近年、人間と同じようにペット葬儀を行う飼い主様も増えていますが、「お経が必要かどうか」疑問に思うこともあるでしょう。
本記事では、ペット葬儀の際にお経が必要か、またお経の種類やお経をあげてもらえる場所について解説します。
ペット火葬をご検討の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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目次
ペット葬儀でお経は必要?
ペット葬儀は宗教による決まりごとがありませんが、葬儀の際はお経が必要なのでしょうか。
読経が必要か不必要かについて以下で解説します。
葬儀でお経する意味
仏教のお経は、お釈迦様が解かれた教えをまとめているものです。
葬儀でお経を読むことは、故人をあの世に導き、安らかに眠れるように伝える意味を持ちます。
また、お経は故人だけでなく、ご遺族や参列者を癒す役割を持つため、人間の葬儀ではお経があげられます。
ペット葬儀でお経は必須ではない
結論、ペット葬儀でお経をあげる必要はありません。
しかし、飼い主様や参列者の悲しみやつらさを和らげるため、またペットの冥福を祈るためにお経をあげてもらう方も増えています。
もちろん、火葬と納骨のみで完結する飼い主様もいます。
したがって、ペット葬儀でお経をあげてもらうかは、飼い主様の宗派や心情、考え方により異なるでしょう。
ペット葬儀でお経をあげてもらうかどうかは、事前に家族で話し合い、決断することをおすすめします。
ペット葬儀でお経をあげてもらう際はペット霊園に依頼しよう
ペット葬儀でお経をあげてもらいたい方は、ペット霊園に依頼するといいでしょう。
ペット霊園に依頼すれば、お坊さんを手配してもらえて、火葬前や納骨、供養の際にお経をあげられます。
お寺でもお経をあげてもらうことに対応している場合がありますが、住職の考え方により頼めないこともあります。
飼い主様が念仏を唱えて徳を分け与えることにより、ペットも浄土に迎えられると考えているお寺であれば、お経をあげてもらえるでしょう。
お寺でお経をあげてもらいたいとお考えの場合、事前に依頼するお寺で対応しているか確認してください。
また、自宅で供養する場合でも、ペット霊園に依頼すると手配してもらえることがあるため、事前に確認することが重要です。
ペット葬儀におけるお経とは
ペットの葬儀でお経をあげたいけれど、人間の葬儀で読まれるお経と何が違うかわからず、どのように依頼すればいいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
以下では、人間の葬儀とペット葬儀のお経の違いやお礼の方法について解説します。
人間の葬儀のお経との違い
人間の葬儀とペット葬儀のお経はとくに違いはなく、同じお経が使われます。
基本的に、ペット用のお経は存在しないからです。仏教では命が平等に扱われており、人間の命もペットの命も違いはないと考えられています。
そのため、人間の葬儀とペット葬儀では、同じお経が読まれることを理解しておきましょう。
お経をあげた際のお礼はどうする?
ペット葬儀の際にお坊さんにお経をあげてもらった際は、お布施と呼ばれるお礼を渡す必要があります。
お布施とは、読経してもらったり、戒名を付けてもらったりした際に僧侶に渡す金銭のことです。
手渡したお布施は、ご尊顔を守る寺院の維持や活動費となります。
対価や給料などの位置づけとはならないため、基本的にお布施を渡す金額に決まりはありません。お布施の目安は、2〜3万円程度です。
また、ペット霊園により、葬儀料を支払うときにまとめられ、ペット霊園側でお布施を支払ってもらえることもあります。ただし、ペット霊園により異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
ペット葬儀でのお経の種類
お経には種類があり、意味を納得したうえでお経をあげてもらうことが大切です。
お経について知らない方も、種類と意味を事前に理解しておきましょう。
般若心経
般若心経は、以下の宗教であげられるお経です。
- 天台宗
- 真言宗
- 臨済宗
- 曹洞宗
- 浄土宗
般若心経は「般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)」という名称のお経で、「悟りに至るための完全な智慧」という意味を指します。
般若心経をあげることには2つの意味があります。
まず、故人の加護のお祈りとあの世への安らかな旅立ちを願うという意味です。
仏教の教えの中に、自分で得た徳を故人に回し向けるという考え方があり、供養の際に般若心経をあげることは、徳を積むことができるとされています。
また、仏教では、輪廻転生により亡くなった方が再び生まれ変わると考えられています。
般若心経を読経することにより、魂に栄養をお供えし、輪廻転生させるという意味があるのです。
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏は、浄土宗と浄土真宗であげられる念仏です。
念仏は、仏様の姿を思い浮かべ、名を唱えることで、極楽浄土に導いてくれるという意味があります。
南無阿弥陀仏には、故人が極楽浄土へと行けるよう願う意味を持ち、参列者もお坊さんと一緒に唱えることが一般的です。
一緒に唱えることにより、参列者と阿弥陀如来とのつながりが深くなり、願いが届くといわれています。
また、浄土真宗では南無阿弥陀仏を唱えることは修行であるといわれています。唱えれば唱えるほど信仰心が深まり、阿弥陀如来により救われ、極楽浄土に往生できるという考え方です。
念仏を唱えて修行することにより、極楽浄土に行けるという「自力の念仏」の考え方がもととされています。
馬頭観音の真言
馬頭観音の真言は、馬の守護神として知られる観音様です。
馬頭観音は、頭の上に馬の頭があり、他の観音様床となり、怒った顔をしていることが特徴です。
六観音の一つであり、畜生道に迷う人々を救うという教えがあります。馬の守護神ということから、ペットなどの動物の救済や無病息災、冥福を祈る際に、馬頭観音の真言が唱えられます。
昔は、武家や農民にとって馬は必要不可欠な存在であり、馬を供養するための仏様としても信仰されていました。
また、現在では、競馬により亡くなった馬を供養するために、競馬場の近くでも祀られています。
ペット葬儀でお経をあげてもらえる場所
ペット葬儀では、お経を読んでもらえるプランがあるとは限りません。
ペット葬儀でお経をあげてもらいたい場合は、以下の場所で依頼しましょう。
ペット霊園
ペット霊園では、お経をあげてもらうためにお坊さんを手配してもらえる場合があります。
しかし、どのペット霊園でも手配してもらえるわけではなく、お経をあげてもらえないこともあるため、事前にペット霊園に確認する必要があります。
ペット霊園でどのようなサービスが提供されているか、どのようにお経を手配するかなど具体的な情報を収集してから依頼しましょう。
自分で手配するのが難しい方は、一度ペット霊園で問い合わせてみてください。
ペット霊園では、専門的な知識や経験を持つスタッフが在籍しているため、相談すれば適切にアドバイスしてもらえます。
お寺
ペット葬儀でお経をあげてもらう場合、お寺に依頼しましょう。
しかし、すべてのお寺でペット供養を行っているわけではないため、事前にペット葬儀に対応しているか確認しなければいけません。
近年では、ペット火葬業者とお寺が提携していることもあるため、ペット火葬業者にプランを確認すると、よりスムーズに手配してもらえるでしょう。
ペット霊園とお寺の違い
ペットが亡くなった場合、どこで火葬や供養をしてお経を読んでもらうか迷う方もいらっしゃるでしょう。ペット霊園とお寺のどちらに依頼すればいいか、そもそも違いがわからないと依頼ができず困ってしまいますよね。
以下では、ペット霊園とお寺の違いについて解説します。
経営者の違い
ペット霊園とお寺では、経営する人が異なり、ペット霊園を運営している方は、基本的に民間業者です。ペット霊園は、都市計画法により施設建設が可能であれば、特別な許可が必要なく開業可能です。
一方、お寺の場合、普段は人間の供養をするお寺が、敷地内にペットの納骨堂やお墓を用意していることがあります。
供養方法
お寺とペット霊園では、どちらも同じように供養できることが特徴です。
供養方法に大きな違いがありませんが、施設により提供しているサービスが異なるため供養内容が異なることもあります。
ペット霊園では、一般的に納骨のみを受け付けていることが多く、お経をあげられないケースもあるでしょう。
一方、お寺で供養する場合であれば、お経をあげてもらえるプランが多く提供されていることが一般的です。
供養方法に決まりはありませんが、供養方法にこだわりがある方は依頼する施設もよく考えておきましょう。
費用
供養にかかる費用は、ペット霊園とお寺だけでなく、同じ施設でもサービス内容により大きく異なります。また、ペット霊園とお寺で費用を比べても、選択したプランにより費用は変わるでしょう。
お寺で葬式する際は、戒名や読経などにより費用がかかることがあります。
しかし、ペットには戒名しないことが一般的で、お布施もプランに含まれていることも多いため、選択したプランに追加料金がかかることも少ないでしょう。
ただし、なかには追加料金として高額請求する業者もいるため、費用については追加料金がないか確認し、見積もりを依頼するなどしておくと安心です。
また、飼い主様のお気持ちとしてお布施を手渡したいとお考えの方は、事前に用意しておきましょう。
ペット葬儀後のお骨の供養方法
ペット葬儀後は、お骨を供養してあげることが一般的です。
ペット供養は、亡くなったペットの冥福を祈る意味があるため、ペット火葬後のご遺骨は供養してあげるとペットも喜ぶでしょう。
ペット供養方法は以下のとおりです。
手元供養
手元供養は、自宅や手元で供養する方法です。
手元供養は特に決まった方法はなく、ペットを近くで感じていたい、毎日手を合わせてあげたいとお考えの飼い主様に最適です。
ペット用の祭壇やご遺骨をペンダントに入れるなど、自由にペットを供養してあげられます。
近年では、手元供養向けのかわいらしいグッズも販売されており、暗いイメージの供養ではなくなってきています。
そのため、他の人の目が気になる方も、お花を飾って思い出の写真を一緒に飾れば華やかに供養してあげることも可能です。
しかし、定期的に管理しなければいけないため、飼い主様の入院や逝去の際には新たな供養方法を考える必要があります。
ペット霊園で納骨する
ペット霊園での納骨は、お墓や納骨堂にご遺骨を納骨する方法です。
自宅での管理が難しい場合でも、ペット霊園で納骨すれば定期的に掃除をして管理してもらえます。
また、自宅管理ではペットロスが長続きしそうという方にも、納骨は人気な方法です。
しかし、ペット霊園での納骨は管理費がかかるため、事前に管理費がどれくらいかかるかを問い合わせておきましょう。
納骨堂は、供養方法が定まっていない方も一度納骨堂で納めて、途中で供養方法を変更することも可能です。
そのため、供養方法をどうしようか迷っている方にも、納骨堂での供養が適しているでしょう。
散骨
散骨は、ペットのご遺骨を粉状に砕き、自然に還す方法です。
しかし、公道や公園などに撒いてしまうと、廃棄物処理法にあたる可能性があります。
そのため、散骨の際は、許可が降りた場所や海洋散骨を選択しましょう。また、ご遺骨は必ず粉骨してから撒かなければいけません。
万が一、ご遺骨を粉骨せずそのままの状態で散骨してしまうと、不法投棄にあたり、罰金を課せられる可能性も考えられます。
粉骨は飼い主様自身でも行えますが、ペットのお骨を砕くことに抵抗がある方は、粉骨業者に依頼するといいでしょう。
また、一度散骨してしまうと、ご遺骨は二度と手元に戻ってきません。
お骨を完全になくしてしまうのは抵抗があるという方は、お骨の一部は手元に置いておき、残りを散骨しましょう。
お墓に埋葬する
人間と同じようにお骨をお墓に埋葬する供養方法も人気です。
個別墓地の場合、墓を建てる際に埋葬料と永代供養料、墓石代、年間管理費がかかります。
そのため、安くても20万以上は必要となり、費用は高い傾向にあります。
しかし、人間と同じように供養して手を合わせたいとお考えの飼い主様に向いている方法です。
手元供養に比べても管理に手間がかからず、お墓に行って手を合わせてあげられます。
しかし、ペットのお墓が自宅から遠いと頻繁には手を合わせてあげられません。
頻繁に手を合わせあげたい方は、私有地でお墓を作り、埋葬してあげるといいでしょう。
ペットと悔いなくお別れするため事前に葬儀方法を考えよう
本記事では、ペット葬儀でお経の必要性やお経の種類、意味について解説しました。
ペット葬儀でお経をあげることは必須ではありません。
しかし、お経は亡くなったペットが安らかに眠れるよう、そして飼い主様や参列者の傷を癒す役割を持ちます。
お経をあげたい方は、ペット霊園やお寺に依頼すると手配してくれるでしょう。
訪問火葬サービスのCOCOペットでは、ペット霊園のご紹介のプランもご用意しています。飼い主様のご希望に合わせて、適切なプランをご提案します。
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