シニアの猫と暮らしている方は「シニア猫用のおやつには何がいいのか」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はシニアの猫にあげるおやつの選び方や、おすすめのおやつ、おやつをあげる際の注意点などをご紹介します。シニア猫と一緒に暮らしている方、猫の健康に気をつけたいという方は、最後までお読みください。
目次
シニアの猫にあげるおやつの選び方
シニアの猫におやつをあげる際は、いくつか覚えておきたい知識があります。以下では原材料や成分など、3つの選び方をご紹介します。健康に生活を送ってもらうためにも、シニア猫に合ったおやつを選びましょう。
原材料から選ぶ
猫の身体に影響を与えるため、シニア猫に与えるおやつは、原材料にこだわって選びましょう。おやつには添加物が含まれている場合もあるため、健康を重視するなら無添加や低アレルゲンのものが最適です。
添加物には保存料や着色料、甘味料などさまざまなものが含まれています。添加物は、摂取をしてもすぐに健康被害があるわけではありません。しかし、少しでも安全・安心にこだわりたい場合は、原材料も重視しましょう。
また、アレルギーに不安がある場合は、アレルギーの原因になりにくい低アレルゲンの材料を使用したものが最適です。
カロリーの低さで選ぶ
おやつはあくまで食事の補助となるため、カロリーが高いものを頻回にあげると、肥満につながります。肥満は糖尿病や関節炎など、さまざまな病気のきっかけになります。
おやつは日々のご褒美としてあげるため、1日に複数回など高頻度であげる機会はあまりないでしょう。しかし、少しでも健康に気を付けたいのであれば、低カロリーのおやつがおすすめです。
また、用途に応じて必要なおやつの量も異なります。例えば歯磨きが目的の場合は、たくさんあげても問題ないカロリーを計算する必要があります。
機能や成分で選ぶ
猫用のおやつは美味しいだけではなく、機能性を持った商品も多数出ています。そのため、身体の状態に合わせて、最適な商品を選びましょう。例えば、毛玉を吐いてしまう猫には、毛玉ケア効果が期待できるものがおすすめです。
そのほか、デンタルケアができるおやつや、腎臓へのケアができるおやつもあります。猫は腎臓病にかかりやすく、特に7歳を目安に腎臓病のリスクが高まります。病気予防の一環として、ぜひ取り入れてみましょう。
また、歯磨きが苦手な子には、デンタルケアのおやつが最適です。唾液の分泌を促して口内の健康維持につながる商品も多いため、歯磨きが苦手な子には、デンタルケアのおやつが良いでしょう。
猫の状態に応じて、おやつで気軽にケアができるのは嬉しい点です。あげすぎて肥満にならない程度に、おやつでのケアも取り入れてみましょう。
シニアの猫にあげるおやつには種類がある
猫用のおやつには、いくつか種類があります。ドライやウェットなど種類の違いと、各種類のおすすめのおやつをご紹介します。
ドライ
ドライタイプはドライフードのように、カリカリとした食感が特徴です。水分量が少ないため、保存性が良い点も特徴となります。
ドライフードかつ、毛玉に効果のあるおやつを探している方は、「グリニーズ 毛玉ケア チキン味」をご検討ください。食物繊維が配合されているため、毛玉の形成を抑えてくれます。
カロリー | 1粒あたり:約1.2Kcal 100g:395Kcal |
原産国 | カナダ |
対象年齢 | 成猫〜 |
外はカリカリ、中はとろっとしているため、猫も食感を楽しめます。
ウェット
ウェットタイプのおやつは水分が豊富なため、硬いものが苦手なシニアの猫や水分をあまり摂らない猫におすすめです。嗜好性が高いため、食欲増進効果もあり、食欲が落ちているときに向いています。
ウェットタイプのおやつなら、「いなば食品 ちゅ〜る」がおすすめです。味はもちろん、効果が異なる商品が豊富なため、猫の状態に合わせて選べます。
カロリー | 1本:約7Kcal〜 |
原産国 | 日本 |
対象年齢 | 成猫〜 |
ジャーキー
ジャーキータイプのおやつは、牛肉やまぐろなどを乾燥させたおやつです。素材の美味しさをそのまま味わえ、適度な噛み応えも楽しめます。
Nyanki Japanの「和歌山県産 まぐろジャーキー」は、国産の原料と国内製造のため、安心して与えられます。冷凍ではなく生のマグロを使用しており、凝縮された旨味が楽しめるおやつです。
カロリー | 100gあたり:388Kcal〜 |
原産国 | 日本 |
対象年齢 | 3ヶ月以降の猫〜 |
フリーズドライ
フリーズドライは素材をそのまま使用し、凍結乾燥させたものが多くあります。栄養を壊さずに加工されるため、栄養素の高いおやつを与えられます。
ママクックの「フリーズドライ まぐろ」は、無添加・国産のまぐろを使用しているため、安心してあげられるでしょう。高タンパク低カロリーのため、おやつとしてはもちろん、細かくカットしてフードのトッピングにも最適です。
カロリー | 100gあたり:386Kcal〜 |
原産国 | 日本 |
対象年齢 | 子猫〜 |
シニアの猫におやつをあげる時の注意点
シニアの猫におやつをあげる際、いくつか知っておくべき点があります。おやつは健康に直結するため、どのような点に気を付けるべきかご確認ください。以下では、4つのポイントをご紹介します。
人間の食事は与えない
猫におやつやご飯として、人間と同じものを与えようとする飼い主様もいらっしゃるでしょう。しかし、猫にとって人間のご飯は、ハイカロリーかつ糖分や塩分が多いです。そのため、腎臓などの内臓に負担がかかり、病気になる可能性もあります。
また、チョコレートや玉ねぎなどは、食べてしまうと命に関わる場合もあります。猫は注意の必要な食材が多くあるため、例えねだられても人間の食材は与えず、猫用のおやつやご飯を与えましょう。
1日のカロリー量の20%に抑える
年齢に関係なく、猫におやつをあげる際は、1日のカロリー量に気を付ける必要があります。おやつをあげる際は、1日のカロリー量の20%に抑えましょう。ただし、ダイエットをしている場合は20%でも多くなるため、10%程度が最適です。
また、パッケージには給与量が記載されていますが、あくまで目安のため、商品によってはカロリーオーバーになる場合もあります。しっかりと、1日に必要なカロリーを計算してから与えましょう。
保存期間を守って早めに与える
おやつを購入した際には、必ず保存期間や方法を確認しましょう。商品によっては長期保存が難しいものや、冷蔵保存が必要なものがあります。事前に目を通して、適切な方法で管理しましょう。
また、保存期間は開封前が目安となるため、開封後でも同じ期間までは大丈夫というわけではありません。1度開封をしたら、なるべく早く食べ切るようにしましょう。
療養食を食べているなら獣医師へ相談
病気の治療のために療養食を食べている場合は、食事やおやつにも制限がかかっている状態です。療養食を食べているが、おやつをあげたい場合は、獣医師への相談が必要です。
もし自己判断でおやつをあげた場合、おやつの影響によって、体調の悪化や治療の妨げになる可能性もあります。おやつをあげたい場合は、あげても問題ない種類やあげ方などを獣医師に相談し、指示に従いましょう。
まとめ
シニア猫におすすめのおやつや、おやつの選び方をご紹介しました。ドライタイプやウェットタイプなど、さまざまな種類があるため、用途や猫の好みに応じて選びましょう。しかし、おやつはカロリーが高いため、あげすぎで健康に影響を出さないよう注意が必要です。