「猫を飼うと家がボロボロになってしまうのではないか」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際何も対策をしないまま猫を迎え入れてしまうことで、自宅のフローリングや壁、さらには家具までも猫の手により傷つけられてしまうのは事実です。
本記事ではそのような被害を受ける前にできる対策や猫が過ごしやすい住居の特徴をご紹介します。
目次
猫を飼うと家がボロボロになる理由
猫を飼うと家がボロボロになってしまう理由は大きく2つあります。
1つ目は「爪とぎに家具や壁を使われる」という理由です。猫は爪のメンテナンスやストレス解消のための習性など、爪をとぐことが多くあります。その際に引っ掻くことができる位置にある家具や壁を使うので、対策が必要です。
2つ目は「縄張りのためのマーキング」です。爪とぎ然り自分がトイレをすることも多くある猫。匂いや汚れ対策も忘れずに行うことが大切でしょう。
爪とぎに家具や壁を使われる
猫は種類問わず爪とぎをする習性があり、特に自宅にある家具や壁を使用する傾向があります。
爪のメンテナンスやストレス解消、マーキングなどの目的から猫は日常的に爪とぎをするので、自宅のものに関しては最新の注意を払う必要があるでしょう。本記事では爪とぎに対する対策法を複数ご紹介しますが、しつけをすることも大切です。
縄張りのためにマーキングをする
猫は交配相手に自分をアピールしたり、競争相手に自分の存在を誇示したり、自分がリラックスすることができる縄張りを設けるためにマーキングをします。
それを自宅で行うとき、爪とぎに加えてトイレをしたり体を擦り付けたり等、自分のにおいを残します。目に見える汚れはもちろん、においも重大な問題のため、本記事を通して適切な対策を講じましょう。
家がボロボロになる前にできる対策5選
以下では猫を飼うことにより家がボロボロになる前に、自身でできる対処法について記します。
カーペットを敷いてフローリングを守る
カーペットを敷くことでフローリングの傷防止になります。またツルツルと滑ってしまうことも防げるため、猫への負担も軽減されるでしょう。
購入時のポイントは一生物のカーペットを選ばないこと。カーペットの素材が猫に合わない場合や爪とぎをしてしまう場合、さらにはマーキングをしてすぐ汚れてしまう場合もあります。
そのため、すぐ買い換えることを想定した買い物をおすすめします。フローリングの上から敷くだけのタイプのカーペットだと2,000円程度で購入できるものもあるため、低コストでの対策が実現できるでしょう。
爪とぎ防止シートや爪研ぎを壁に貼る
爪とぎ防止シートは家中の至る所で使用可能です。家具や壁、フローリング上などご自身で猫の引っ掻き傷から守りたいもの全てにシートを貼ることをおすすめします。
貼ったあとは猫に爪とぎ防止シート上で爪とぎをさせる訓練が必要となります。猫じゃらしをはじめ、猫が興味を持つおもちゃを使用することで、爪とぎがしたい猫をスムーズに誘導することができます。
もちろん使用を続けることで劣化してしまう商品なため、こまめに交換することが大切です。1ロール1,000円ほどから購入が可能ですので、低コストでの対策が可能でしょう。
本棚やタンスなど、壁に這わせて家具を設置する
自宅の壁を爪とぎ防止シートで防ごうとすると、低コストで対策をすることは難しくなるでしょう。そこでおすすめしたいのが、壁に這わせるようにして家具を設置する方法です。
今ある家具はもちろん、これから購入を検討している家具についても、壁に這わせるように設置すると良いでしょう。
インテリアデザインなど工夫すべき点がいくつか存在するので少し手間がかかるかもしれませんが、これらは特別なコストはかからないため無料で行うことができます。
硬い素材でできている家具を使用する
硬い素材でできている家具を使用することも対策法の一つです。
耐久性が高いことで、猫が爪とぎやマーキングをしても、然るべき対処をすれば長く使用できるでしょう。また汚れが付着しにくいこともメリットで、毛が抜け落ちやすい種類の猫を飼う家庭にはさらにおすすめだと言えます。
掃除がしやすいことからも手入れの心配が軽減されること間違いないでしょう。こちらも追加費用はありません。
定期的に猫の爪を切る
定期的に猫の爪を切ることで、根本的な解決を図ることができるかもしれません。爪切りと、失敗してしまった時に使用する止血剤を用意しておくと安全です。
コツとしては猫が気に入っているおもちゃやおやつを用意することで猫の気を逸らし、爪を切る方法です。他にも、爪を切る際におとなしくできた場合、ご褒美をあげる方法もあります。
どうしても切りにくい場合は時間を分けて1本ずつ切ることをおすすめします。徐々に慣らしていくことで、一度に全ての爪を切ることができるようになるでしょう。
猫が住むのにおすすめの家
これまで猫を迎え入れた際に自宅でできる対策について紹介してきましたが、これから新居を建てるという方もいらっしゃるでしょう。
そんな皆さまへ向けて大きく2点から猫が住むのにおすすめできる家の特徴をご紹介します。以下を参考に住居を検討することで、ストレスによる爪とぎやマーキングの頻度を下げられること間違いないでしょう。
日向ぼっこができるスペース
猫は日向ぼっこが大好きな動物です。猫が日向ぼっこをするメリットは以下です。
- 体温上昇
- 殺菌効果
- リラックス効果
1つ目の体温上昇は、猫の健康を維持することに役立ちます。特に冬では日中晴れているときに日向ぼっこができると、適切な体温で活動することができます。
2つ目は殺菌効果です。毛についた菌やウイルスを除去できるため、これもまた猫の健康促進につながるでしょう。
3つ目のリラックス効果は、日光を浴びることで生活リズムを整えることができることからメリットだと言えるでしょう。以上のメリットを享受するためにも、日向ぼっこができるスペースを作り出せる住居を検討してはいかがでしょうか。
猫が動き回れる場所
猫は好奇心旺盛な動物で、常に活動的です。そのため、ゆとりのある住居を検討することで、ストレスのない生活を送ることができるでしょう。
走り回れるスペースはもちろん、上下にも動けるような器具などを置くことも良いでしょう。それにより猫の行動範囲が広がるため、より対策が必要な箇所が増えることには注意が必要です。
適切な対策をして猫を迎えましょう
本記事では、家がボロボロにならない方法について解説しました。猫を飼う際は複数の注意すべき点がありますが、その分ご家庭に招くことで得られる癒しは計り知れません。
少しでも猫がストレスなく過ごせる空間を作りながらも、飼い主様が快適な生活を送れることが理想です。今回ご紹介した猫に家をボロボロにされない対策法5選と猫が住むのにおすすめの家の特徴2選を参考に、環境作りに励んでいただけたら嬉しいです。