犬やうさぎはペットとして人気の動物ですが、一緒に飼えるのかと悩まれている方は多くいらっしゃるでしょう。結論、一見難しそうな犬とうさぎの組み合わせですが、飼い主様の工夫次第で一緒に生活できるのです。

本記事は、うさぎと犬を一緒に飼うコツや初対面時の注意点について紹介します。また、うさぎと犬を仲良くさせる方法なども記載しているので、ぜひ最後までご覧ください。

犬とうさぎは同じ家で過ごせるのか

犬とうさぎは同じ家で過ごせるのか

違う性格の犬とうさぎですから、一緒に飼うことは難しいと思われがちです。しかし、少しの工夫で一緒に飼育することは可能で、実際に犬とうさぎと一緒に生活している飼い主様が2匹の様子を発信しているSNSもあります。

一緒に飼うだけでなく、犬とうさぎの相性が良い場合は仲良くなることもできて、よき相棒となるでしょう。どの個体同士も仲良くなるわけではありませんし、違う動物なため放置して勝手に仲良くなるわけでもありません。

飼い主様がうさぎと犬を一緒に飼う方法や知識・注意点をしっかり理解することが大切となります。

犬とうさぎの性格や習性の特徴

犬とうさぎの性格や習性の特徴

続いて、うさぎと犬の性格や習性の特徴を紹介します。一緒に飼える犬とうさぎですが、それぞれの性格や習性はどのように違うのでしょうか。それぞれの動物の特徴を理解し、注意点を見つけましょう。

犬の性格・習性

犬の性格・習性

犬は記憶力が良く、人懐っこいため、人間がしつけしやすい動物です。また、縄張り意識が高く、群れの行動もできるため、家族を大切にする習性があります。

集団行動をするにあたり、自分より強いとみなした相手には服従し、弱いと感じた相手に対しては自分よりも格下だと判断します。

基本的な性格は犬種によって変わります。猟犬や牧羊犬だと忠実で運動神経も他の犬種と比較しても良く、警戒心も強いです。うさぎと性格の相性が良いとされている犬種は以下の通りとなります。

  • ゴールデンレトリバー
  • ラブラドールレトリバー
  • ビーグル
  • バセットハウンド
  • ボーダーコリー
  • コリー
  • Aコッカー
  • プードル
  • ジャーマンシェパード
  • ダックスフンド

うさぎの性格・習性

うさぎの性格・習性

うさぎは草食動物で警戒心が強く、音に敏感です。敵から逃げるために足の筋肉が発達し、骨の重さは哺乳類よりも鳥類に近いほど軽くなっています。

足は速いですが、少しの衝撃で骨が折れてしまうため、飼い主様は注意してあげてください。また、繁殖能力が非常に高いことも特徴で、1度の出産でたくさんの子供を産みます。

縄張り意識が強い動物なため、多頭飼いが難しいとも言われています。性格は温和でマイペースな一面があり、好奇心も強いことが多いです。オスは比較的穏やかで人間に対しても懐きやすい傾向がありますが、メスは気が強いです。

犬とうさぎの初対面で注意すること

犬とうさぎの初対面で注意すること

続いて、うさぎと犬の初対面時に気を付けたいポイントを紹介します。人間同様に、うさぎと犬も初対面の印象でお互いを敵視してしまう場合もあるのです。

事前準備や注意点を実行することで、スムーズにお互いの存在を受け入れられるようになるため、以下の項目を取り入れてみてください。

おもちゃ・毛布で両者の匂いを覚えさせる

おもちゃ・毛布で両者の匂いを覚えさせる

うさぎと犬をいきなり対面させるのではなく、徐々に慣らしていくことが大切です。そのため、最初は別室での飼育をし、お互いの毛布やおもちゃを交換し合い、匂いに慣れさせましょう。

また、うさぎの場合は、もともと大きな音に敏感な生き物なため、犬の鳴き声に驚かないよう初対面前に慣らしておくことも必要です。お互いに初対面の印象が悪いと、その後の関係性が中々よくなりません。初対面こそ慎重に行いましょう。

犬はリード・うさぎはケージに入れる

うさぎと犬を対面させるとき、犬はリードをつけ、うさぎはケージに入れることで衝動的な接触を阻止しましょう。犬は初めて見るうさぎに興奮し、追いかけてしまうかもしれません。

もし、飛び掛かってしまった場合、最悪の事態も想定できるため、不意にトラブルにならないように行動を抑制する必要があるのです。うさぎにとって犬は捕食動物で目の前にいるだけで大きなストレスになります。

ケージの中に入れることで、捕食されない安全な場所があることがわかるため、うさぎのストレスも軽減させることができます。

犬とうさぎを同居させるコツ

犬とうさぎを同居させるコツ

続いて、うさぎと犬を同居させるコツや注意点を紹介します。違う動物同士で、力の差もあるうさぎと犬は、注意点を知らないと大きなトラブルが起きてしまう場合もあるでしょう。

以下の項目を徹底して注意することで、犬とうさぎの危険やストレスを軽減させることができます。

犬とうさぎが慣れるまで飼い主様が目を離さない

犬は捕食動物で、うさぎは被食者となるため、ストレスがかかるのはうさぎですし、万が一の接触トラブルのときもケガや最悪の場合死亡してしまうのはうさぎでしょう。

圧倒的な力の差があるからこそ、お互いに家族としての認識が生まれていない段階では、飼い主様は目を離してはいけません。

また、お互いの存在に慣れてきた場合であっても、犬が衝動的に襲い掛かってしまうこともあります。うさぎと接触するときは、犬にリードを付け、万が一の事態に備えましょう。

犬にしつけを覚えさせておく

犬にしつけを覚えさせておく

うさぎと対面する前に、万が一の事態に備えて犬をしっかりしつけておきましょう。「待て」「伏せ」「おすわり」の基本的なしつけと、無駄吠えをしないようにしておくと、うさぎとの生活もお互いのストレスが少なく済みます。

犬がしっかりしつけられていれば、対面させてもうさぎにいたずらをすることなく穏やかに過ごせます。

何度か対面させていくうちに、お互いの存在を容認するようになるため、、異なる動物を一緒に飼う場合は、強い方の動物のしつけが重要となるのです。

ごはんは別々の場所で与える

うさぎと犬は、別々の場所でごはんを与えましょう。お互いに食事中に他の動物がいるとストレスになりますし、片方が食事を邪魔されてしまうかもしれません。

肉食動物と草食動物ですから、キャットフードもお互いのものはあまり食べない方が良いです。動物にとってごはんは、1日の中でも大切な習慣なため、集中させてあげましょう。

テリトリーを徹底して守る

テリトリーを徹底して守る

うさぎも犬も縄張り意識がありますが、特にうさぎは縄張り意識が強い動物です。うさぎは縄張りに誰かが侵入してくると激しいストレスを抱えます。

うさぎのオス同士の場合は、縄張りに侵入されると命を懸けた戦いになることもあるため、テリトリーを守ることは徹底してあげてください。

普段うさぎが過ごすケージは、犬とは別室にする方がストレスを軽減させてあげられます。

感染症に注意する

うさぎと犬の間では感染が起きやすい感染症があるため注意してあげてください。

  • パスツレラ感染症
  • ノミ・ダニ
  • 皮膚糸状菌症
  • 疥癬(かんせん)

どちらかが感染してしまうと、接触を期にもう片方に移ってしまいます。ワクチンや予防薬、ケージやトイレのこまめな掃除で感染を予防することができます。

ノミやダニの感染は皮膚に現れるため、ブラッシングで普段から定期的に皮膚の健康状態をチェックしましょう。

犬とうさぎを仲良くさせるには

犬とうさぎを仲良くさせるには

犬とうさぎを仲良くさせるには、お互いの相性を尊重することが大切です。いくら飼い主様が最善を尽くしたとしても、犬とうさぎの性格や相性が悪い場合は、ケンカをしてしまいますし、仲良くなれません。

当方が相性悪いと感じている時点で、いくら接触をさせたとしても無理に仲良くなることはありえないため、その場合は別室での飼育を徹底するしかないでしょう。

犬とうさぎは飼い主様の工夫によって一緒に暮らせる

犬とうさぎは飼い主様の工夫によって一緒に暮らせる

本記事は、犬とうさぎは一緒に飼えるのか、飼った際の注意点などを紹介しました。生き物の相性では、犬とうさぎは一緒に飼うことが可能です。

しかし、種類や個体差があるため、どれだけ飼い主様が最善を尽くしたとしても仲が良くならない場合もあるでしょう。無理に仲良くさせることはできないため、臨機応変に別室での飼育を検討してあげてください。