「老犬にしてあげられることってどんなことがあるだろう」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

小型犬では11歳、中型犬では8歳、大型犬では6歳から「老犬」と呼ばれるようになります。老犬は人間と違い、自分のして欲しいことを言葉で伝えることはできません。

そのため、老犬の様々な変化を飼い主様が観察し感じとる必要があります。老犬の健康的な生活を守るために、老犬に起こる様々な変化と飼い主様ができることを解説します。

老犬に起こる様々な変化

老犬に起こる様々な変化

老犬に起こる変化は大きく分けて「身体の変化」「食事の変化」「運動の変化」の3つの変化があります。

老犬にそれぞれどのような変化があるのかを理解することで、適切な対応ができるようになるでしょう。

身体の変化

白髪が増えはじめ、毛並みにツヤ感がなくなり毛量が減ってくるでしょう。また、皮膚が乾燥するようになったり体重が変動したりすることもあります。

筋力や体力の減少により、あまり動かなくなるようになり睡眠時間が増えるでしょう。

視力、聴力の低下など五感が鈍感になり、認知機能も低下する場合もあるため、飼い主様の呼びかけにも反応が薄くなってしまうこともあります。内臓機能も低下するため、病気にかかりやすくなるでしょう。

食事の変化

活動量が減少するため、エネルギーをあまり消費しなくなり食事量が減ります。それに加えて、基礎代謝も減少するため今までと同じ量を食べていても太りやすくなるでしょう。

消化する力が落ち胃腸が弱りやすくなるため、下痢や嘔吐、便秘などの症状がでる場合があります。

嗅覚・味覚が鈍くなり食事を楽しむ力が減ってしまうことで、食事量の減少を招き栄養不足になってしまうこともあるでしょう。歯も弱くなってくるため、食べることが難しくなる食材もでてきます。

運動の変化

筋肉や体力の減少に加えて、老化による関節の不具合もでてくるため長時間の運動はできなくなります。また、ゆっくりとした運動を好むようになり、段差や傾斜が強い坂道などは苦手になってくるでしょう。

激しい運動や長時間の運動は老犬の筋肉や関節の負担になり、ケガや病気を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

老犬の身体の変化に飼い主様がしてあげられること

老犬の身体の変化に飼い主様がしてあげられること

老犬の身体はどんどん衰え、全ての機能が低下していきます。今まで出来ていたことができなくなり、ストレスを感じるようになるでしょう。

老犬の身体の変化を知り、ストレスを緩和してあげましょう。

認知機能の低下に対してできること

認知機能の低下とはいわゆる「認知症」のことをいいます。認知症になると、自分の状態が把握できずに不快感や恐怖感でパニックになることがあるでしょう。

動物病院できちんと診断してもらい老犬の状態を飼い主様が把握したうえで、できる限り生活環境を変化させないようにし、規則正しい生活習慣を維持しましょう。

過ごしやすい環境を作る

筋力の低下に伴い足腰が衰えてくるため、滑りやすい床では上手く踏ん張ることができず転んでケガをしてしまう場合があります。

老犬が移動するスペースにはできる限り、床が滑りにくいように工夫してあげましょう。目も見えにくくなってくるため段差を無くすといった環境も整えることも必要です。

獣医師に相談する

飼い主様がサポートできることは多いですが、病気や問題行動などは専門家に相談した方が良いです。

老犬の過ごし方がいつもと違う、妙にぐったりしているなど重大な病気が隠れている場合も考えられます。

認知症を患っている場合は、思い通りにならないことにストレスを感じ、飼い主様へ攻撃的になることもあるため獣医師に相談し対策を考えた方が良いでしょう。

老犬の運動の変化に飼い主様がしてあげられること

老犬の運動の変化に飼い主様がしてあげられること

老犬も人間も歳をとれば運動が苦手になってきます。体力も低下し、関節が痛いといった理由で遊びも減ってしまう老犬も多いです。

しかし、健康を維持するため健康的な生活を送るために運動は欠かせません。老犬に合ったやり方で体力の維持をしていきましょう。

運動量の調整

老犬の運動は長時間する必要はありません。散歩であれば、1回10~20分を1日に2~3回に分けて行うと良いでしょう。

その際、水分補給を十分に行いゆっくりと歩くことを心がけ無理をさせないようにする必要があります。平坦な道を選んで歩き、段差や起伏に注意しましょう。

運動パターンの変化

運動の習慣化は老犬の健康維持にとって大切なものになります。しかし、身体に不具合がある状態のまま運動することはとても危険です。

よく観察してケガをしていないか、いつもと違う行動はないかしっかり確認しましょう。

その他の注意点

老犬は聴覚や触覚も鈍ってくるため、急な動きや大きい音に必要以上にビックリしてしまうことがあります。

それ以外にも、暑さや寒さにも負担がかかってしまうため、早朝や夜などの涼しい時間帯に運動した方が良いでしょう。

老犬の食事の変化に飼い主様がしてあげられること

老犬は歯や噛む力が弱くなり、それに加えて飲み込む力や消化する力も衰えます。

味覚の変化もすることで、食事の取り方や好みも変わる場合があるため、飼い主様が食事の工夫をすることが重要になります。

食欲や食事量の調整

食欲が減ることで、食べる量が減ってしまい栄養バランスが崩れやすくなります。そういった場合はサプリメントを使い、足りない栄養素を補いましょう。

ゆっくりと食べさせるようにし、ご飯を入れるお皿は高い台に乗せてあげると首の負担が軽減され食べやすくなります。

消化しやすくしてあげる

嚙む力・飲み込む力が弱くなっているため、ふやかしたり小さく切ったりして消化しやすくしてあげると食べやすくなります。

水分を取りながら食べることも消化の助けにもなるでしょう。水分を多く含むウエットフードに変えることもおすすめです。

健康状態に合わせた食事

健康状態で与える食事は変わってきます。患っている病気がある場合は特定の栄養素を制限することも大切です。

老犬は関節も弱っているため、体重管理する必要性もあるでしょう。摂取カロリーを減らしタンパク質を効率よく取れる食事に変えることが重要です。

また歯の健康も食事を美味しく食べるために必要不可欠なものになるため、歯科検診も定期的に行いましょう。

まとめ

老犬の様々な変化に飼い主様も戸惑うことは多いと思います。どんどん衰えていきできなくなることが増える一方で、できることをゆっくりとやっていくようにすれば老犬との時間を有意義に過ごすことができるでしょう。

COCOペットでは、飼い主様が老犬との時間をより大切にできるよう、知りたいことや気になることはもちろんのこと、いつか来る老犬とのお別れに際して、葬儀や火葬についても生前より様々なご相談を承っております。

COCOペットの無料相談(24時間365日受付)はこちらから

COCOペットの訪問火葬プランについてはこちらから