猫を飼いたいけど、いくら費用がかかるのだろうと悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。生き物の寿命までしっかりお世話するにはそれなりの費用がいるため、悩むのも無理ありません。
本記事は、猫を飼うのに必要な平均年収について紹介します。また、猫を飼う具体的な費用も記載しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
猫の飼い主様の平均年収は?
猫オーナー様の平均年収は、世帯年収は約593万円、一人暮らしの場合は300万円となります。犬オーナー様の平均世帯年収のほうが55万円高い結果が出ました。
猫の方が犬よりも費用がかかわらない結果となりましたが、日本人の平均世帯年収は540万円なため、少しだけ高い年収が必要でしょう。
猫を飼う際にかかる費用は?
猫の平均寿命は15.62歳で、生涯にかかる費用は平均で131万円6,467円となります。また、月にかかる平均費用は7,286円と言われているため、毎月7,000円ほど猫にお金をかけられるのであれば飼えるでしょう。
しかし、猫が病気になったり、年老いて持病が出てきたりすると診察代や薬代もかかってくるため、老猫になってからの費用も念頭に置いておかなくてはいけません。
さらに、猫を繁殖させたくないのであれば、不妊・去勢手術費用も用意しておきましょう。
猫を飼う際の初期費用
続いて、猫を飼う際の初期費用を紹介します。こちらの項目では、猫を飼うにあたり必要なアイテム、初期費用の詳しい内約をまとめました。ペットの相場費用などもチェックしてみましょう。
ペット購入代金
まず必要なのは、猫の購入費用です。猫種により費用はそれぞれ違いますが、人気の猫種の費用相場は以下の通りとなります。
猫種 | 費用相場 |
スコティッシュ・フォールド | 11~54万円 |
マンチカン | 8~48万円 |
アメリカン・ショートヘア | 5~35万円 |
ノルウェージャン・フォレスト・キャット | 13~50万円 |
ブリティッシュ・ショートヘア | 10~58万円 |
ラグドール | 15~40万円 |
ベンガル | 9~63万円 |
メイン・クイーン | 11~45万円 |
ロシアンブルー | 5~30万円 |
猫種別の相場を見るとわかるように、同じ猫種であっても個体で費用が大幅に下がります。また、購入先によっても費用が変動するため、自身に合った購入方法を選択してください。
ペット用品代
猫を迎えるにあたり、最初に準備しておくペット用品は以下の通りです。
ペット用品 | 費用 |
ベッド | 1,000円~ |
トイレ | 1,000~3,000円 |
ケージ | 10,000円 |
フード | 500円 |
食器 | 2,000円~ |
おもちゃ | 500円 |
爪とぎ | 1,000~2,000円 |
キャリーバッグ | 3,000円~ |
ブラシ | 1,000円~ |
ペット用品の価格はピンキリなので、こちらで紹介した費用はあくまで目安となりますが、大体2万ほどあれば揃えられるでしょう。
猫を飼う際の生活費用
続いて、猫を飼う生活費用を紹介します。猫を飼育するには1ヶ月どれくらいの費用がかかるのか、大体の相場がチェックできるため、ぜひご覧ください。
ペットフード代
猫のフード代は、1ヶ月で大体5,000~6,000円かかると言われています。猫を飼ったことのない方は、ドライフードさえあれば良いと考えるかもしれませんが、実際はウェットフード・おやつも必要です。
フード | 費用 |
ドライフード | 1,200円~ |
ウェットフード | 5,000円 |
おやつ | 100~500円 |
上記がフード代の目安となります。また、サプリメントやネコ草なども取り入れた場合は、プラス4,000円ほど見積もっておきましょう。
おもちゃ代
猫のおもちゃ費用は、月100~500円です。おもちゃは猫にとってストレスを発散させる必須アイテムで、危険が皆無な室内でおもちゃ(刺激)のない生活を長いことすると、老猫になってから認知症になってしまうかもしれません。
また、猫は飽き性なため、月に1つは新しいおもちゃを与えてあげましょう。百円ショップでも安く購入することができるため、新しい刺激を頻繁に与えてあげてください。
消耗品
猫砂や爪とぎの消耗品は、1ヶ月で1,000円ほどかかります。猫にとって爪とぎは、爪を整えるだけでなく、ストレス発散や飼い主様へのアピール、マーキング行動などの役割を果たします。
そのため、爪とぎは1ヶ月もするとボロボロになってしまい、毎月交換する気持ちでいたほうが良いでしょう。
また、猫は綺麗好きなため、猫砂も頻繁に変えてあげなくてはいけません。減った分を補充し続けるだけでは、猫砂本来の効果が発揮されなくなるため、月に1度は全替えしてあげてください。
ケガや病気の治療費
猫が病気やケガをしてしまった場合、1度の通院で平均1万円と考えておきましょう。また、手術の平均費用は約17万円、入院となると平均約8万円が必要です。
猫には健康保険がないため、すべて飼い主様負担となります。持病を抱えてしまったり、病気になりやすい老猫になったりすると、さらに月の治療費・医療費がかかります。万が一の事態に備えてペット保険に加入しておきましょう。
ペット保険
猫は医療費が飼い主様の全負担となってしまうため、ペット保険に加入しておくと、万が一のときに助かります。猫の年齢や保険の種類により、保険価格は変動しますが、1,200~8,600円ほどだと言われています。
ペット保険に加入することで、医療費の50~70%程度が補償されることが多いです。
フィラリア予防薬
猫のノミ・マダニ対策に欠かせないフィラリア予防薬は毎月与えましょう。月にかかるフィラリア予防薬の費用相場は、2,000円ほどです。
フィラリア予防薬は内服薬とスポットタイプがあります。内服薬が苦手な猫には背中に垂らすスポットタイプを、皮膚が弱い猫には内服薬を与えましょう。
猫を飼う際に必要な年間費用
続いて、猫を飼う際に必要な年間費用を紹介します。猫には月費用だけではなく、年単位で必要な費用もあるのです。ワクチンなどを怠ると、病気にかかったときに後悔するため、しっかり行ってあげてください。
ワクチン接種
室内飼いの猫でも、ワクチン接種は必須です。
ワクチンの種類 | 費用 |
3種混合ワクチン | 4,000~6,000円 |
4種混合ワクチン | 5,000~8,000円 |
5種混合ワクチン | 5,000~8,000円 |
7種混合ワクチン | 7,500~8,000円 |
上記がワクチンの相場です。また、2回目のワクチンは子猫の場合84日頃、成猫の場合は1ヶ月後に行ってください。
避妊去勢手術
猫の繁殖を望まない場合は、避妊去勢手術が必須です。避妊手術は15,000~25,000円が相場となります。避妊手術は20,000~35,000円が相場です。
避妊手術は開腹しなくてはいけないため、入院も必要です。去勢手術は日帰り手術になる場合が多いです。
健康診断
猫の病気を早期発見するためにも、健康診断は大切です。健康診断は受ける種類にもよりますが、基本的な健康診断は5,000~15,000円ほどかかります。
他にも、レントゲン検査・エコー検査・甲状腺ホルモン検査のオプションを追加すると、15,000~30,000円ほど必要となります。
生き物を飼育するにはそれなりの費用が必要
本記事は、猫の飼うのに必要な年収について紹介しました。猫オーナーの世帯年収は593万円で、一人暮らしの場合は300万円となります。
また、1ヶ月にかかる猫の費用は、大体7,000円ほどと言われており、毎年かかるワクチン接種費用や健康診断費用考えて、育てられると判断できたら猫を飼いましょう。