「猫を飼いたいけど、室内での飼い方がわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今のライフスタイルで猫が飼えるのか、飼う際に気をつける点など、初めて猫を飼うとなると不安がつきものです。

本記事では、猫を室内で飼う際のポイントと、猫にストレスを与えない飼育方法を紹介します。事前に知ることで、猫だけでなく飼い主様も快適に過ごせるように環境を整えていきましょう。

猫の室内飼育は問題ないのか

猫の室内飼育は、基本的に問題ありません。しかし、場所によっては飼ってはいけない場合もあるため、室内で飼えないケースも含めて解説していきます。

猫の室内飼育は国も推奨している

猫の室内飼育は国も推奨している飼育方法です。

環境省が定めた『家庭動物等の飼養及び保管に関する基準の「第5猫の飼養及び保管に関する基準」』によると、猫は室内で飼うように努めることと書いてあります。

また、環境省の『宣誓!無責任飼い主0宣言!!』や『普及啓発用パネル』の普及用パンフレットでも猫の室内飼育を推奨しています。

猫のことも考えて、完全室内飼育が良いでしょう。

猫にもメリットがある

猫の室内飼育は、猫にとってのメリットもあります。室内飼育の猫のメリットが以下の6つです。

  • 交通事故にあうリスクがない
  • 感染症にかかりにくくなる
  • 行方不明にならない
  • ケガをしづらい
  • 飼い主様以外による虐待の被害にあうことがない
  • 鳴き声やフン尿、物を壊すなどのご近所トラブルが少なくなる

猫を外で飼育した場合、交通事故にあうリスクや感染症の危険性、行方不明になる可能性など猫にとってのデメリットが多いです。

外での飼育は、一見すると猫がのびのび生活しています。しかし、完全室内飼育の方が猫にとっても、良いでしょう。

住宅によってはNGがある

猫の室内飼育は、住居によりできない場合があります。アパートやマンションには、室内でペットを飼ってはいけないところも多くあります。

ペット飼育不可と書いてあれば基本的に室内で猫の飼育はできません。

しかし、ペットの飼育不可と書いてある住宅でも、飼って良いか住んでいるアパートの管理人やマンションの管理会社に確認をとりましょう。ペットの飼育不可と書いてあっても飼育がOKになる場合があります。

猫を室内飼育するための確認事項

猫を室内飼育するための確認事項は4つです。猫を飼い始めると、猫の食事やトイレの世話など慣れるまでは忙しくなります。事前に確認事項をチェックしておくと、安心して猫の飼育ができるでしょう。

猫を飼育できるスペース

猫を飼育するためには、充分なスペースが必要です。

  • 日光浴ができる場所
  • 外がよく見える場所
  • 猫が行き来できる高い場所
  • 猫が隠れられる狭くて囲まれた場所

家が狭かったとしても、工夫次第ではこれらの4つの場所の確保は可能となります。

日光浴ができる場所や外がよく見える場所は、同じ場所でも構いません。また、猫が行き来できる高い場所は大型家電に足場をつけて行き来できるようにすれば、さほどスペースは取らないでしょう。

猫が隠れられる狭くて囲まれた場所は狭い方が猫にとっても良いため、スペースは小さくて済みます。場所を確保できるか、飼う前に確認しましょう。

飼育のための時間を確保

猫を飼育するための時間を確保できるかどうかも確認が必要です。猫の食事やトイレの清掃も毎日行う必要があります。猫とふれあう時間も確保しておきましょう。

不衛生な場所や猫の運動不足、猫への愛情不足になると猫に過度なストレスがかかります。そうならないためにも、猫の飼育のための時間を確保することが必要です。

猫のための安全対策

猫を飼育するためには、猫のための安全対策が必要です。

窓や扉の戸締りを忘れると、猫が誤って外に出てしまい、そのまま行方不明になってしまうケースもあります。高い階層の家であれば落下事故もありえます。また、部屋が散らかっていると、猫が誤飲や誤食をして、猫にとって危険です。

猫が安全に過ごせるように窓や扉の戸締りを忘れないようにし、誤飲や誤食してしまう物は置かないように綺麗にしましょう。

動物病院の場所

猫を飼育する際は、動物病院の場所の確認が必要です。

猫を飼い始めると、去勢手術やワクチン接種で病院に行くことになります。行きつけの動物病院の候補は複数あった方が良いです。飼っている猫の性格に合った動物病院もあるため、通う動物病院の候補は複数用意しましょう。

土日、祝日、夜間でも空いている動物病院の確認も必要です。急な怪我や病気で対応が遅れると猫の命に関わる場合もあります。必ず緊急時の動物病院も探しておきましょう。

猫にストレスを与えない室内での飼育方法

猫にストレスを与えない室内での飼育方法は6つあります。完全室内飼育では、外で自由に過ごすことがないため、日光浴や運動不足対策も必要です。

猫にストレスを与えてしまうと、病気にかかりやすくなります。猫にストレスを与えない室内での飼育方法を知ることで、猫と飼い主様ともに、快適に過ごせます。

外が見られて日光浴できる場所の確保

外を見づらい部屋での飼育は、猫にとってストレスです。

猫が外を眺める行為は、自身の縄張りを守る猫の習性です。安全な家の中から外の様子を観察することにより、自分のテリトリーを守ろうとしています。

また、日光浴をするとセロトニンという精神を安定させる物質を分泌するため、ストレス軽減にもつながります。

猫の運動不足対策

猫の運動不足はストレスの原因の一つです。

猫は運動不足だと肥満になってしまいます。猫が肥満になると思うように体が動かず、ストレスが溜まります。

運動不足を解消するためには、キャットウォークやキャットタワーなど上下運動が可能なグッズがおすすめです。キャットウォークやキャットタワーを置くスペースがない場合は大型家具や家電を工夫して、猫が運動できる場所を作りましょう。

爪とぎ場と隠れ場所の作成

猫は爪をとぐ習性があります。爪とぎ場を用意しなければ、壁や家具、家電で爪をとごうとします。その行動に対して、飼い主様が猫に注意をすると猫にとってはストレスです。

猫は単独行動を好み、周りの目線に敏感です。目線を感じない猫だけの狭い隠れ場所があると猫は落ち着いて過ごすことができます。

頻繁なトイレ清掃

猫は綺麗好きであるため、トイレが汚れたままだとストレスを感じます。猫にストレスを与えないためにも頻繁なトイレ清掃が必要です。

頻繁なトイレ清掃は大変ですが、最近では自動でトイレ清掃をしてくれる便利なグッズもあります。

猫がトイレを使うと、自動でトイレを清掃してくれるため、飼い主様のトイレ清掃の頻度を減らせます。

猫のおもちゃの準備

猫は狩猟本能を持つ動物です。室内飼育だと、狩猟する相手がおらず狩猟ができないため、猫にストレスが溜まります。

猫におもちゃを与えることで、擬似的な狩猟体験ができ、猫のストレス解消になります。ボール型のおもちゃは触れば転がり、狩猟相手だと感じ、猫が勝手に遊んでくれることでしょう。

去勢手術

猫の去勢手術をすることで、猫の子孫を残したい欲求がなくなりストレスが減ります。

去勢手術をしない場合、室内で異性の猫に出会えないのに子孫を残したい欲求は残ったままであるため、ストレスが溜まります。去勢手術は猫のストレス軽減のためにも必要です。

猫を室内で飼育するために

猫を室内で飼育するためには、準備や毎日やらなければならないことも多くあります。しかし、大変さ以上に私たちに癒しや幸せを与えてくれます。

猫にストレスを与えない飼育方法で、猫にも飼い主様にもストレスがない暮らしを実現しましょう。

COCOペットではおもに葬儀や火葬を取り扱っていますが、ペットの健康や介護などのお悩みを解決できる「お役立ち情報」があります。いつでも気軽にご相談ください。