「老犬になってきたので、ペットカートを使用しようかな」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
老犬になると、足腰が弱り長時間の散歩が難しくなります。しかし、外の世界を見せることで認知症予防にもなるため、散歩は必須でしょう。本記事では、なぜ老犬の散歩にペットカートが必要なのか、老犬に合うペットカート選びについて解説します。
目次
老犬の散歩にペットカートは必要?
結論、老犬の散歩にはペットカートが必要になる時期がきます。犬は人間よりも早く歳を取ります。そして、老犬になれば人間と同じように歳を取るにつれて足腰が弱ってきます。そのため、段々と自分の足で歩くのが大変になってきます。
しかし、老犬にも人間と同じように気分転換や運動が必要なため、散歩をさせる必要があるでしょう。
また、散歩をしないとストレスが溜まり、病気をするリスクが高まります。老犬が自分で歩ける距離は自分で歩き、疲れてきたらペットカートに乗せて散歩をするのが良いでしょう。
なぜ老犬は散歩をした方が良いのか
老犬になぜ散歩が重要なのかをさらに詳しく以下で解説します。
足腰を健康に保つため
老犬の足腰が弱ってしまい、散歩の時間が少なくなってしまう場合、健康上、危険といえるでしょう。なぜなら、人間同様に運動しなくなるとますます足腰が弱まってしまうからです。
そのため、少しの時間でも散歩をさせるようにしましょう。もし、老犬が疲れたらペットカートに乗せて無理はさせないようにしましょう。
散歩は認知症予防や老化防止に効果的
散歩は、認知症予防や老化予防にも効果的です。外の空気を吸い、新しい景色を見せることで脳が活性化して、認知症予防になるでしょう。また、動くことで体が引き締まり、老化防止になります。
ずっと家にいて散歩をしないと認知症や老化の進行を早めるため、散歩をするようにしましょう。
外の景色を見せることでストレス軽減になる
屋内にいると部屋の狭さもあり、あまり物事を考えなくなります。脳をあまり使わない生活をしていると認知症リスクを引き起こす原因となっていきます。
そのため、散歩して広い場所に出て、今までにない景色を老犬に見せることが重要です。視覚的な刺激も大事なため、ペットカートでも散歩に出かけましょう。
老犬に合うペットカート選びとは
老犬に合うペットカートを選ぶ際は、安全性や軽さ、デザインを重視しましょう。飼い主様により、値段も重要ですが、足が弱っている老犬を乗せる際には、ぜひ安全性を一番重要視してください。
以下では、老犬に合うペットカートの選び方について解説します。
愛犬のサイズに合うか
ペットカートを選ぶ際は、愛犬のサイズに合うかを考えましょう。カートが愛犬に取って大きすぎても小さすぎてもよくありません。
サイズが合っていないと、ペットカート内が愛犬にとって居心地の悪い空間となり、カートの使用を拒む可能性があります。カートが思っていたよりも大きい場合は、愛犬が落ち着くようにタオルを入れてあげましょう。
利用するシーンに合わせる
ペットカートの機能は商品により、使うシーンに特化したタイプがあります。たとえば、人通りの多い場所でペットカートを使用する場合は、小回りがきくコンパクトなタイプを選んでください。
また、車でお出かけすることが多い飼い主様は、コット部分が取り外しでき、折りたたみもできて持ち運びしやすいカートを選ぶといいでしょう。ペットカートを購入する際は、どのようなシーンで使用することが多いか考えてから購入してください。
重さや大きさを確認する
ペットカートの本体の大きさが同じでも、メーカーにより重量は異なります。保管場所や持ち運びする際は、大きさ・重さが扱いやすいかを確認する必要があります。
カートの大きさや重さを確認しておかなければ、車のトランクに入らず持ち運びしにくかったり、人混みで他の人に迷惑をかけてしまったりする可能性があるでしょう。
ペットカートを購入する際は、折りたたみ可能か、持ち運びに困らない重さや大きさかをよく確認してください。
デザインにこだわる
販売されているペットカートは、アイテムによりデザインが優れているものも多くあります。お気に入りのデザインを見つけられれば、飼い主様も愛犬の散歩が楽しくなるはずです。
しかし、デザインにこだわりすぎてしまうと、重量や大きさ、機能など重要なポイントを見落としてしまうかもしれません。ペットカートを購入する際は、デザインを重視してもいいですが、他の機能も問題ないか確認しておきましょう。
機能が揃っているか
ペットカートにより、機能は異なります。軽さを重視したものや、耐荷重の多いもの、コンパクトに畳んで持ち運びしやすいものなど豊富な機能があります。ペットカートを購入する際は、具体的にどのような機能が必要かを考えておきましょう。
老犬の散歩にペットカートを使用するメリット
老犬にペットカートを使用することには4つのメリットがあります。以下では、各メリットについて解説します。
直射日光を避けられる
老犬になると皮膚のバリア機能も衰えていき、強い紫外線を浴びると皮膚病につながる可能性が高まります。しかし、ペットカートにはメッシュカバーがついたデザインのものもあり、カバーは日よけの役割を持ちます。
直射日光を遮ることができるため、強い日差しでも安心して散歩可能です。メッシュ素材であれば通気性がよく、外側からでも犬の様子を確認できるため飼い主様にとっても安心でしょう。
外出しやすくなる
ペットカートを使用すれば、外出できる場所が増えます。人混みに行く場合、老犬であれば怪我をする可能性もあり、リードが他の人に引っかかり、怪我させてしまう可能性があります。
ペットカートを利用すれば、人混みでも安全に散歩可能です。しかし、公共の施設の場合、ペットカートの使用にルールが設けられていることもあるため、事前に確認しておきましょう。
足腰が弱くても散歩しやすい
老犬は足腰が弱くなっており、長時間の散歩や外出が困難です。しかし、ペットカートを使用すれば、カートで移動してから少しの間歩かせ、またカートで移動できるため、老犬でも負担なく散歩ができます。
歩けないからといって、家に引きこもってしまうと心身にも悪影響があります。外の空気を吸わせて、外出による刺激を受けると認知症予防にもなるため、愛犬の体調を確認しながらペットカートでお散歩させましょう。
災害時にも役に立つ
ペットカートは、災害時にも役立ちます。突然の災害で避難が必要な場合でも、ペットカードがあれば愛犬を安全に避難させてあげられます。
避難所は人間だけでなく犬にとってもストレスがかかるため、愛犬が落ち着けるようにするためにペットカートを用意しておくといいでしょう。
老犬の散歩にペットカートを使用するデメリット
老犬の散歩にペットカートを使用することはメリットも多いですが、デメリットも存在します。ペットカートを購入してから後悔しないように、以下では老犬の散歩にペットカートを使用するデメリットについて解説します。
公共交通機関での持ち運びが大変
ペットカートは電車やバスなどの公共交通機関では、持ち運びが大変になるでしょう。駅構内の階段やバス乗り場の段差などでは、ペットカートを持ち上げて移動しなければいけません。
ペットカートが重たいものであれば持ち運びがより大変になるため、注意が必要です。
道により使用にくい
ペットカートは、段差がある場所やスロープがない場所では使用しにくい場合があります。また、狭い道ではカートを動かせなかったり、舗装されていない道やぬかるんでいる道では車輪がはまったりしてスムーズに進めなくなります。
そのため、持ち運ぶことも考えたうえでペットカートを購入しましょう。
転倒する危険性がある
愛犬がペットカートで暴れてしまった場合、転倒する可能性があります。そのため、ペットカートを使用する際は事前にカートに慣れさせておくか、犬が暴れても安全な4輪のペットカートを選ぶようにしましょう。
老犬に人気のカートを種類別に紹介
以下では、老犬のサイズ別におすすめのペットカートの特徴をご紹介します。
小型犬におすすめのペットカート
小型犬におすすめのカートの特徴は以下のとおりです。
- 振動が少ない
- 小回りが利きやすい
小型犬は、比較的体重が軽いため、体重を気にしてペットカートを購入する必要はないでしょう。小型犬に対して、かごが大きすぎるとペットが暴れてしまう可能性もあるため、適度なサイズを選ぶと良いです。
中型犬におすすめのペットカート
中型犬の場合、総重量が5kg以上になるため、しっかりと耐久性があり、安全性の高いペットカートを購入するようにしましょう。かごのサイズが小さすぎると、窮屈になりストレスになることもあります。
ペットカートを購入する際は、実際にお店に出向いてペットをペットカートに乗せて、試してから購入をするようにしましょう。
大型犬におすすめのペットカート
大型犬の場合、総重量が11kg以上になるため、中型犬以上に安全性の高いペットカートを選択するようにしましょう。実際にペットのサイズを測ってから購入すると良いです。また、大型犬が飛び出さないように、かごの深さも必要になります。
老犬の散歩にペットカートを使用する際の注意点
老犬の散歩のためにペットカートを安全に使用するには、注意点が4つあります。愛犬のケガを防ぐために注意すべきことは以下のとおりです。
犬にとっては運動にならない
老犬をペットカートに乗せた状態で散歩をしても、犬にとっては散歩になりません。散歩には運動不足の防止やストレス軽減の効果があり、カートに乗せてばかりで歩いていない場合は運動不足になる可能性があります。
しかし、老犬の場合、外に出るだけでも気分転換になり、カートから出して少し歩かせるだけでも効果的です。
足場が悪い道を避ける
ペットカートで散歩する際は、足場が悪い道を避けましょう。ぬかるんだ道や舗装されていない道は、ペットカートにも衝撃を与えて犬もストレスを感じます。
また、少しの段差や階段でも転落する可能性があるため、できる限り平坦で広い道を選びましょう。
愛犬から目を離さない
ペットカートに愛犬を乗せているときは、目を離さないようにしましょう。ペットカートのタイヤにロックをかけていてもロックが外れてしまう可能性があります。
目を離した間にカートから愛犬が転落したり、ペットカートごと倒れてしまったりすることも考えられるため注意が必要です。愛犬の安全を守るためにも、愛犬がカートに乗っている間は目を離さないようにしてください。
手持ち部分に荷物をかけすぎない
ペットカートの種類により、手持ち部分に荷物をかけられることがあります。フックに荷物をかけても問題ありませんが、荷物はかけすぎないように気をつけましょう。
ペットカートに荷物をかけすぎると、ペットカートごと転倒するリスクが高まります。そのため、ペットカートに荷物を引っ掛ける場合は、本当に必要なものだけをかけるようにしましょう。
老犬用のペットカートについてのQ&A
以下では、老犬用のペットカートのよくある質問についてまとめました。ペットカートを使用する際の参考にしてください。
ペットカートの使用率は?
とある調査によると、ペットカートの利用率は、頻繁に使う・時々使うと回答した飼い主様が「30%強」いました。実際に街中を散歩すると、カートをひきながら買い物や散歩をしている飼い主様を多く見かけるでしょう。
ペットカートでおすすめの散歩スポットは?
ペットカートでおすすめの散歩スポットは以下になります。
場所 | 理由 |
---|---|
代々木公園(東京都) | 広大な敷地で道路幅も広く、カートで散歩するにはもってこいの場所 |
海の中道海浜公園(福島県) | 海が見えて、花も多く咲いている公園でドッグランもある |
九十九里浜(千葉県) | 海で思いきり楽しめる環境はもちろん、広々とした海岸線はいつまでも散歩したくなる |
近所の公園やドッグランでも十分ですが、広い場所に行くと老犬にも飼い主様にも刺激的な思い出になるでしょう。
老犬の散歩に役立つ補助器具とは?
老犬を散歩させる際は、ペットカート以外にもあると便利な補助器具があります。
- ハーネス
- ベルト
健康面の観点から、できるだけ歩かせることも重要なため、足腰が弱りながらも歩ける老犬は、ぜひ補助器具を使用して散歩させてみましょう。
愛犬をペットカートで散歩に連れて行こう
本記事では、ペットカートで老犬を散歩することについて解説しました。健康面のために、ペットカートでの散歩は重要です。
また、できる限りペットを外に連れ出して脳に刺激を与えて、認知症や老化の予防に役立てましょう。しかし、命あるもの必ずお別れのときがやってきます。
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