「猫を飼う場所としてマンションは最適なのだろうか」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨今では、マンションで猫を飼育する人が増えてきました。しかし、マンションで猫を飼うには戸建てと違って必要なものや注意点が多くあるのです。
本記事では、マンションで猫を飼う際に必要なものや注意点、マンションで猫を飼うメリットとデメリットを解説していきます。
目次
マンションで猫を飼う人は多い?
ペット可のマンション物件が増え、マンションで猫を飼う人や飼うことを検討し始める人も増えています。猫は散歩の必要がないため、一人暮らしや共働きのカップルでも飼いやすく人気があります。
マンションで飼うことのできる猫の頭数は原則として2頭ですが、マンション暮らしの人にとっては適切な頭数でしょう。こうした影響もあり、マンションで猫を飼う人は日々増えているのです。
マンションでの飼育に向いている猫
マンションで猫を飼う際には、分譲マンションや賃貸マンションに限らず騒音対策が必要になります。飼う猫の種類は一般的に鳴き声の少ない猫にしましょう。子猫を飼う場合には、ミックス猫であっても必ず両親の品種を確認してください。
本記事では、マンションでの飼育に向いている猫として、「ペルシャ猫」「ロシアンブルー」を紹介します。マンションで猫を飼う際には、ぜひご検討してみてください。
ペルシャ猫
ペルシャ猫は、おとなしい性格をしており鳴き声も小さい猫です。長い被毛が特徴なため抜け毛が多く、ブラッシングが必要不可欠になります。
しかし、必要以上に騒がずのんびりしているため、子供がいる家庭でも比較的騒音の心配をせずに済むでしょう。
ロシアンブルー
ロシアンブルーは、「ボイスレスキャット」と呼ばれるほど滅多に鳴かない猫です。短毛種で手入れも楽であり、賢く大人しい性格をしています。
お世話や習性の点でも、マンション飼育に向いている猫といえるでしょう。ただし、少し臆病なところがあるため、見知らぬ来客には要注意です。
マンションで猫を飼う際に必要なもの4選
マンションで猫を飼う際に用意しなければならない必要なアイテムとして、「爪研ぎ」「キャットタワー」「消臭剤」「キャリーバッグ」の4つが挙げられます。マンションで猫との快適な暮らしをするためにも、できる限り用意しておきましょう。
爪研ぎ
マンションでも猫に快適な環境を提供するためには、爪研ぎが必要です。猫には本能的に爪を研ぐ習慣があります。
床や壁、家具に傷をつけると賃貸マンションの場合は退去時に費用を払わなければなりません。マンションの室内には猫が爪研ぎをしそうな範囲に爪研ぎを設置しておきましょう。
キャットタワー
散歩いらずの猫でも適度な運動は大切です。愛猫の運動不足解消のために、キャットタワーを設置しましょう。キャットウォークでも構いません。
広めの室内環境であっても、猫には足りない場合があります。十分なスペースを取れないぶん、猫のストレスが溜まらないように思いっきり体を動かせるよう工夫することが大切です。
消臭剤
近隣住民への臭い対策として消臭剤の使用をおすすめします。一戸建てと違い隣人との距離が近いため、おしっこの臭いや音により迷惑をかける可能性があるのです。
トイレ砂や猫砂も活用しつつ、こまめな掃除や猫専用の消臭剤を使用してください。臭い対策もきっちり注意して行うことがマンション飼育での最低限のマナーです。
キャリーバッグ
病気や予防接種のときは動物病院を受診する必要があります。部屋から外へ出すときは脱走や近隣住民への配慮も兼ねて、キャリーバッグを活用してください。
キャリーバッグを嫌がる猫もいるため、普段からキャリーバッグに慣れる躾を施しておきましょう。
マンションで猫を飼う際の注意点
マンションで猫を飼うときには、去勢避妊手術やワクチン接種、必要最低限の躾は事前に行っておいてください。くわえて、「脱走防止の対策をしておく」「室温の管理を徹底する」ことが重要です。
ペット不可のマンションはもちろんのこと、ペット可のマンションでも基本的なルールや飼い主様に求められる行動、管理規約などを必ず把握しておいてください。
脱走防止の対策をしておく
脱走防止の対策として、ベランダや窓、玄関、部屋の入り口ごとに柵を設置しましょう。好奇心旺盛な習性を持つ猫はベランダから隣の部屋に行くこともあります。隣人へ迷惑をかけないように、ベランダやバルコニーでは食事や排泄をさせないようにしてください。
また、脱走して迷子になる心配だけではなく、怪我をするリスクも考えなければなりません。誤飲誤食の可能性があるキッチンなど、マンションには猫にとって危険な場所が多く存在します。
ベランダも脱走だけでなく、落下するリスクがあるのです。特に発情期には匂いに誘われて外に行きやすくなるため、より気をつけましょう。
室温の管理を徹底する
マンションは気密性が高いため、暑さに注意し室温の管理を徹底してください。特に、夏はエアコンを利用して室温を調節し管理するように気をつけましょう。
マンションで飼われる猫は室内で過ごす時間が非常に多くなります。管理組合と相談しつつ、留守中も愛猫が体調を崩さないように心がけましょう。
熱中症などになれば医療費の負担が大きくなります。何より大切な猫が苦しい思いをしなくて済むようにすることが大切です。
猫をマンションで飼うメリットとデメリット
ペット飼育可のマンションといえど、マンションで猫を飼うにはメリットもデメリットもあります。以下で解説します。
メリット
猫をマンションで飼う最大のメリットは、散歩の必要がないことです。散歩の必要がないぶん、高齢の人間であっても安心して飼うことができます。
お子様がいるご家庭では、子どもの情操教育にも役立つでしょう。独身者の場合は、自分の住まいに生き物が家にいるというだけで癒されること間違いなしです。
デメリット
マンションで猫を飼う際のデメリットは、騒音や臭い、脱走防止など近隣住民への配慮がより細かくなる点にあります。人間だけで住んでいるよりも入居契約の条件に制限がかかるでしょう。
トラブルを防ぐために、近隣住民に猫アレルギーの人がいないか確かめる必要もあります。問題解決の方法として、ジョイントマットや消臭剤を使用し防音や臭い防止などを心がけると良いでしょう。
猫をマンションで飼う正しい知識を持って、愛猫と楽しく暮らそう
本記事では、マンションで猫を飼う際に必要なものや注意点、マンションで猫を飼うメリットとデメリットを解説しました。マンションで猫を飼うには、思っているよりも多くの手間や注意が必要になります。
手間を少なくしたいならば、リフォーム可能なマンションや完全防音のマンションをチェックしてみてください。
ペット可のマンションだからといって安易な気持ちで飼ってはいけません。正しい知識を身につけてから、マンションに猫を迎え入れるようにしましょう。