「オス犬とメス犬の違いは何があるの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかく愛犬を飼うのであれば、飼い主様も安心して心地よく過ごせると良いですよね。
本記事では、愛犬を安心して飼うために知っておきたいオスとメスの違いや特徴、オス・メス特有の注意点や値段の差について徹底解説します。愛犬を飼う際にオス・メスの違いをチェックしておきましょう。
目次
犬の性別の違いと特徴
犬を飼う際、性別による違いや特徴を把握し、どちらが飼い主様に向いているか考えてみましょう。
オス犬の特徴
オス犬の身体的な特徴は、メスよりも大きく筋肉質になるのが多い点です。中型犬や大型犬になると、力が強く飼い主様が大変だと思う時もあるでしょう。
また散歩中にひっぱる癖があると、飼い主様の怪我にも繋がるため注意しましょう。性格的な特徴は、やんちゃで気が強く、甘えん坊な点が挙げられます。
やんちゃなためしつけに苦労する時もあり、オス犬特有のマーキングもあります。ただ、甘えん坊な一面もあるため可愛らしく、元気で明るいのも特徴です。
キャンプやドッグラン、ドライブなどアウトドアを一緒に楽しみたい方に向いています。
メス犬の特徴
メス犬の性格的な特徴は、落ち着いていてマイペースな点が挙げられます。大人っぽく穏やかな性格で、メス犬特有のヒートがあるのが特徴です。
ただ、マイペースでわがままな面もあり、気に入らない相手は吠える時もあるでしょう。また基本的にメスは穏やかなため、しつけもしやすいと言われています。
そのため、初めて犬を飼う飼い主様や、まったり愛犬と過ごしたい方に向いています。
飼いやすいのはオス・メスどっち?
では、飼いやすいのは一体オス・メスどちらなのか以下で比較していきましょう。
オス犬の可愛い点
オス犬の可愛い点は何と言っても元気一杯で甘えん坊なところ。パワフルで明るいのがオス犬の特徴です。愛犬とアクティブにエネルギッシュな毎日を過ごしたい方に向いているでしょう。
メス犬の可愛い点
メス犬の可愛い点は落ち着いていて優しいところ。おもちゃ遊びも激しくなく、力もそこまで強くないため、顔つきも優しく穏やかなのが特徴です。
またドッグ用の可愛い洋服を着せておしゃれを楽しみたい方に向いているでしょう。
オス犬の大変な点
オス犬の大変な点は、わんぱくでやんちゃなためしつけに苦労するところ。元気で力も強いので、散歩中にはかなりの力で引っ張られます。
またマーキングの特性があるためトイレをあちこちですることも。オス犬はパワフルなため、飼い主様に体力も必要になるのです。
メス犬の大変な点
メス犬の大変な点はヒートの対処に苦労するところ。避妊手術による経済的な負担だけではなく、手術後に体重が増加しコントロールが難しくなります。
また気が強いメス犬もいるため、しつけに苦労するケースもあるでしょう。
オス・メス特有の注意点
次に、オス・メス特有の注意点について紹介します。
マーキングの注意点
マーキングは、オス犬が片足を上げてあちこちに少量の尿をかける行為です。自分の縄張りを示すために行いますが、膀胱炎やストレスが要因の場合もあるため、愛犬の様子を観察して見定めましょう。
去勢手術を行うとマーキングは無くなります。生後6~8カ月頃にマーキングが始まるため、習慣にならないうちに去勢手術を行う飼い主様もいます。
手術後はホルモンバランスに変化が起こり、オス特有の気の強い性格が薄まり、より甘えん坊な性格になると言われています。
ヒートの注意点
ヒートはメス犬の発情前期や発情期に見られる生理のことです。年に1~2回、6~10カ月に1回のペースで訪れます。平均としては7~14日ほど出血しますが、1カ月以上続く場合もあります。
ヒート期間中は陰部が腫れたり出血したりするため、マナーパンツや紙おむつの用意が必要になります。
他にも、ヒート期間中には落ち着きが無くなり精神的にも不安定になります。
具体的な症状は以下があります。
- 水を沢山飲んでトイレが近くなる
- 元気がなくなり食欲がなくなる
- 陰部を気にして舐める
また散歩中にオス犬に追いかけられ、犬同士のトラブルに発展しやすいので注意しましょう。
避妊手術をするとヒートは無くなり、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、卵胞嚢腫の病気が発症する可能性は低くなります。
しかし、手術には全身麻酔が必要で太りやすくなるため、術後の体重コントロールに気を配りましょう。
オス犬とメス犬の値段の差
次にオス犬とメス犬の値段の差について見ていきましょう。
価格の相場
トイプードル専門店のデータによると、オスの価格は45~65万円、メスの価格は53~70万円です。
メスは出産ができるため価格相場は高い傾向になります。オス犬はメス犬よりも体格が大きくなりやすく、メス犬はオス犬よりも成熟が早いと言われています。価格の違いも考慮してオス・メスを選んでみてください。
不妊手術の違い
続いて、オス・メスの不妊手術の違いを紹介します。オスは去勢手術、メスは避妊手術で、摘出する臓器はオスが精巣で、メスは卵巣と子宮です。
去勢手術は5~10分、避妊手術は20~30分かかります。入院日数は去勢手術が日帰りもしくは1泊2日、避妊手術は1泊2日です。費用は去勢手術が約3万円、避妊手術が約5万円かかります。
愛犬の大きさや状態、動物病院により手術方法や費用は異なりますが、オスの精巣は身体の外にあり、メスの卵巣や子宮は身体の中にあるため一般的に避妊手術の方がリスクは高い傾向です。
安心して犬を飼うために性別を把握しておこう
本記事ではオス犬とメス犬の身体的、性格、値段の違いなどを紹介しました。可愛い点や大変な点も異なるため、飼い主様にあった性別を選択してみてください。
また性別による特有の注意点を把握して、安心して愛犬を飼えるようにしましょう。