「オス猫とメス猫の違いは何があるの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

せっかく愛猫を飼うのであれば、飼い主様も安心して心地よく過ごせると良いですよね。

本記事では、愛猫を安心して飼うために知っておきたいオスとメスの性格や身体などの違いやオス・メス特有の注意点について徹底解説します。愛猫を飼う際にオス・メスの違いをチェックしておきましょう。

オス猫とメス猫の性格の違い

まず以下で性別による性格の違いを紹介します。

オス猫の性格

オス猫は、ストレートに愛情表現してくる甘えん坊が多いと言われています。メス猫も甘えることはありますが控えめな猫が多いため、猫に甘えられたいという願望がある飼い主様は、オス猫の方が向いているでしょう。

ただ甘えん坊なため、飼い主様が自宅を不在にするとストレスを感じやすく配慮が必要です。

メス猫の性格

メス猫は、自立心が強く1人でも気にしないという特徴が挙げられます。もし飼い主様が一人暮らしの場合は、自宅を留守にしてもストレスを感じにくいメス猫が向いているでしょう。

またメス猫はオス猫と比較して、平均寿命が1年ほど長いため、少しでも愛猫と一緒に過ごしたい飼い主様にもおすすめです。

さらに、メス猫の方が鳴き声は少なく静かだと言われているため、集合住宅で周囲の騒音に配慮が必要な場合はメス猫の方が良いでしょう。

オス猫とメス猫の身体の違い

次に性別による身体の違いを解説します。

オス猫の身体

一般的に、オス猫はメス猫よりも身体が大きく、力強くパワフルになる傾向にあります。また、オス猫は身体の大きさと比例し体重も重くなります。骨格と筋肉がしっかりしていて、体格ががっちりとした印象です。

メス猫の身体

メス猫は全身がほっそりしていて、しなやかでスリムな体格をしているのが特徴です。体重もオス猫よりも軽く、数kgの差があることも。オス猫よりも一回り小さく頭部も小さめで、全体的に華奢な印象です。

オス猫とメス猫の習性の違い

オス猫とメス猫の習性の違い

性別による習性の違いを解説します。

オス猫の習性

オス猫の習性として、縄張り意識が強いため喧嘩に発展しやすいのが特徴です。野生本能の名残があり、メス猫と比較して行動的で移動範囲も広くなります。

またオス猫に決まった発情期はありませんが、メス猫の繁殖期に応じて発情すると言われています。発情期は攻撃的になったり、メス猫同様に大きな声で鳴いたりという行動が現れます。

去勢手術前のオス猫は、縄張りやメス猫を取り合って争い、マーキング行為をするのが特徴です。

メス猫の習性

メス猫の習性には、1年に3月前後と7月前後に発情期があるのが大きな特徴です。発情期のメス猫は人間の赤ちゃんのように大声で鳴きオス猫を呼び寄せます。

他にも、以下の発情行動が見られます。

  • トイレの回数が増える
  • お尻を上げる
  • 食欲がなくなる

メス猫の発情期の鳴き声は大きな声で鳴くため、近所迷惑になる可能性もあり、早めの対処が必要です。

飼育にかかる費用の違い

飼育にかかる費用の違い

性別により飼育費用も異なります。性別別に以下で解説します。

オス猫の費用

一般的にメス猫よりもオス猫の方が体重は重いため、食べる量も増え、キャットフード代が高くなる傾向にあります。ただし、日常での飼育費用自体はあまり差がありません。

費用に差が出やすいのは医療費です。オス猫は泌尿器系の病気にかかりやすく、医療費が高額になりやすいため注意しましょう。そのため定期的に健康診断を受け、日頃から健康管理し、泌尿器系の病気が発症するリスクや重症化を防ぐと良いです。

メス猫の費用

メスの避妊手術は手術時間が長く大掛かりで、手術後は数日間の入院が必要です。オス猫の去勢手術よりも費用は高く、避妊手術の相場は約20,000円~35,000円です。

メス猫は子宮といった性別特有の器官に病気を発症するリスクがありますが、健康管理に注意し発症を防ぐことで、医療費を抑えられます。

オス猫・メス猫特有の注意したい病気

以下で病気について深堀します。

オス猫の病気

オス猫は尿道が細いため、尿路系の病気にかかりやすいと言われています。尿路系の病気には以下があります。

  • 精巣腫瘍
  • 前立腺疾患
  • 猫下部泌尿器疾患

約半数のオス猫が3歳までに発症し、再発率は46%です。ただ、オス猫特有の器官に関する病気は去勢手術で防げるので、繁殖を希望していない場合は去勢手術をおすすめします。

メス猫の病気

メス猫特有の病気には「子宮蓄膿症乳腺腫瘍」が挙げられます。もし以下の症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ受診しに行きましょう。

  • 頻尿
  • 血尿
  • トイレで尿が出ていない

飼いやすい猫はオス・メスどっち?

飼いやすい猫はオス・メスどっち?

オス・メス性別の違いにより違いがあることが理解できたかと思います。以下では、飼い主様の性格や環境により、どちらの性別が飼うのに向いているか解説します。

オス猫の可愛い点

オス猫の可愛い点は甘えん坊な性格をしていること。オス猫の性格は、人懐っこく好奇心旺盛でいたずらっ子、外に出たがるといった特徴があります。

甘えん坊な性格で飼い主様の膝の上でゆっくりと過ごしたいのがオス猫。また遊び方が活発なため運動量が多く、室内で充分な運動スペースを確保する必要があります。懐きやすく甘えたがりで活発な性格がオス猫の可愛い点です。

メス猫の可愛い点

メス猫の可愛い点はツンデレでマイペースな猫らしい性格をしていること。メス猫の性格には、落ち着いていてクール、神経質で綺麗好き、独立心が強い、飽きやすくてマイペースという特徴があります。

また遊び方も静かでおっとりしているため、賃貸住宅で騒音や傷が気になる飼い主様はメス猫が向いているでしょう。他にも、警戒心が強く怖がり、神経質で慎重な性格なのもメス猫の特徴です。

オス猫のようにあまり活発な遊び方をしない傾向にあるため、静かに過ごしたい飼い主様にも向いているでしょう。

わがままで高飛車な部分もありますが、ふとした瞬間に飼い主様の側にやってくるのがメス猫。普段は独立心が強くしっかり者な性格ですが、ツンデレで猫らしいのが可愛い点です。

オス猫とメス猫の特徴を見てから飼おう

本記事では、オス猫とメス猫の性格や身体、習性などの違いを紹介しました。性別により可愛い点も異なるため、飼い主様にあった性別を選択してみてください。また、性別による特有の注意点を把握して、安心して愛猫を飼えるようにしましょう。