十分にありえます。
フクロモモンガに余計なストレスをかけずに、のびのびと過ごせるような環境づくりをしていくことが大切です。
フクロモモンガの寿命を伸ばす飼い方
フクロモモンガをペットとして飼育する場合、何よりも長生きしてほしいものです。どの動物にも当てはまることですが、長生きするには適した環境づくりがとても大切です。
以下では、フクロモモンガに適した環境を作るために必要な要素を紹介していきます。
必要な物品
まずフクロモモンガが住むのに必要な物品を揃えましょう。まず、ケージを用意するといいかもしれません。
フクロモモンガは飛び回るので、なるべく大きめのケージを用意しましょう。あまり狭いと、ストレスを与えてしまいかねないので注意しましょう。
フクロモモンガは野生下で木の洞に巣を作ります。飼育下でも同じ様な状況を作ると、フクロモモンガは安心するので、巣箱を用意しましょう。なるべく木製にして、中にはおがくずなどを入れておきましょう。
また餌入れや水入れも重要です。特に水入れは重いものを選ぶべきです。フクロモモンガが万が一水に濡れてしまうと、なかなか乾かず体温を奪われてしまいます。そのためフクロモモンガが動かせないほど重いものにしましょう。
食事
前述した通り、フクロモモンガは雑食性の動物です。栄養バランスが整った餌を与えるべきですが、昆虫から小動物などなど、餌を集めてくるのは難しいかもしれません。専用の餌を購入し、与えるようにしましょう。
専用の餌であればある程度栄養バランスが整っているのですが、それでも若干の偏りはあるようです。常日頃から、偏った部分をカバーできるようにしましょう。
大切なのは、与えても大丈夫な餌と与えてはいけない餌の区別をしっかりつけておくことです。
室温調整
フクロモモンガにとっては室温も重要です。フクロモモンガが過ごしやすい室温は25℃だと言われています。夏といった暑い時期に室温が25℃以上いくと、熱中症になってしまい危険です。かといって気温が低いのも良くありません。
25℃を下回ってしまうと、今度は低体温症になってしまい、危険です。室温を一定に保てるようにエアコンを稼働捺せましょう。エアコンでの温度調整が難しい場合は、窓を開けて風通しを良くし、保冷グッズなどを用いて気温を下げましょう。
暖かくしたい場合は、温扇風機やヒーターを用いるべきです。他にも保温グッズがあるので、用意しましょう。フクロモモンガは暑さより寒さが苦手なので、特に暖かくするようにするべきです。
生活衛生面
どの動物にも当てはまりますが、飼育環境が不衛生だとフクロモモンガの健康が損なわれてしまいます。病気になりにくい環境を作るには、何よりもフクロモモンガが住むケージ内を清潔にすることが重要です。
頻繁に掃除を行わなくていいので、月に1度はケージを掃除して、日光消毒や煮沸消毒をするようにしましょう。アルコール消毒はフクロモモンガにとって危険なので、やってはいけません。
ケージ以外にも、巣箱の中にあるおがくずも定期的に取り替えるようにするべきです。モモンガは自身の排泄物を飛ばすことがあるので、ケージの中や周囲が汚れてしまいます。
汚れないように、トイレシートや新聞紙を敷きましょう。用意すると、掃除も比較的容易になります。
フクロモモンガは病気になりやすい?
フクロモモンガは、小動物の中でも身体が丈夫なので、比較的病気になりにくいと言われています。しかし、全く病気にならないわけではありません。
住む環境によっては、フクロモモンガ自身にストレスがかかり、体調を崩してしまいます。下痢や軟便、食欲不振などが見られたら、フクロモモンガの身体に何か不調をきたしている可能性があります。
そういった場合は、必ず動物病院を受診するようにしましょう。フクロモモンガはエキゾチックアニマルに分類されるため、通常の動物病院では診てもらえない可能性があります。必ず前もって、フクロモモンガが診てもらえるか確かめましょう。
フクロモモンガと生活する際に注意するポイント
寿命も長く、あまり病気にならないため、フクロモモンガは飼育する上ではメリットが多いように見えます。しかし、注意しなければいけないポイントがあります。例えば、飼育する際、定期的にケージから出して遊ばせるのですが、家の窓を閉めるようにしましょう。
もし窓が開いていると、窓から飛び出てしまいます。フクロモモンガは滑空しか出来ないため、一度飛び降りると上がってこられません。外に出てしまうと、カラスや猫に襲われてしまう可能性が十分にあります。
ケージの外で遊ばせる場合は、例え室温が高くても窓を開けないようにしましょう。また、フクロモモンガは大きな音を嫌うため、なるべく静かな環境で育てるようにするべきです。
フクロモモンガとの生活は楽しい
フクロモモンガには、猫や犬とは違った魅力がたくさんあります。特性や注意点を理解すれば、とても楽しい生活を送れるでしょう。慣れてくると、飼い主様へ滑空して飛んでくることもあります。
また、しっかり愛情を持って接すれば、それに応えるように懐いてくれます。とてもかわいらしいフクロモモンガとの生活を味わってはいかがでしょうか。
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