「カワウソを飼っている人を見たことがあるから、私も家族に迎え入れたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カワウソは、ペットとしてマイナーな動物ですが、愛らしさや人懐っこさから家族として迎え入れる方が増えています。
しかし、カワウソは飼い方によっては寄生虫に寄生されやすく、病気にかかりやすい動物です。
本記事では、カワウソが寄生虫に寄生されやすいのは本当か、またかかりやすい病気やカワウソの基本情報、飼う際の注意点について解説します。
カワウソを家族にしたいとお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
カワウソは寄生虫に奇生されやすい?
カワウソが「寄生虫に寄生されやすい」と言われるのは、エサとして魚介類を与えられることが多いからです。
魚や貝などのエサには寄生虫がいることがあり、処理せずにカワウソに与えてしまうとエサに付着していた寄生虫に寄生されてしまいます。
寄生虫に寄生されないためにも、魚介類をエサとして与える際は、一度完全に冷凍してから与えることが大切です。
また、ペットのカワウソが寄生虫に寄生されていないか確認するために、定期検診で検便することを心がけましょう。
カワウソがかかりやすい病気
カワウソは自然界で敵に弱みを見せないため病気を隠す傾向があります。
違和感をすぐに察知してあげられるように、カワウソがかかりやすい病気について理解しておきましょう。
尿路結石症
カワウソは、腎臓や膀胱に結石が多い動物です。
ミネラルやカルシウムの過剰摂取により尿路結石症になりやすいようです。
いつもよりトイレが長かったり、痛がったりする様子があれば尿路結石症にかかっている可能性が考えられます。
対策として尿路結石予防成分が含まれたフードを与えると尿路結石を未然に防ぐことができます。様子がおかしい場合は一度、医師に相談してみましょう。
食欲不振
カワウソは、ストレスが原因で食欲不振や下痢を引き起こします。
ストレスの原因として考えられるのが、運動不足や不衛生な環境下での飼育です。
いつもと同じ量のご飯を与えているのに食べる量が少ない場合は、食欲不振である可能性が考えられます。
カワウソはどんな動物?
カワウソは可愛らしく人懐っこいイメージがありますが、実際にはどのような動物なのでしょう?
カワウソの特徴
カワウソはネコ目イタチ科カワウソ亜科の肉食動物です。
世界中に13種類のカワウソが生息しており、日本でも「ニホンカワウソ」が生息していました。しかし、1979年以降目撃されることはなく、絶滅種とされています。
ペットとしてよく飼われているコツメカワウソは、体長40〜60センチ程度、体重は3〜6キロ程度です。野生の場合は陸に穴を掘り、巣を作りますが、泳ぎが得意な動物で水中にも長時間滞在できます。
カワウソの性格
カワウソは、頭が良くて好奇心旺盛な動物です。
カワウソを飼育する際に、うまく信頼関係を築ければ犬や猫のように人間に懐くようになります。しかし、カワウソにも性格に差があるため、いたずら気質のカワウソもいます。
そのため、カワウソを飼育する際は躾をきちんとして、だめなことはしっかり注意してあげましょう。
カワウソの寿命
カワウソの寿命は、10〜15年程度で環境により大きく変化します。
ペットとして育てられた場合は10〜15年、野生の場合は8〜10年程度です。
環境や病気はカワウソの寿命に大きな差を与えるため、長生きしてもらうためにも定期的に医師に診てもらうことが大切です。
カワウソを飼育する際に必要なもの
カワウソは自宅でも飼うことができ、飼育する際に必要なものや、便利なものがあります。以下で解説します。
ケージ
室内で放し飼いしても問題ありませんが、飼い主様の外出時に怪我をしないようケージを用意しましょう。
ペットショップで販売されているケージでも問題なく利用できます。
ケージが大きいほどカワウソが感じるストレスも軽減されるため、よく考えた上で購入しましょう。
また、ケージの中に高さ30センチ程度の巣箱を用意してあげると、カワウソはより安心して過ごせるようになります。
水浴び用の容器
カワウソは、泳ぎが得意で多くの時間、水の中で過ごす動物です。そのため、水浴びをしなければストレスが溜まり病気にかかりやすくなります。
毎日、水浴びができるよう水浴び用の容器の購入は必須です。
トイレ
カワウソもしっかりトイレの場所を覚えることができるため、ケージの中や部屋の中にトイレを設置しても問題ありません。
カワウソは食事量が多い分、排泄量も多いです。そのため、しっかりトイレの場所を覚えさせるようにしましょう。
おもちゃ
カワウソは、活発な動物のためおもちゃを使って遊んであげると、カワウソのストレス軽減につながります。
頭が良い動物なので、様々な遊びができるでしょう。
カワウソを飼う際の注意点
カワウソを飼う前に、3つの注意点を理解しておきましょう。注意点を理解しておくと、万が一の場合も柔軟に対応できます。
噛まれて怪我する恐れがある
カワウソは、野生では貝を噛み砕いて食べるほど顎の力が強い動物です。そのため、飼い主様に本気で噛み付いてしまうことがあれば大怪我することもあります。
慣れるまでの間は警戒心から噛みつくこともあるため、幼い頃から噛みつくことはいけないことだと教えてあげましょう。
悪知恵が働くことがある
カワウソは、悪知恵が働くこともあります。
洞察力もあるため、自力でドアを開けたり、簡単な鍵であれば自分で解除したりできます。
人間のことも観察しているため、甘やかしすぎてしまうと自分のほうが上だと認識して凶暴な性格になることもあるため要注意です。
カワウソに対応している獣医師が少ない
カワウソを診察できる動物病院は多くありません。
万が一、カワウソが病気にかかっても対応していないと断られることもあり、治療してもらえないということも考えられます。
突然の病気にも対応してもらえるように、事前に自宅から通いやすい場所にカワウソを診療できる動物病院があるか確認しておきましょう。
カワウソを家族に迎え入れる際は事前に基礎知識を持っておこう
本記事では、カワウソが寄生虫に寄生されやすいか、またカワウソのかかりやすい病気や基本情報、注意点について解説しました。
カワウソに与えるエサである魚介類には寄生虫が付着している場合があります。寄生虫に寄生されないためにも、カワウソにエサを与える際は冷凍して処理した上で与えましょう。
COCOペットでは、カワウソの生前の終活やご相談にも対応しています。24時間365日対応しているため、ぜひお気軽にお問い合わせください。