「猫を飼いたいけれど、どの程度初期費用がかかるのかわからない」と疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
猫を飼う際、初期費用はもちろん、毎日の生活で必要となる費用も発生し、日々出費があります。今回は猫を飼育するためにかかる生涯費用がいくらになるのか、またどのような部分にお金が発生するのかをご紹介します。
猫を飼いたいと思っている方、猫の生涯費用が知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
猫を飼育する生涯費用は約150万円かかる
猫を飼育した場合の生涯費用は、最低でも約150万円かかります。猫の寿命は12〜15歳ほどのため、1年あたりでは最低10〜12.5万円、1ヶ月あたりでは8,000〜15,000円です。しかし、寿命や品種によっては、さらに費用がかかる場合もあります。
また、室内飼いか外飼いかでも、必要となる費用は異なるでしょう。お金が発生するものは、以下があります。
- ご飯代
- ワクチン代
- 病院代
- グッズ代
生涯費用の150万円は最低限の金額であるため、病気や手術が必要となった場合には、さらに費用が発生します。いずれにしても、猫を飼育するためには生涯150万円以上の費用が必要です。
猫の飼育に必要なアイテムと費用
猫の飼育には、さまざまなアイテムが必要です。いずれも費用が発生し、その費用はどのアイテムを選ぶのかによっても異なります。今回は初期費用と日常的にかかる費用、時々発生する費用に分けてご紹介します。
猫を飼うときに必要となる初期費用
猫を飼うとなった時には、まず初期費用が発生します。猫はペットショップやブリーダーから購入できるほか、譲渡なども利用できます。もし、購入した場合は最低でも10〜20万円ほどの費用が発生するでしょう。
品種によっては、30万円ほどの費用が必要な場合もあります。譲渡を利用する場合は0円の場合もあれば、数千円の費用で済む場合もあります。
そのほか、猫を迎えるためにはフード代やキャットタワーなどの費用が発生し、総額で30万円近い費用が発生します。去勢や避妊手術も必要となるため、気軽に飼える金額とは言えません。思っていたより費用がかかるとなることもあるでしょう。
日常的に必要となるアイテム
猫を迎えた後も、日常的に必要となるアイテムは多数あります。特に以下の項目については、毎月の出費が不可欠です。特に費用がかかるアイテムをご紹介します。
フード代
フード代は猫を飼っていくなかで1番大切であり、費用がかかるものです。「全国犬猫飼育実態調査」のデータを確認すると、1ヶ月のフード代では、1,501円〜2,000円に該当する商品が1番多くなっています。
さらに、猫を複数匹飼っている場合は5,001〜10,000円が多い傾向です。2023年のデータでは、平均して猫1匹を飼っている場合は2,988円、複数飼いの場合は4,955円の費用が発生します。
これらはフード代のみのため、おやつを用意する場合はさらに1,000〜2,000円の費用が上乗せされます。
グッズ代
猫の飼育には猫じゃらしやキャットタワー、爪とぎなど、さまざまなアイテムが必要です。場合によっては定期的な買い替えも発生するため、年に数回はグッズ代が発生するでしょう。
ブラシや爪とぎグッズなどは、1,000〜5,000円以内のものが多く、さほど高額ではありません。猫を飼うのに必要なグッズは、主に以下のものがあります。
• 爪とぎ:1,000円〜
• キャットタワー:3,000円〜
• おもちゃ:1,000円〜
• シャンプー:1,000円〜
• ベッド:1,000円〜
ストレスなく猫が生活を送れるようにするためにも、グッズ代は事前に確保しましょう。
トイレ代
猫の場合はトイレの容器と別に、猫砂などが必要です。そのほか消臭シートや、排泄物を入れるための袋も用意する必要があります。しかし、さほど高いものはないため、月2,000円ほどで収まるケースが多いようです。
また、猫砂は猫によって好みが分かれるため、お気に入りの猫砂を見つけるまではさまざまな猫砂を購入する必要もあります。場合によっては価格帯の高い猫砂を、継続して購入する機会もあるでしょう。
保険の費用
ペット保険への加入は任意ですが、加入した場合は月々の保険料が発生します。加入する時期や年齢によって、保険料は変化が出ます。幼い頃は数百円となっていても、年齢が上がるにつれて数千円の費用が毎月発生するでしょう。
もし、ペット保険に加入する場合は、月々の保険料の変化もシュミレーションすると安心です。
光熱費
猫を飼うと、プラスで光熱費も発生します。月5,000円程度、生涯では20万円ほどが、光熱費としてかかる見込みです。
寒すぎても暑すぎても、猫の健康には影響を及ぼします。猫が快適に生活をするためには、20〜28℃が適温とされているため、室内の温度を快適な温度となるように調整しましょう。
まれに発生する出費
猫の飼育を行ううえで、毎日発生する費用のほかに、必要となった時にのみ発生する費用があります。以下は、頻繁には発生しないが、費用が必要となるものです。
- キャリーバッグ代
- トリミング代
- 医療費
キャリーバッグは病院へ行く際に必要となり、1つあれば特に問題はないでしょう。しかし、劣化してしまった場合やサイズが合わないなどがあれば、買い替えが生じます。
また、毛の長さによってはトリミングが必要となる場合もあるでしょう。トリミングの頻度も異なるため、そのための費用を用意しておく必要があります。
医療費にも種類があり、ある程度定期的に発生するものもあれば、病気によってはさらに出費が必要です。詳細については、次の項目でご紹介します。
猫の医療費に関する内訳と費用
猫の医療費といっても、ワクチン接種や健康診断など、さまざまな部分で費用が発生します。以下では具体的に、病院で必要となるものをご紹介します。猫を飼う前には、ぜひ一度ご確認ください。
ワクチン
ワクチン接種は動物病院によっても費用が異なりますが、3種混合ワクチンを接種した場合、1回3,000〜5,000円です。接種のペースは子猫の時に年2回、その後は年1回のペースになります。
3種混合ウイルスは、猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症の予防のために必要です。そのほか、4種混合や5種混合ワクチンもあるため、獣医師の方と相談して猫に必要なワクチンを接種しましょう。
ノミ・ダニ
ノミ・ダニの予防薬も定期的に動物病院でもらう必要があり、年間で9,600〜18,000円ほど発生します。やや高額に感じる人もいるかと思いますが、猫が快適に生活をするためには予防薬は必須といえるでしょう。
また、ノミやダニを駆除する必要がある際は、最低でも2,000円以上の費用が発生します。そのほか、検査が必要となる場合もあるため、1回の診察代は予防薬代と同等かそれ以上になるでしょう。
健康に過ごすためにも、通院頻度を上げないためにも、ぜひ予防薬を検討しましょう。
健康診断
ワクチン接種やノミ・ダニの予防薬をもらうのと同時に、定期的な健康診断も依頼しましょう。猫を飼っている方の約半分は、年に1度の健康診断を受けています。健康診断の費用は。1回1万円ほどの場合がほとんどです。
健康診断のみで、生涯10〜15万円ほどの費用が発生します。しかし、定期的な健康診断によって病気の早期発見にもつながるため、一度受診をご検討ください。
去勢手術・避妊手術
猫の計画外の妊娠を防ぐほか、生殖器関連の病気を予防するために去勢・避妊手術は必要です。若いうちに受けておく場合がほとんどのため、猫にとっても飼い主にとっても初めての手術となる場合が一般的です。
去勢や避妊手術の費用を確認すると、去勢では5,000〜20,000円、避妊は15,000〜30,000円がほとんどとなっています。手術前後の通院や、入院が必要な場合は別途費用が発生するため、あらかじめ予算を考えておきましょう。
猫のお葬式やお墓にかかる費用
猫の寿命は12〜15年ほどであり、必ずお別れが訪れてしまいます。そのため、猫を飼っている間はもちろん、亡くなった後のお葬式やお墓にも費用が必要です。ペットの火葬は訪問火葬と、施設火葬の2種類があります。
施設火葬にて個別火葬を選択した場合は、体重10kgで15,000〜30,000円です。
お墓はさまざまな形があるため、埋葬した場合は15,000〜30,000円ほどの費用となります。その他火葬後に霊園にて、個別の墓を利用する場合は10万円〜30万円が必要となるでしょう。
猫を飼うためにかかる費用を事前に調べる
猫の生涯費用は最低でも150万円が発生し、病気をした場合や選ぶアイテムによっては、より費用が発生します。猫をお迎えするための費用はもちろん、フード代やトイレ代など日常的にかかる費用のほか、お別れの時まで費用がかかります。
まずは、猫を迎える前にどのくらいのお金を用意しておくべきか、事前に確認しましょう。
お迎えした猫たちとは、いつかお別れの時が訪れてしまいます。COCOペットでは大切なペットを、心を込めて送り出す葬儀プランを用意しています。予算に応じた葬儀についてなど、ご不安な点はお気軽にご相談ください。