猫を飼う決心がついたとしても、初めての飼育でどのようなことに注意すればよいか悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。生き物を飼うことは簡単なことではなく、必要知識がないと後々後悔することになります。
本記事は、猫を飼う際に注意すべきポイントや揃えるべきグッズについて紹介します。また、猫を迎え入れてから最初にするしつけなども記載しているので、ぜひ実践してみてください。
目次
初心者が猫を飼う前に心に決めておくべき3箇条
猫を初めて飼う前に心に決めておきたい3箇条を紹介します。猫の平均寿命は15~16年と言われており、長い間お世話をしなくてはいけません。
安易な気持ちで猫を飼わないためにも、以下の3箇条を必ず守れるかどうかチェックしてみましょう。
猫のために毎日時間を確保すること
猫は犬と比較すると、散歩がいらないため、手がかからないイメージがあるかもしれませんが、意外とお世話の時間が必要です。
- ごはんを与える
- トイレの掃除
- ブラッシングや被毛ケア
- 抜け毛などの部屋の掃除
- 歯磨き
- 遊び
猫の中には好き嫌いがはっきりしている子もいて、キャットフード選びも難航する可能性もあります。
1日のうちの短い時間でも良いため、コミュニケーションや猫のストレス発散にも繋がる遊びの時間も作ってあげましょう。
猫にとってストレスのない環境を整えること
基本的に室内飼いになる猫を迎えるには、猫にとってストレスがない環境を用意することも大切です。
- 快適な室温の維持(25℃前後)
- 猫だけのくつろげるスペースの確保
- 危険なものは誤飲防止のために片づける
- 危険箇所へ入れないようにする
- ストレス緩和・運動不足対策の工夫
- 機能する状態の猫グッズを揃える
特に、猫の健康状態に大きく影響する室温の維持や誤飲防止は徹底しましょう。
最後まで責任を持ってお世話をする
生まれたての子猫を迎えた場合、そこから15~16年お世話を続ける覚悟を持ちましょう。繁殖を希望しない飼い主様は、必ず猫に避妊・去勢手術を受けさせることも大切です。
避妊・去勢手術をせずに猫を外に出してしまうと、いつの間にか妊娠してしまうリスクが高いです。そして、子猫の数に驚き、猫のお世話を途中放棄してしまうことがないようにしてください。
また、猫はかわいいだけではありません。飼育するうえで、いたずらをするでしょうし、飼い主様の思い通りにならないことも多々あります。それでも最後まで飼い続ける覚悟を持てないうちは、猫を飼わないようにしましょう。
猫を迎えるために必要なアイテム
以下では、猫を迎えるにあたり用意しておくアイテムを紹介します。各アイテムの必要性や費用相場をまとめたので、初めて猫を飼う方はぜひ参考にしてみてください。
キャリーケース
猫をペットショップや販売店から家に連れて帰るときもですが、一緒に外出するときに必須なアイテムがキャリーケースです。キャリーケースは病院へ連れて行く際や、震災時は猫の居場所にもなります。
キャリーケースの費用相場は4,000~6,000円ほどで購入です。また、キャリーケースを購入する際は、成猫になったときの大きさを想定して選びましょう。
ケージ
ケージは猫専用のスペースを与える重要なアイテムです。猫にとって飼い主様の家はこれから住む居場所となりますが、慣れるまでは見慣れない怖い場所です。
そんなときにケージがあると、猫だけの居場所を与えることができ、ストレス緩和につながります。また、家に慣れていない段階でのお留守番の際も、ケージの中に入れておくと安心です。
- 頑丈か
- 猫の体の大きさを考慮した十分な大きさ・高さか
- 用途・要望に合う素材か
上記の項目を重視してケージを選びましょう。また、ケージの費用相場は10,000円ほどとなります。
キャットフード
キャットフードは、猫の年齢に合わせたものを選びましょう。子猫の場合は、生後1ヶ月までミルクですが、1ヶ月以降からウェットフードや水で柔らかくしたドライフードを与え始めると良いです。1ヶ月の費用相場は4,400円ほどです。
トイレ・猫砂
猫用トイレの選ぶポイントは、猫が出入りしやすい低い入口か、猫砂がたっぷり入るかです。また、手動で猫砂を変えるアイテムもあれば、電動で猫砂を変えてくれるトイレもあります。
電動タイプの場合は、誤作動を起こし思わぬケガを招く危険性もあるため、注意してください。猫砂は週に1度は全交換して、トイレを常に清潔にしてあげましょう。
爪とぎ
猫にとっての爪とぎは爪を整えるだけではなく、ストレス発散や飼い主様へのアピール行動、マーキングととても重要な行動となります。
また、爪とぎはタワータイプや置き型など種類が多く消耗品なため、いろいろな種類を試して猫に最適な爪とぎを見つけてあげましょう。費用相場は、1,500~2,000円ほどとなります。
ベッド
猫のベッドの選び方は、大きければよいのではなく、丸まったときにすっぽり体にフィットするかを重視しましょう。猫は自分の匂いに包まれた場所で眠りたいため、ベッドはとても重要なアイテムとなります。
- ドーム型
- オープン型
- ソファー型
- ハンモック型
また、年齢や季節にとっても適切なベッドが違うため、よく調べてから購入しましょう。費用相場は1,000円からとなります。
猫用の食器
猫用の食器は、餌用と水用の2種類用意しましょう。食器は猫が深くかがまなくても良いように、高さのあるタイプを選んであげてください。もし、低い食器を購入した場合は、食器台を設置することをおすすめします。
また、こぼれないように床面に滑り止めがついているタイプだと押しながら食べる猫でも安心でしょう。費用相場は1,500円程度です。
猫を迎えてすぐにした方が良いしつけ
続いて、猫を迎えてすぐにした方が良いしつけについて紹介します。以下で紹介するしつけを最初にすることで、その後の猫との生活が快適になるため、ぜひ実践してみてください。
トイレ・爪とぎの場所
猫を迎え入れてすぐにしつけたほうが良いのは、トイレと爪とぎのしつけです。トイレは固定の場所に置き、あまり位置をずらさないようにしましょう。
猫は排泄をしたいとき、匂いを嗅ぎ始め、床をかきだします。排泄をにおわせる行動を始めたら、トイレへ誘導してあげましょう。また、爪とぎも肉球を擦り付け匂いを付着させることで、徐々に爪とぎの場所だと覚えていきます。
ブラッシングとシャンプーに慣れてもらう
ブラッシングが苦手な猫は多いですが、押さえつけて無理やりしてはいけません。猫が寝ていたり、リラックスしたりする時間に手際よくブラッシングをしましょう。
最初は猫が気持ちよく感じる頭部からブラッシングをすると受け入れてくれます。シャンプーはお湯を人肌の37℃にし、シャワーは水圧を弱くすることで恐怖心を軽減できます。
シャンプーは最初が肝心なので、温度と水圧を徹底し、お風呂好きな猫にしてあげましょう。
猫を飼うときの注意点
猫を初めて飼う方に気を付けてほしい点は、健康チェックとトイレ清潔を欠かさないことです。猫はきれい好きなため、清潔なトイレを好みます。
猫砂を上から付け足すだけでは、猫砂本来の効果が薄れていくので、週に一度はトイレを洗い、猫砂も全入れ替えしてください。また、便の形状などをチェックし、健康状態を毎日把握しましょう。
猫を最後までお世話する覚悟を決めてから迎え入れよう
本記事では、初めて猫を飼う際に注意したいポイントや揃えるグッズについて紹介しました。結論15~16年の長い間お世話をする覚悟を持ってから、猫を飼いましょう。
猫の知識や扱いを学ぶことで、事故やトラブルを防げるため、事前準備としてぜひ調べてから猫を飼ってみてください。