昨今、フクロウの魅力が一般的に知れ渡り、フクロウカフェやフクロウのテーマパークで、フクロウに触れ合える機会が増えました。そして、中にはフクロウを飼っている方もいらっしゃるかと思います。
そんなフクロウの寿命がどれくらいか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、フクロウの寿命を解説すると共に、フクロウの寿命を伸ばす方法やフクロウの体調変化を解説します。
目次
フクロウの寿命はどれくらい?
犬の平均寿命が大型犬と中型犬、小型犬で変動があるように、フクロウも大きさで寿命が異なります。
大きさ | 寿命 |
---|---|
小型 | 10年 |
中型 | 20~30年 |
大型 | 30~40年 |
小型の寿命はせいぜい10年ほどですが、大型のフクロウの場合は30~40年とかなり長生きします。しかし、上記の表が必ずしも当てはまるわけではありません。飼育環境や事故、病気によって早めに寿命を迎えてしまうことも珍しくありません。
とにかくフクロウは大型であればあるほど、長生きする鳥類だと考えましょう。
フクロウの寿命は伸ばす方法
フクロウの寿命が分かり、環境や不慮の事故、病気によって短命で亡くなる可能性があると分かりました。フクロウを飼うのであれば、やはり長生きしてほしいものです。では、フクロウが長生きするにはどうしたらいいのでしょうか。
フクロウが長生きするための秘訣をいくつか解説していきます。
餌を工夫すると良い
フクロウを健康的に育てるのであれば、何よりも餌が重要です。栄養バランスが整った餌を意識して与えましょう。フクロウはネズミやヒヨコといった小型動物の肉類を好んで食べます。
また、肉の他に虫も食べます。ラットやヒヨコの他に、コオロギなどの昆虫も与えるようにしましょう。そして、フクロウ用のサプリメントもあるため、栄養が偏ったら与えると良いです。
そのまま与えるのではなく、小分けに切り分けて、ゲージ内の餌皿に置いておくことで、フクロウは好きなタイミングで食べます。
環境を整えると良い
フクロウにとってもストレスは大敵です。ストレスを極力与えないようにするには、何よりも住む環境を整えることが大切と言えるでしょう。まず、十分な飼育スペースと、フクロウの大きさにあうケージを用意するべきです。
ケージの他には、水浴び用の容器を用意してあげましょう。フクロウにとって水浴びは、日常生活で欠かせない行為です。水浴び場を設けるのが難しい場合は、お風呂に連れて行って常温の水をかけてあげる機会を定期的に設けましょう。
お湯がでるシャワーをかけるのは、羽を痛めてしまうため控えた方が良いです。水浴びをした際に濡れた羽はすぐに乾くため、ドライヤーなどで乾かす必要はありません。
動物病院を見つけておく
動物には怪我や病気がつきものです。そういった事態にあったらすぐに治療できるように、信頼できる動物病院を見つけておくべきです。しかし、フクロウはエキゾチックアニマルに分類されるため、通常の動物病院では診てもらえない可能性があります。
怪我や病気をした際に、慌てて動物病院へ行くと、診てもらえず大変な思いをするかもしれないため、フクロウを飼う前に、必ずフクロウを診てもらえる動物病院を探しましょう。
フクロウの体調不良を確認する方法
フクロウが健康的に生きてもらうには、やはり飼い主様が体調不良を察する必要があります。では、フクロウの体調不良はどう把握すればいいのでしょうか。続いては、フクロウが体調不良になったときのサインを解説します。
吐き出すペリットをよく見ておく
フクロウは食べた動物の骨や羽を、まるい塊にして定期的に吐き出します。吐き出したものをペリットといいます。ペリットの中に、食べ物以外のものが入っていれば、フクロウが誤飲したということです。
食べ物がうまく消化されていないままペリットになって出てきた場合は、消化不良を起こしていることが考えられるでしょう。
ペリットの色が違ったり、ペリットが出てこなかったりする場合は、フクロウの体調になんらかの変化が起きている可能性があります。異変があれば、動物病院につれていくべきです。
口呼吸をしているか
フクロウは犬と同様、温度調整をするために口を開けて呼吸することがあります。飛び回ったり運動したりしたあとに、口呼吸をしていれば特に問題ありません。しかし、じっとしている時に口呼吸が続くのであれば、体調に何かしらの変化が起きているかもしれません。
もしも常日頃から口呼吸しているのであれば、念の為に動物病院に連れて行ってもいいかもしれません。
目を確認する
フクロウの健康を守るためなら、目も確認するようにしましょう。他の動物と同様に、フクロウも白内障になります。フクロウが白内障になると、目の水晶体が白く濁ってしまいます。
そうなってしまうと、飛行が難しくなり、怪我をする可能性が非常に高くなるでしょう。フクロウの健康寿命を長く保つためにも、目の状態はしっかりと観察するべきです。もし、目が白く濁っているようであれば、動物病院へ行き治療してもらいましょう。
羽鞘を落とす頻度
フクロウなどの鳥類は、羽が生え変わる時期になると羽鞘が粉状になって落とします。ストローのような形をしており、羽鞘を初めて見る場合は少し驚くかもしれません。
羽鞘の粉は、基本的に問題はありませんが、羽が生え変わる時期でもないのに羽鞘の粉が落ちてくると、なんらかの寄生虫が発生している可能性があるため注意が必要です。寄生虫に寄生されていたら、羽を何度もつつく様子が見られるでしょう。
飼っているフクロウが亡くなったら
当然フクロウにも寿命があるので、病気や怪我に関わらず、いつか亡くなります。愛していたフクロウが亡くなると、悲しみや後悔が押し寄せてくるでしょう。
しかし、そんなフクロウの新たな旅立ちを送ってあげるためにも、適切な処置をする必要があります。続いては、フクロウが亡くなった際の処置や手続きを紹介いたします。
身体を綺麗にする
亡くなったフクロウの遺体をそのままにしてしまうと、だんだん傷んでしまいます。傷まないように適切に処置しなければいけません。まず、フクロウの身体をタオルや布で優しく包んで、身体が収まる箱に入れてあげましょう。
そして、日当たりが良く高温な場所を避けた場所に安置するべきです。もし保冷剤があれば、中に入れておきましょう。遺体の腐敗をより防げるので安心できます。処置をする場合は、マスクや手袋を身につけた状態で行いましょう。
供養する
ペットの火葬や供養を執り行っている業者に連絡して、火葬するようにしましょう。火葬には個別火葬や合同火葬といった種類があるため、希望に沿う火葬方法を選びましょう。もし、フクロウの死期が近いと感じたら、前もって調べることも大切です。
訪問火葬のCOCOペットであれば、あらゆる動物の火葬や葬儀が行えます。ご希望に沿ったプランをご用意できるので、もしフクロウが亡くなった場合はぜひお問い合わせください。
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フクロウと幸せな生活を
大きさや種類にもよりますが、フクロウの寿命は比較的長く、長い間側にいて癒やしてくれるでしょう。そんなフクロウには元気で健やかに過ごしてほしいものです。
元気で健康的に過ごしてほしいのであれば、本記事で記述した、フクロウの行動や不調のサインを見逃さないようにしましょう。フクロウは個体にもよりますが、のんびり屋で人懐っこい動物です。毎日可愛がって、楽しい生活を送りましょう。