出張や旅行など、ペットを連れていくことができない用事があるとき、1度はペットシッターの利用を検討したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、日本ではまだペットシッターがあまり普及していないため、どのようなサービスなのか、選び方など、わからない点が多いでしょう。

本記事は、ペットシッターを選ぶときの注意点・依頼時に抱えやすい悩みについて紹介します。ペットシッターの利用を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ペットシッターとは

ペットシッターとは

ペットシッターは、飼い主様が自宅を留守にする間、自宅を訪問し代わりにペットのお世話をする職種です。

主なサービス内容は、以下になります。

  • ごはん
  • トイレ
  • 散歩
  • 健康管理

また、犬であれば簡単なしつけなどもしてくれるペットシッターもいます。ペットホテルのように環境を変えることなくペットのお世話をしてもらえる点が、最大の魅力でしょう。

ペットシッターを依頼するときの不安

続いて、ペットシッターを依頼するときに抱えやすい不安について紹介します。ペットシッターは、日本であまり普及していないサービスだからこそ、わからない点が多く、初めての依頼時に不安がよぎってしまうようです。

自宅に他人をあげる必要がある

ペットシッターの最大の魅力は、ペットの環境を変えずに留守番させられる点ですが、飼い主様が留守中の自宅に他人を入れなければいけません。

いくらペットシッターの方でも、貴重品などもある自宅に居座ることは不安に思うのもしょうがないでしょう。

貴重品の盗難以外にも、家が散らかってしまうこともあるかもしれません。自宅はプライベートな空間だからこそ、留守中に他人を家に入れることは懸念材料になるでしょう。

高額請求されないか

ペットシッターは基本的に時間やペットの数で料金が変動します。また、ペットシッターの交通費なども負担する場合が多く、初めての利用時は最終的にいくらかかるのか相場がわからないことが多いです。

また、料金相応のサービスを全うするペットシッターなら良いですが、見られていないことを利用し、サービスに見合わない料金を提示されていないか飼い主様が不安に感じることもあるでしょう。

ペットのお世話に対する不安

ペットのお世話に対する不安

いくら自宅で環境が変わらないとはいえ、飼い主様が不在で知らない人が家にいることにペットは不信感を持つはずです。警戒心を抱くペットに対し、ペットシッターは本当にお世話ができるのだろうかと不安に感じるでしょう。

また、普段お世話をしていないペットシッターが、ペットの急な体調の変化に気づくことができるのかと不安を感じる方もいるようです。

飼い主様が不在中の状況だからこそ、ペットに十分なお世話をしているのか不安に感じるのはしょうがないことなのかもしれません。

ペットシッターの形態

ペットシッターの形態

続いて、ペットシッターの形態について紹介します。ペットシッターを依頼する際は主に3つあります。

  • 個人開業
  • 会社経営
  • フランチャイズ店舗

個人開業/会社経営

個人経営のペットシッターは、個人で開業してサービスを行っています。宣伝やペットサービス・運営まで個人で行っており、公式サイトに運営会社や本部へのリンクを掲載されていないことが個人経営の特徴です。

一方、会社経営のペットシッターは本社があり、複数人のペットシッターを雇っています。運営と実際にサービスをする人材が違うことが特徴で、間に運営会社を挟むことができるため、トラブル時に窓口があり安心面が大きいです。

フランチャイズ店舗

フランチャイズ店舗は、本部をもとに加盟店を展開する形態です。加盟店自体にも窓口があり、大元の本部にも窓口があることが特徴となります。

フランチャイズ店舗は大きな組織となるため、規定に沿ったルールや料金形態が設定されています。大きな組織でしっかりとした体制が整っているため、安心面も大きく、初めてペットシッターを依頼する方はフランチャイズ企業を利用することが多いでしょう。

正式な手続きをしていない個人経営

正式な手続きをしていない個人経営

ペットシッターは国や自治体への登録が義務化されていますが、登録していない個人経営の闇ペットシッターもいることが現実です。

闇ペットシッターは、正当な手続きを踏んでいないため、何かしら定められた規定に沿っていない可能性があります。

また、ペットシッター業をするには、動物取扱業を取得することが必須で、仮に取得せずに商売を行った場合、30万以下罰金を支払わなければいけません。

相場よりも安すぎるペットシッターを見つけた際は、正式な手続きをした企業なのか公式サイトなどで確認してみましょう。

ペットシッターの選び方

ペットシッターの選び方

続いて、ペットシッターの選び方を紹介します。留守中にペットのお世話を頼むペットシッターは信頼できるかが重要です。各項目の選び方のポイントを参考に、安心できるペットシッターを見つけましょう。

公式サイトで情報が明確化されているか

ペットシッターの公式サイトで、実際にサービスをするペットシッターについて以下のことを確認することが重要です。

  • 詳しいプロフィール
  • 明朗な料金形態
  • 詳しいサービス内容

また、相談窓口の有無やペットシッターそれぞれの取得資格なども記載している場合は、より信頼できます。

公式サイトの作りが雑だったり、日本語が正しく使えていなかったりする業者の場合、サービスも何かしらの不備があるかもしれません。違和感を得た時点で利用を避けることが無難でしょう。

動物取扱業の登録シッターか

ペット関連の事業をする場合、動物取扱業の登録が必須です。動物取扱業は、動物の管理方法や飼育施設、構造などの基準を守る義務が生じるので、動物取扱業を取得していない場合は、基準を満たせない何かしらの原因があるのでしょう。

企業が動物取扱業を取得していても、雇われているペットシッターが動物取扱業を取得していないケースもあるため、依頼時に確認しましょう。

ペットシッターに必要な資格を取得しているか

ペットシッターに必要な資格を取得しているか

ペットシッターに国家資格はありませんが、動物の知識を持っていると分かる資格があると大切なペットを安心して預けることができるでしょう。

ペットシッターに関連する民間の資格や、ペットシッターになるために専門の学校を卒業した経歴があるペットシッターだと、動物に対する必要な知識があるため信頼できます。

料金が明確で、ペット福祉に寄り添ったサービスか

ペットシッターの料金は時間により変動することが大半を占めますが、生き物に対するサービスなため、時間だけを意識した必要最低限のサービスしかしないペットシッターだと不安になるでしょう。

口コミから評判を確認することで、動物を大切に扱う企業なのか確かめましょう。

保証内容がしっかりしているか

ペットシッターは、万が一の事態に備えて保険に入っています。よく加入している保険は「施設所有者賠償責任保険」と「受託者賠償責任保険」です。

施設所有者賠償責任保険は、散歩中に他人をケガさせてしまったときに利用できる保険で、受託者賠償責任保険はペットが事故に遭った際に利用できる保険となります。

これらの保険に入っているペットシッターを選ぶことで、トラブル時も適切な対応をしてもらえるでしょう。

担当シッターと事前打ち合わせができるか

担当シッターと事前打ち合わせができるか

どれだけベテランのペットシッターだとしても、すべてのペットがなつくわけではありませんし、飼い主様から注意点を聞かなければトラブルを起こしてしまう可能性もあります。

そのため、飼い主様とペットシッターの事前打ち合わせは必須です。事前打ち合わせでは、ペットの扱いや自宅での注意点など不安に思う点を伝えましょう。しっかりメモをとるペットシッターだと、より信頼できる人材だと判断できます。

ペットを守るためにも信頼できるペットシッターを選ぼう

本記事は、ペットシッターの選び方や依頼時に抱えやすい悩みについて紹介しました。飼い主様がいない中でのサービスとなるペットシッターは、選び方のポイントを押さえることで、トラブルの可能性を下げられます。

また、留守中に他人を自宅にあげることが1番懸念されますが、企業の中にはセキュリティーシールを無料で配布するなど配慮をしてくれる場合もあります。信頼できるペットシッターを探し、安心してペットを預けましょう。

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