「子犬の遊ばせ方ってどうしたらいいの」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子犬期は、見るもの聞くもの全てが珍しく映ります。そのため、子犬期に正しい遊ばせ方をすればしつけに役立つことがあるのです。
本記事では、最適な子犬の遊ばせ方や注意点を紹介します。子犬期の飼育の参考にしてください。
目次
子犬にとって遊ぶことは重要
子犬期の犬にとって遊ぶことは非常に重要です。飼い主様や他の犬と遊ぶことで社会性を身につけていきます。
そのため、子犬との遊びには「頭脳遊び」と「本能遊び」を組み合わせたものや、遊びの軸にトレーニングを置いたものが推奨されます。以下で分かりやすく説明しましょう。
「頭脳遊び」と「本能遊び」を組み合わせる
子犬自身が頭を使う「頭脳遊び」と、犬の本能で動く「本能遊び」を組み合わせて遊んでみてください。頭と身体の両方を使うことで五感を鍛えつつ、物事を自分で判断できる能力が身につきます。
遊びの軸にトレーニングを置く
遊びの軸にトレーニングを置くとしつけにも最適です。遊びのなかで「待て」や「お座り」などの基本的なコマンドを使用したり、おもちゃの名前を覚えさせたりすることができます。
最適な子犬の遊ばせ方7選
最適な子犬の遊ばせ方は以下の7つです。
- 引っ張りっこで遊ぶ
- 宝探しで遊ぶ
- 知育トイで遊ぶ
- かくれんぼをして遊ぶ
- ドッグランで遊ぶ
- アジリティグッズで遊ぶ
- ボールで遊ぶ
いずれも上手くできたあとは、褒めることを忘れずに行ってください。
引っ張りっこで遊ぶ
「引っ張りっこ」とは、犬用のロープを使って飼い主様と愛犬が引っ張りっこをする遊びです。子犬がロープの片方を咥えて、飼い主様が片方を持って引っ張りっこします。
最初はロープを犬の獲物のように、目の前でユラユラ揺らして気を引きつけてください。子犬が咥えて離さなくなったら引っ張りっこ開始です。
40%くらいの割合で子犬に勝たせてあげましょう。そして、子犬が勝ったときは思う存分褒めてあげてください。興奮しすぎないように、引っ張りっこ遊びは楽しく遊んでいる最中に止めるのがポイントになります。
宝探しで遊ぶ
「宝探し」はおやつやドッグフードを部屋の中に隠して遊ぶ方法です。遊びの最中に「探す」「待て」のコマンドを覚えることができます。子犬が宝物を無事に見つけられたら、褒めて食べさせてあげましょう。
また、宝探しでは犬の嗅覚を鍛える「ノーズワーク」にもなります。ただし、思いのほか疲れる遊びでもあるため、10分以内で終わらせるのが良いでしょう。
知育トイで遊ぶ
犬の頭を鍛えるおもちゃで遊ばせる方法です。「知育トイ」は、おやつや犬にとって良い匂いがするおもちゃのことをいいます。
どうやったらおやつが出てくるか、子犬自身が遊びながら自分の頭で考えられるようにできているのです。飼い主様は子犬が上手くおやつを食べられたら褒めてあげてください。
かくれんぼをして遊ぶ
飼い主様と子犬でかくれんぼをして遊ぶ方法です。飼い主様が隠れて子犬に探してもらいましょう。「おいで」「待て」のコマンドの練習にもなります。
見つけられたら褒めて、おやつなどのご褒美をあげてください。飼い主様と愛犬の良いコミュニケーションにもなります。
ドッグランで遊ぶ
ドッグランで自由に走らせて遊ばせる方法です。ドッグランとは、犬たちがリードなしで思い切り自由に駆け回ることができる施設になります。
他の犬との交流にもなるほか、多頭飼いの場合は犬同士で思い切り遊ばせることができるでしょう。ただし、行き過ぎた遊びにならないよう「ダメ」「止まれ」などのコマンドを使えるようにしておく必要があります。
アジリティグッズで遊ぶ
「アジリティグッズ」とは障害物グッズのことです。アジリティグッズを使った遊びでは、飼い主と愛犬が一緒に走りながら障害物を乗り越えて遊びます。
日常ではあまりない刺激を味わえる遊び方です。ドッグスポーツとも呼ばれており、身体能力と知性が高い犬にとっては最適な遊び方でしょう。
ボールで遊ぶ
ボールを投げて取ってこさせる遊びも子犬にとって最適な遊ばせ方です。「取ってこい」のコマンドを覚えることができますし、思いっきり走ることができるため適度な運動にもなります。
ボールを無事に取って来られたら褒めてあげることを忘れないでください。ただし、こちらも愛犬の運動量や興奮のしすぎに注意してあげましょう。
子犬の遊ばせ方における3つの注意点
子犬の遊ばせ方における注意点は以下の3つです。
- 興奮させすぎない
- 過激すぎる運動はさせない
- 遊びの主導権を渡さない
いずれも子犬の体調やしつけに深く関係しています。子犬と遊んでいるときは以下の注意点を忘れずに見守ってあげましょう。
興奮させ過ぎない
子犬と遊ぶときは興奮させ過ぎないでください。犬は興奮しすぎると飼い主様に噛みついてしまうことがあります。そして、噛みついたときに騒ぐと「喜んでくれる!」と勘違いしてしまうのです。
飼い主様だけでなく他の人間や犬を噛んでしまったら、大変なトラブルになります。噛み癖をつけないためにも、遊びのときは興奮する前に止めることを大切にしてください。
過激すぎる運動はさせない
過激すぎる運動は飼い主様と子犬の両方の負担になります。遊びのほかにも、散歩のし過ぎや頻繁なドッグラン通いはしないように注意しましょう。
室内での遊びは、フローリングの床で怪我をする恐れもあります。遊びたがっているからといって、1時間以上も遊ばせていると運動のし過ぎだけでなく足腰の負担にもなりかねません。気をつけてください。
遊びの主導権を渡さない
遊びの主導権は飼い主様にあります。決して子犬に遊びの主導権を渡さないようにしましょう。
主導権を子犬に渡してしまうと子犬がわがままになってしまいます。遊びの全ては飼い主様が主導権を握ることが重要です。
子犬を楽しく遊ばせながら絆を深めよう
本記事では、子犬の正しい遊ばせ方と注意点を紹介しました。子犬期は犬の成長過程において、最も重要な時期といっても過言ではありません。
子犬を正しい遊び方で楽しく遊ばせてあげましょう。適切な遊び方を心がけていれば、子犬期に必要不可欠な社会化トレーニングやしつけの一環にもなります。本記事で紹介した遊びをぜひ愛犬と一緒に試してみてください。
COCOペットでは、コラムで犬の役立つ情報を発信しており、子犬期からシニア期まで全ての成長過程に適した育て方を学ぶことができます。