「ミニブタってどれくらい長生きするの?」「長生きするためのコツは何?」と思っている飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では、ミニブタがどれくらい長生きするのかについて解説していきます。

飼育における注意点やコツについても紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

ミニブタの特徴

ミニブタは、一般的な家畜のブタより一回り小さいサイズのブタのことです。

身体的な特徴と値段について以下にまとめました。

大きさ40~100kg
性格甘えん坊、寂しがりや
カラーピンク、グレー、黒など
値段5~15万円

本来は実験用動物として生み出されましたが、時代の流れによりペットとしても親しまれるようになりました。

性格は人懐っこく甘えん坊ですが、頭が良く人間を対等に見ているため、しつけを間違うと反抗することもあるようです。

ミニブタの平均寿命は?

ミニブタの平均寿命は?

ミニブタの寿命は10~15歳です。

生後6週目あたりからペットとして迎え入れが可能で、3歳頃には大人のブタとして成熟します。

以下の表にて、食用ブタや他の一般的なペットと寿命について比べてみました。

動物名平均寿命
ミニブタ10~15年
食用ブタ6ヶ月
犬・猫10~15年
ウサギ6~10年

ミニブタは犬や猫といった一般的なペットと同じくらい長生きすることが分かります。

野生の豚も15年程生きると言われており、その要因が、豚が病気にかかりにくい体質であることが長生きにつながっていると言われています。

ただし、病気に強いとはいえ、体重管理や健康管理を怠ると、肥満をはじめとした病気にかかるため、ミニブタと長く一緒にいるためには、食生活の管理と、定期的な検診が必要です。

体も平均より大きくなる個体もいるため、10年という長い間一緒に居て飼い続けられるかを十分に検討する必要があります。

ミニブタの寿命を伸ばすための飼育のコツ

ミニブタは比較的寿命が長い動物ですが、病気にかからないわけではありません。そのため、普段から健康的な生活を心がけることが重要です。

ここからは、ミニブタをもっと長生きさせるための飼育のコツや注意点を解説します。

適切な食事管理

ミニブタは雑食でなんでも食べてしまうため、長生きのためには日々の食事管理が重要です。

もともと豚は食用として品種改良されてきたため、豚の親戚であるミニブタも太りやすく、肥満をはじめとした病気にかかりやすくなっています。

そのため、ミニブタに与える食事としてはペレットを主食として、牧草や野菜といった食物繊維が豊富なものを与えるようにすると良いでしょう。

定期的に運動させる

ミニブタを健康的で長生きさせるためには、定期的な運動をさせると効果的です。

ミニブタは食べることが大好きな上、飼育されている場合は寝て過ごすことが多くなるため、運動不足になりがちで肥満や筋力の低下につながりやすいです。

ただし、犬と違い、あまり積極的に遊ぶことはしないため、おやつなどを使って、運動を促してあげましょう。

トイレを常に綺麗にする

ミニブタは意外と綺麗好きです。

もともと寝床とトイレを分ける習性があり、トイレが汚いと他の場所でトイレをしてしまう可能性があります。

また、不潔な環境はミニブタにストレスを与えてしまう要因にもなりかねないため、トイレ掃除は日常的に行うようにしましょう。

定期的に健康診断を受ける

ミニブタはペットとしてはマイナーな動物で、飼育している中で体調の変化など分からないことも多くあります。

そのため、ミニブタの健康診断を行ってくれる病院を探しておき、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

定期的に健康診断を行うことで、病気の予防にもつながるため、長い期間ずっと一緒いるためにも忘れずに受診することをおすすめします。

ミニブタがかかりやすい病気

ミニブタがかかりやすい病気

ミニブタは雑食でなんでも食べてしまうため、肥満をはじめとした病気にかかりやすい傾向にあります。

中には命に関わるブタ特有の病気もあるため、必ずチェックして特徴をおさえておきましょう。

豚熱

豚熱は家畜伝染病に指定されている病気で、強い感染力と高い致死率が特徴です。

仮に感染してしまった場合、養豚農場への感染拡大を防ぐために、殺処分されてしまうケースもあります。

豚熱にはワクチンがあり、摂取すれば発生を予防できるため、早い段階でミニブタに打っておくことをおすすめします。

泌尿器系疾患

ミニブタは泌尿器系の疾患になりやすい動物で、特に多いのは膀胱炎や尿路結石です。

膀胱炎は頻尿や血尿を引き起こし、尿路結石は尿道に結石が詰まる病気で、完全に尿道をふさいでしまうと命に関わる危険な状態にもなりえます。

主な原因は、水分量の不足やストレスによるものが多いため、できるだけいつでも水分を摂れるように意識することが大切です。

疥癬(かいせん)

疥癬は、ダニが皮膚に寄生することにより起きる皮膚炎の一種です。

激しいかゆみが発生するため、ミニブタは壁や柵に体をこすりつけ、その結果体表に傷ができ細菌が入り込むきっかけにもなりかねません。

そのため、やたらと痒がっている場合や、体を何かにこすりつける頻度が増えた場合は疥癬を疑い、診察を受けると良いでしょう。

ミニブタの飼育の注意点

ミニブタはペットという分類だとまだまだマイナーな動物です。

厳密にはペットではなく家畜に分類されるため、飼育についても他のペットと異なる注意点があります。以下では、ミニブタの飼育の注意点について解説します。

届け出が必要

ミニブタはペットとして飼う場合においても家畜として扱われるため、伝染病の予防の観点から各自治体に飼育許可を得る必要があります。

また、飼育許可が下りたとしても、自治体へ毎年の定期報告が必要になり、飼育場所や施設の衛生面といった報告の義務があります。

死亡時も同様に各自治体への死亡届の提出が必要など、他のペットとは違う手続きが必要な点も注意しましょう。

医療費が高額になる可能性がある

ミニブタはペットとして認知されてから日が浅く、診察できる動物病院が少ないだけではなく、診療時のペット保険が適用できません。

そのため、病気やケガで診察することになった場合、基本的に保険が使えず、治療費が高額になる可能性があることを覚えておきましょう。

想像以上に大きくなることも

名前に「ミニ」がついているため、小さい可愛らしい姿を想像してしまいますが、飼い始めてから想像以上に大きくなってしまってミニブタを手放すケースも少なくありません。

そのため、ミニブタを飼う際には、飼育場所は十分に確保できているか、大きくなっても飼い続けられるかを検討することが大切です。

ミニブタは意外と長生き!飼育方法を確認して大切に育てよう

ミニブタは意外と長生き!飼育方法を確認して大切に育てよう

ミニブタは犬や猫と同じくらい長生きする動物です。

しかし、ミニブタは一般的なペットとは違いマイナーな動物であるため、飼育や管理が難しいケースもあるでしょう。

だからこそ、ミニブタを家族として迎えたい場合には、飼育方法や注意点をきちんと確認したうえで、責任持って最期まで飼育できるかを考えてみてくださいね。

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