愛するペットが亡くなったあとは、どう供養してあげるのがベストなのでしょうか。大切な家族だからこそ、最後のお見送りまで丁寧に、感謝をこめて見送りたいものです。
ペットの供養にはおもに7つの方法があり、特徴や料金相場も異なります。後悔しないお別れにするためには、供養方法を慎重に決めなければいけません。
今回の記事では、ペットの供養方法の特徴や料金相場を紹介するとともに、ペットが亡くなったあとにまずやることや供養においての注意点も紹介します。
今すぐにペットの供養方法を知りたいという方は、火葬業者に問い合わせるのが良いかもしれません。訪問火葬のCOCOペットでは、24時間365日無料でお問い合わせを受け付けております。
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目次
ペットが亡くなったらまずやること
ペットとの突然のお別れを迎えたときは、誰しも冷静な判断ができなくなってしまうでしょう。しかし、よりベストな方法で見送るためには、亡くなった直後の対応が大切です。以下では、ペットが亡くなったらまずやることを紹介します。
エンゼルケア
「エンゼルケア」とは、誰かが亡くなった直後に遺体のケアや見送りの準備などをすることです。ペットのエンゼルケアを行なうのは動物病院やペット霊園が一般的ですが、自宅で飼い主様自身が行なう場合もあります。
最期にきれいな姿で送り出してあげるためには、亡くなってから早めにエンゼルケアを始めるのが大切です。亡くなったあとは2時間ほどで死後硬直が始まるため、硬直が始まる前に手足を内側に折り曲げた姿勢を取らせてあげましょう。目が開いていた場合は、乾燥を防ぐためにそっと閉じてあげてください。
ほかにも、排せつ物が漏れ出てこないようにするために、排尿や摘便の対処をしたり、体液が出ないよう栓をするため、綿やガーゼを口や鼻、耳などに詰めてあげたりする必要もあります。そうした処置が済んだら、シャンプーで身体を清めたり、グルーミングで毛並みをきれいに整えてあげたりします。
自宅では難しいと思う場合は、動物病院やペット霊園などでプロにお願いするのがおすすめです。
安置
エンゼルケアを終えたらペットの遺体の安置をします。できる限りきれいな状態で見送りするために、火葬や葬儀までの間は遺体の安置を丁寧に行なってあげましょう。
自宅で安置の準備から行なう場合は、遺体をタオルで包み、やわらかいタオル類を敷いた箱や棺に入れてあげます。安置中に遺体が腐敗しないよう、ドライアイスも一緒に入れてあげましょう。
特に内臓が入っているお腹周りや頭は腐敗が進みやすいため、重点的に冷やしてあげてください。
供養する方法を決める
依頼するペット葬儀社や火葬業者、火葬後のご遺骨の供養方法を決め、業者に連絡を入れます。
なお、火葬には個別火葬と合同火葬があります。費用面や立会い方法、ご遺骨の行先などが異なるため、家族とよく相談して決めましょう。
関連記事:【ペット葬儀|個別火葬】火葬方法と流れをわかりやすく解説
ペットを供養するまでの流れ
ペットを供養するまでを、適切な手順で行わなければペットのご遺骨をきれいに残すことが難しくなる可能性があります。大切なペットの供養を適切に行うためにも、事前に供養までの流れについて理解しておくことが重要です。
以下では、ペット供養までの流れについて解説します。
ご遺体を安置する
前述したとおり、ペットの死亡確認を終えれば適切な方法でご遺体を安置してください。息を引き取った後は、死後硬直により体が硬くなるため、早い段階で棺に入れられる体勢に整えることが重要です。
万が一、死後硬直がすでに進んでしまっていた場合は、無理やり手足を折り曲げずにそっとしておき、時間が経過してから優しく折りたたむようにしましょう。硬直が解けると、体液が漏れ出ることもあるため、新聞紙やペットシーツを敷いて汚れないように注意が必要です。
また、時間の経過とともに体は腐敗していくため、ドライアイスや保冷剤などで冷やすようにしてください。
ペット葬儀社と葬儀内容を決めて申し込む
ペットのご遺体を適切に安置できれば、ペット葬儀社に連絡してください。
ご遺体の安置は夏場で2日程度、冬場で3日程度がきれいに保管できる目安の期間です。火葬でお別れとなるため、少しでも長く一緒にいたいと考える方も多くいらっしゃいますが、ご遺体をきれいに火葬してあげるためにも早めの火葬が重要です。
また、ペットをどのような葬儀内容でお別れするかも重要なポイントです。ペットの火葬方法により費用も大きく異なるため、飼い主様やご家族としっかり話し合って内容を決めるようにしましょう。
予約日にご遺体を搬入する
ペット葬儀社にご希望の方法を依頼し、火葬日当日になればご遺体を搬入します。
車で葬儀場までご遺体を搬入する際は、車の揺れによる影響を受けないようにサイズに合った棺に入れて固定するようにしてください。ペットの搬入が困難な場合は、火葬業者によりペットのご遺体をお迎えするプランが提供されていることもあるため、事前に確認しておくといいでしょう。
また、合同火葬や一任個別火葬の場合は、スタッフが自宅まで来てペットのご遺体を迎えに来ることが一般的です。葬儀社のスタッフに受け渡すときが最後のお別れとなるため、悔いなく感謝を伝えておきましょう。
読経などの儀式を行う
立会い個別火葬の場合、人間の葬儀と同じように読経や焼香などの儀式が行われることが一般的です。人間のお葬式と同じようにペットに対しても丁寧な供養を行うことで、飼い主様としてペットに感謝と愛情を示せます。
祭壇にお花を飾り、ペットの写真や思い出の品を供えることも、心のこもった供養の一つです。また、読経の内容や形式は、葬儀社や寺院により異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
ペットが安心して天国へと行けるように儀式を行うことで、飼い主様にとっても心の整理と癒やしの時間となるでしょう。
火葬する
次に火葬が行われます。小型のペットの場合、火葬にかかる時間は30分から1時間程度、大型のペットであれば1時間から2時間程度かかることもあります。
ペットの火葬中は、別室で待機するか、訪問火葬であれば自宅で待機することとなります。ペットの火葬は一見悲しい出来事ではありますが、ペットとの思い出を大切にし、しっかりお別れするための大切な時間といえるでしょう。
お骨上げをする
火葬が終了すれば、飼い主様やご家族でお骨上げを行います。
ペットのお骨は人間よりも細かく繊細であるため、お骨上げの際は必ず丁寧に拾い上げてください。また、ペットのお骨上げがつらいという場合は、スタッフに伝えれば代わりに行ってくれることもあるため、ぜひ声をかけてみてください。
お骨上げが終了すれば、骨壺を受け取り葬儀が終了します。
ペット供養の際のお供え物の種類
近年ではペットを供養する際にお供え物をすることが一般的となっています。しかし、ペット供養の際はどのようなお供え物をすれば良いのでしょうか。以下では、各お供え物について解説します。
お花
ペット供養でお花をお供えする場合は、人間の葬儀のように百合や菊などの決まったお花をお供えする必要はありません。
ペットに対しては飼い主様の愛情や想いを込めた花を選ぶことが多く、明るく優しい色合いのお花が人気です。しかし、火葬時にお花を供える際は注意が必要です。特に、濃い色のお花は、燃える際にご遺骨に色が移る可能性があるため、避けるようにしましょう。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーも人気なお供え物の一つです。特に仏壇やお墓にお供えする場合は、枯れる心配がないことからいつまでも美しさが保てます。
最近では、犬やうさぎ、インコなど、ペットの姿をかたどったプリザーブドフラワーもあり、可愛らしさとともに華やかさを添えられることも特徴です。大切なペットにおくるお花であるため、供養の場を明るく彩り、心の癒しにもなるでしょう。
おもちゃ
ペット供養の際のお供え物として、生前ペットが好きだったおもちゃをお供えする方もいらっしゃいます。
多くの場合、素材により棺の中におもちゃを入れて火葬することは困難ですが、葬儀中や仏壇に飾ることでペットが生前に楽しんでいた姿を思い出すことができます。
特にペットがお気に入りだったおもちゃを供えてあげれば、そのおもちゃで良く遊んでいた姿を思い出して、飼い主様にとっても心の慰めとなるでしょう。
おやつ
ペットの供養で、大好きだったおやつをお供えすることもペットへの愛情を表現できます。特に、生前にペットが良く食べていたおやつをお供えすれば、ペットもきっと喜んでくれるはずです。
近年では、供えた後に人間が食べられるお菓子や、日持ちの心配がないフェイクフードなども販売されており、ペットの供養をより豊かにできます。
写真
ペットの供養をする際は、ペットと一緒に撮った思い出の写真や、ペットの可愛らしい姿を写した写真をお供えする飼い主様も多くいらっしゃいます。何枚も写真を飾れるデジタルフォトフレームも人気で、大切な思い出を一緒に振り返れる点でも魅力です。
ペットの供養方法7つ
ペット供養には、おもに7つの方法があります。以下では、7つの供養方法の料金相場や特徴を解説します。
埋葬
ペットのご遺骨を自宅の庭に埋める方法です。骨壺ごと埋める方法と、ご遺骨のみを埋めて土に還らせる方法があります。
管理料はかからず、用意するのはペット用の墓石やお供えする花などくらいです。ペット用の墓石の相場は数千円~10万円弱で、費用は比較的少なくて済みます。しかし、近所の動物に掘り返されるリスクが多少あることを理解しておきましょう。
納骨堂に納める
ご遺骨を納骨堂という屋内施設に保管する方法もあります。個別棚・ロッカータイプ・個別仏壇・合祀などさまざまなタイプがあり、年間契約で1万円前後が相場です。
永続的な供養に限らず、最適な供養方法を決めるまでの仮置き場として、月間料金で利用できる納骨堂もあります。ペットとお別れした直後で気持ちの整理がつかない方は、しばらく納骨堂に預けるのも一つの手段です。
合同墓に供養
合同墓とは、ほかのご遺骨と一緒に埋葬されるお墓です。ペットのご遺骨の場合は、初期費用の金額は1~3万円が相場となっています。
ご遺骨を個別で供養することはできませんが、永代供養が付きます。飼い主様が亡くなったあとでも霊園が丁寧に管理してくれるため、高齢の方やお墓の管理が不安な方などにおすすめです。
個別墓に供養
個別墓とは、ペット専用の個別区画・墓石を用意してご遺骨を納め、供養する方法です。
墓石のデザインを自由に決めることができ、管理も十分にされる分、費用は割高となっています。初期費用だけで安くて数万、高いと100万円以上かかる場合もあります。管理費がかかる場合は、プラスで年間5,000円~1万円前後必要です。
料金面では割高ですが、ほかのペットと分けて個別に供養ができます。永代供養も付いている場合がほとんどのため、より丁寧な方法の供養が可能です。
ペットと一緒に入るお墓
人間用の霊園や墓地にペットのご遺骨も一緒に納骨する方法で、人間のお墓の横に墓石を置いて供養できます。ペットの供養をすると同時に、飼い主様自身の終活も進められます。
初期費用の相場は70万円以上と割高です。高いと100~200万円以上するところもあります。しかし、人間と同じお墓のため、永代供養が付いている場合がほとんどです。「大切な家族だからこそ、愛するペットとは同じお墓に入りたい」という方には最もおすすめの供養方法です。
手元供養
手元供養とは、ご遺骨を手元に置いておく供養方法です。自宅にペット用の仏壇のような区画を設けてご遺骨を供養する人もいれば、アクセサリーに加工して持ち歩く人もいます。
手元供養でかかる費用は初期費用のみです。アクセサリーにする場合は数千円から、高ければ100万円ほどかかります。自宅にご遺骨を置いて供養する場合は、数万円から数十万円が相場です。
散骨や樹木葬などの自然葬
火葬後のご遺骨をパウダー状に加工し、自然に還すセレモニーを行なって供養することを自然葬といいます。
海や山に散骨するため、手元にご遺骨は残りません。しかし、自然に還すことができるうえにコストも比較的低いため、今注目されている供養方法の一つです。特に樹木葬では、シンボルツリーの成長や季節ごとの変化にペットの姿を重ね合わせて想いを馳せることができる点が魅力です。
料金相場は数万円からで、料金が高めな樹木葬の場合、20~200万かかるところもあります。
ペット供養時の注意点
ペット供養の際には注意すべきことがいくつかあります。
まず、ペットが亡くなったら供養すると同時に届け出が必要です。例えば、犬は狂犬病ワクチンを打つ義務があるため、届け出を行なわなかった場合は狂犬病ワクチン未接種と見なされ、罰金を支払うことになるかもしれません。届け出はペットが亡くなってから30日以内に、ペットを登録した市町村役場で行ないましょう。
また、犬鑑札・狂犬病ワクチンの接種証明書の返却が必要になることがあります。愛犬が血統書付きだった場合は、犬種登録団体への連絡が必要です。なお、猫が亡くなった場合は、基本的に届け出などの手続きの必要はありません。
ペットのご遺骨を手元供養する際の注意点
ペットのご遺骨の手元供養をお考えの飼い主様もいらっしゃるでしょう。ペットのご遺骨を手元供養する際は気をつけておくべきポイントが4つあります。ペットのご遺骨をきれいに保管するためにも、以下では各注意点について解説します。
カビが生える可能性がある
自宅でご遺骨を保管する場合、湿気によりカビが生える可能性があるため注意が必要です。特に、湿度が高い季節や場所で骨壺を保管すると、ご遺骨に影響がありきれいに残すことが困難となります。
適切にご遺骨を保管するためには、風通しの良い場所で骨壺を設置し、乾燥剤や除湿剤などを骨壺に入れてください。
安定した場所に置く
ご遺骨を自宅で保管する際は、安定した場所に置くことが重要です。頻繁に人が通るような場所や振動が伝わるような不安定な場所では、骨壺をうっかり落としてご遺骨に影響する可能性があります。
そのため、事前に安定した場所を確保しておくことで、適切に供養できます。ただし、安定していても高い場所に設置する際は、骨壺が落ちないように配慮しましょう。
定期的に清掃する
自宅でご遺骨を供養する際は、定期的に清掃してご遺骨をきれいな状態に保ちましょう。周囲の清掃を定期的に行い、ご遺骨の周囲を清潔な状態を保つようにしてください。
特に供養に使用する仏壇や仏具も定期的に手入れして、ご遺骨に影響が出ないように配慮しましょう。
法律を確認しておく
最後に、自宅にペットのご遺骨を保管しても問題ないかを確認しておきましょう。地域によっては、ペットのご遺骨の自宅供養を制限しているケースもあります。知らなかったといっても、法律違反となり罰せられる可能性があるため、法律の確認は必ず行いましょう。
大切なペットを適切な方法で供養しよう
愛する家族の一員であるペットが亡くなったら、すぐには気持ちの整理がつけられないものです。しかし、「より丁寧な方法で供養してあげたい」という想いと同時に、費用や将来的な管理方法の観点から悩む方も多いでしょう。
感謝と想いをこめてお見送りしてあげるためにも、供養の方法はペットが亡くなる前から慎重に検討しておくのがおすすめです。
COCOペットでは数ある火葬方法の中から、飼い主様のご希望やお気持ちに寄り添ったプランをご提案いたします。24時間365日無料でご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。