実家への帰省など家を長期間空ける際、愛猫をどうすべきか悩む方は多いでしょう。

帰省時に猫をどうするかは、大きく分けて「お留守番させる」「預ける」「連れて行く」の3つの方法があります。それぞれの良い点や必要となる準備、注意点を紹介します。

帰省中の愛猫はどうするのがベスト?

先述したとおり、帰省の際の愛猫への対応方法は、大きく分けて3つありますが、判断する一つの指標は家を空ける日数です。

1泊2日程度であれば、自宅でのお留守番が猫のストレスを最小限にできるでしょう。猫は単独行動を好む動物なので、実はお留守番が得意です。

2泊以上なら知り合いやペットホテルなどに預けるのが安心です。ペットシッターなどを利用し、誰かに来てもらうのもよいでしょう。

3泊以上なら、猫を一緒に連れて行くことも選択肢に入ります。

ただし、分離不安症などで飼い主と離れると鳴き止まない猫もいます。それぞれの猫の病気や性格に合わせた対応が大切です。判断に迷う場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

帰省中に猫をお留守番させる準備や注意点

お留守番は、慣れ親しんだ自宅にいて環境がほぼ変わらないため、猫のストレスを少なくできるのがメリットです。ただし、仔猫はまだお留守番が難しいため避けたほうがよいでしょう。

猫にお留守番させる際の準備

猫にお留守番してもらう際は、十分な食事の用意が必要です。傷みにくいドライフードなどを選び、水はこぼれても問題ないよう数カ所に分けておきます。食べ過ぎないか心配な場合は、タイマー付きの自動給餌器の使用がおすすめです。

トイレも、普段より1〜2ヵ所多めに設置しておきましょう。猫はきれい好きなため、トイレが汚いままだと排泄に影響が出る可能性があるためです。夏や冬は、エアコンなどを使って最適な気温に調整しておくことも大切です。

猫にお留守番させる際の注意点

いきなり1泊の留守番をさせるのではなく、事前に慣らしておくことが大切です。短時間からお留守番の練習を重ね、「飼い主はちゃんと帰ってくるんだ」という意識作りをしておきます。見守りカメラを設置したり知人に来てもらったりと、猫の様子を見られる対策をしておくと安心です。

安全な環境作りも欠かせません。感電の心配がないよう電化製品は電源を切り、紐のおもちゃやティッシュなどいたずらしそうなものはしまっておきましょう。

関連記事:猫をケージで留守番させても大丈夫?環境整備に必要な4つの注意点

帰省中に猫を預ける際に知っておきたいポイント

帰省の間に猫を預けるメリットは、お世話してくれる手があるため、ご飯やトイレなど日常生活への心配が減ることです。猫はどこに預けられるかなどをチェックしていきましょう。

猫の預け先

猫の預け先には、家族や知人の家、ペットホテル、動物病院といった選択肢が挙げられます。預け先を決める際は、猫への負担と、預け先の環境などを考慮するとよいでしょう。

猫が慣れている家族がいる場合、ペットホテルや動物病院よりも、家族の家のほうが猫も安心して過ごせると考えられます。一方で、その家族が猫を飼ったことがない場合は、緊急時の対応などに不安を覚えるかもしれません。その場合はペットホテルを検討するなど、猫が最低限のストレスで安全に過ごせるよう考えましょう。

また、何度も行ったことのある動物病院でも、猫が病院自体に苦手意識がありストレスを感じる場合は、別の預け先にすべきです。ただし、投薬治療中の猫は病院へ預けるのが安心です。

猫を預ける際の準備

猫を預ける際の必須アイテムが、いつも食べている食事と使っている食器、匂いの付いたブランケットやおもちゃなどです。トイレがスムーズにできるよう、匂いの付いた猫砂を少量持ち込むのもおすすめです。できるだけ普段と同じ環境になるよう、持ち物を準備します。

ペットホテルや動物病院に預ける場合は、ワクチン接種の証明書や飼い主の身分証明書が必要な場合もあるため、事前に確認して準備しましょう。

猫を預ける際の注意点

ペットホテルに猫を預ける場合、ワクチン接種に加えてノミダニ駆除が条件になっているケースも多くあります。事前に済ませ、接種証などをしっかりと準備しておきましょう。

可能であれば、猫を預けられる場所がどのような環境か、事前に見せてもらうのがおすすめです。ほかの猫と同室かそれともケージ式か、脱走防止措置があるか、スタッフは24時間いるかなどを確認し、猫の性格などに合わせて選びましょう。

帰省に猫を一緒に連れて行く際の留意点

帰省に猫も一緒に連れて行くことは、近くで猫をお世話でき、猫も寂しくならないのがメリットです。猫のストレスを最小限にするため、移動手段は車が望ましいといえます。

移動手段

猫と一緒に帰省する移動手段は、車のほかに電車(新幹線)や飛行機が挙げられます。

電車での移動は、車に比べて揺れが少なく、時間どおりに到着できる点がメリットです。一方で、環境音がストレスになる可能性があります。移動の際はキャリーバッグやケージなどに入れる必要がありますが、サイズ上限が決まっているため事前に確認しましょう。

飛行機での移動の場合、猫は貨物室に入れられて運ばれます。気圧の変化があるだけでなく、客室とは違い外気の影響を大きく受けるため、猫にはストレスが大きくあまり適していません。

猫と一緒に帰省する場合の準備

脱走防止のため、猫は必ずキャリーバッグやケージに入れて移動しましょう。帰省先でのハウス代わりにもなります。ハーネスやリードを付けても平気な猫は、付けておくと安心です。

排泄のため、トイレと猫砂も用意します。移動中のトイレには、キャリーバッグやケージの下にペットシーツを敷くのもおすすめです。

また、いつも食べているご飯と使っている食器、お水も用意しましょう。さらに、猫自身や飼い主の匂いが付いたブランケットなどがあると、ストレスを軽減できます。猫が薬を服用している場合は、忘れずに持参しましょう。

猫と一緒に帰省する場合の注意点

車内で猫を抱っこするなど、ケージから出しての移動は避けましょう。ドアが開いた拍子に脱走してしまう可能性があります。

電車移動する場合や猫が車に不慣れな場合は、猫のストレスを少しでも減らせるよう、人の気配や騒音を遮るためにキャリーバッグをタオルで覆うなどするとよいでしょう。

まとめ

帰省する際、愛猫を連れて行くべきか悩む方も多いと思いますが、家を空ける期間や猫の持病などで判断しましょう。単独で行動する習性がある猫は、短い期間のお留守番であれば問題なくこなせます。

猫と移動する際は、食べ慣れたフードやいつも使っている食器、匂いの付いたブランケットなどを持参し、できるだけ自宅に近い環境を作ってあげることが大切です。猫の性格に合わせて、少ないストレスで済むよう準備しましょう。

なお、大好きなペットにはいつまでも元気でいてほしいものですが、お別れのときは必ずやってきます。その日を迎えたときも悔いなく送り出せるよう、ペットが元気なうちに看取りや葬儀について考えてみてはいかがでしょうか。

COCOペットでは、生前の終活についてのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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