「ペットロスを乗り越える方法はないか」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

愛するペットを失った時、誰しもが深い悲しみに襲われます。なかなか立ち直れない、うつ状態になってしまい日常生活を送れないこともあります。

ペットロスは誰しもにおこる自然な症状です。生活に支障が出ていても自分を責める必要はありません。

本記事では、ペットロスで苦しむ方に向けて、立ち直るための方法をご紹介します。

目次

ペットロスは起きてしまうもの

ペットロスは起きてしまうもの

まず知っていただきたいのは、症状の程度や期間には個人差があるものの、ペットロスはペットの飼い主様なら誰しもが経験する自然な出来事です。

人に話して「所詮ペットなのに」と否定されてしまうこともあるかもしれません。

仕事や学校に行けず、社会復帰できるか心配になることもあるでしょう。もう二度と立ち直れないと思う日もあるかもしれません。

しかし時間をかければペットロスの苦しみからは必ず回復できます。亡くなったペットも飼い主様が悲嘆に暮れていると安心して成仏できません。悲しみに沈む時は泣きたいだけ泣き、心が落ち着くのを待ちましょう。

そうして自然に回復する頃には、亡くなったペットも天国で安心しているはずです。

ペットロスからくる症状

ペットロスからくる症状

ペットロスは、ペットを亡くした方の69%が経験しているという調査結果があります。

自分の不調がペットロスによるものだと気づかない場合もあるため、実際にはもっと多くの方がペットロス経験者かもしれません。

以下では、ペットロスの症状を解説します。

ペットロスの症状

ペットロスは時間と共に自然に回復する「定型ペットロス」と、ペットとの死別後何年も心の傷の癒えない重度の「非定型ペットロス」の2つに分かれます。

ペットロスは心身の両方に及び、主な症状は以下のとおりです。

  • 落ち込み
  • 後悔
  • 罪悪感
  • 情緒不安定
  • 無気力
  • 倦怠感・虚脱感
  • 過呼吸・パニック障害
  • 持病の悪化
  • 摂食障害
  • 睡眠障害
  • 幻聴・幻覚
  • めまい・頭痛・耳鳴り

「定型ペットロス」の場合、症状は時間と共に自然に回復します。症状が持続する期間は、多くの場合3ヵ月以内です。

また、強い悲しみのピークは長くても1ヵ月程度で徐々に緩和されます。

ペットロスは長引くことも

ほとんどの場合、ペットロスからおよそ3ヵ月程度で自然に回復します。しかし、人によっては長引いてしまうかもしれません。

ペットロス症状を長引かせる原因が「非定型ペットロス」です。

うつ病などになってしまい、場合により医療機関の力を借りて克服しなければならないこともあります。

ペットロスが長引く原因

ペットロスが長引く大きな要因としてペットロスについて周囲に話すことができなかったことが挙げられます。

もともと自分の内面を人に話すのが苦手な方や、ペットロスについて話した時に「たかがペットの話」などと否定されてしまい、以来話せなくなったケースがあります。

また、ペットの世話について後悔が残るという場合も症状が長引くかもしれません。「きちんと健康診断を受けていれば良かった」、「異変を感じた時にすぐに動物病院に行けば良かった」などの後悔が強いとペットロス症状が長引きます。

一方で、克服した人はひたすら泣いたり、新しいペットを迎え入れたりしています。

何もする気になれない時はひたすら泣いて悲しむ時間を作っても良いかもしれません。少し回復してきたら新しいペットをお迎えすることで元気が出るかもしれません。

ペットロスが重症化する原因

周囲に相談できる相手がいないと、自分だけで解決しようとしてしまい、ペットロスが重症化する可能性があります。

相談できる人がいない場合は、SNSやブログなどで、気持ちを打ち明けると良いかもしれません。

しかし、不特定多数の人が閲覧する可能性があるため、心無い言葉を受ける可能性もあることは理解しておきましょう。

また、悲しいという気持ちがあるのにもかかわらず無理に明るく振舞ってしまうこともペットロスを重症化させる要因です。

自分の感情に蓋をしてしまう性格の方は気をつけてください。

あなたもペットロスかも?ペットロスのチェックリスト

あなたもペットロスかも?ペットロスのチェックリスト

自分にペットロスの自覚がなくても、気づかないうちにペットロスに陥っているかもしれません。

ペットが亡くなって悲しみを抱えることは当然です。

以下のような精神的・身体的症状が起こっていないかどうかを確認してみましょう。

  • 孤独感や喪失感が強い
  • 自分のせいで亡くなってしまったと感じている
  • 食欲がない
  • 下痢や便秘が続いている
  • 倦怠感がある
  • 食べすぎてしまう
  • 何に対してもやる気が出ない
  • 何に対しても興味が湧かない
  • 楽しみや喜びが感じられない
  • 孤独感を強く感じる
  • 亡くなったペットが見えたり、声が聞こえたりする
  • 突然涙が出てくる

上記のような症状に当てはまる場合は、ペットロスであるといえるでしょう。

しかし、人によりペットロスの症状の現れ方は異なるため、当てはまる項目の多さや少なさはあまり関係性がありません。

そのため、当てはまる項目が少ない場合でも、症状が重ければペットロスに陥っているでしょう。

ペットロスが重症化する人の特徴

ペットロスが重症化する人の特徴

ペットロスを乗り越える前、また陥る前にペットロスが重症化しやすい傾向にある方の特徴について知ることも大切です。

以下では、ペットロスが重症化する特徴について解説します。

ペットの死に対して罪悪感がある

ペットロスを乗り越えるなかでも、怒りと受け入れに対するハードルは高い傾向にあります。

ペットの死の原因が飼い主様にあったり、ペットの死に直面できず後悔や罪悪感があったりする場合はペットロスが重症化しやすいです。

ペットの死に対して罪悪感や後悔を抱いている場合は、できるだけペットとの楽しい思い出について考えるようにしましょう。

ペットと一緒に過ごした時間はつらいものばかりではないはずです。ペットとの思い出を遡るだけでも心は安らぐでしょう。

相談できる相手がいない

周りにペットの死に関する相談できる相手がいない場合は、お悩みを一人で抱え込むこととなり重症化する原因となるでしょう。

相談できない相手がいるとしても、近年ではSNSやブログなどを活用すればご自身の想いを打ち明けることができます。

そのため、とにかく人に相談したい、自分の気持ちを整理したいという場合はSNSやブログに想いを綴ってみましょう。

ペット中心の生活をしていた

日常生活でペット中心に過ごしていた方の場合、ペットロスが重症化しやすいでしょう。

今までの生活でペットを最優先に考えていた方の場合、友人関係や家族関係が疎遠になりやすく、ペットを失った際に相談できる相手もいない可能性があります。

ペットを大切にすることは重要なことですが、依存してしまうのは良くないでしょう。

飼い主様としてペットと向き合うことも大切ですが、周囲との関係も大切にするようにしてください。

周囲と感覚が違う

ペットに関する相談をすることは重要ですが、周囲と感覚が異なれば逆効果になる可能性があります。

ペットに対する考え方や悲しみ方に差があれば、精神的に支えがなくなり自分の想いを正直に話せなくなるかもしれません。

そのため、できるだけ同じ経験をした方やペットに対する感覚が似ている方と話すことが重要です。

また、ペットロスにより仕事や学校を休む場合、他の人からは理解してもらえない可能性があります。

他人から理解されないからと思って人に話すことを躊躇することも、ペットロス重症化の原因です。

そのため、周りとの感覚の違いにより話し相手がいない場合は、カウンセリングで気持ちを伝えましょう。

気持ちが準備できていなかった

ペットの突然死や事故死は、ペットの死に対する準備ができていないためペットロスが重症化しやすいでしょう。

ペットの突然死が病気によるものであれば、定期検診を受けることで防げる可能性が高まります。

しかし、事故死の場合は防ぎようがないため、死を受け入れるようにし、つらい場合はカウンセリングで相談するようにしましょう。

初めてペットを亡くした

ペットは大切な家族なため、悲しみがあふれることは当然です。

しかし、初めてペットを亡くしてしまった場合、心の準備や火葬、葬儀の準備、お別れの方法などに対しても気持ちの整理ができていない可能性があります。

初めてペットを亡くしてしまった場合と過去に経験している場合では、気持ちの整理のつきやすさは異なるでしょう。

最初はパニックになることもあると思いますが、気持ちは徐々に落ち着いていくため、たくさん悲しんで感謝の気持ちを伝えてあげましょう。

長い間ペットを飼っていた

長い期間一緒に過ごしたペットが亡くなると、悲しみも大きくなります。

ペットに依存しているわけでなくても長生きしたペットは、長い時間を一緒に過ごしているため、一緒にいることが当たり前になってしまいます。

ペットが亡くなったことにより、愛情の行き場がなくなればペットロスの重症度も高くなるため注意が必要です。

ペット以外に趣味がない

ペット以外に趣味がない場合、ペットロスが長引く可能性が考えられます。

ペット以外に趣味がないことは、ペット依存に近く、ペットと過ごす時間が通常より長くなりがちです。

万が一、ペットが亡くなってしまった場合でも、ほかに趣味がないと気分転換もできず、リフレッシュすることが困難となります。

逆に、ペットロスが軽い方は、ペットが亡くなっても趣味に没頭しており、新しい趣味を見つけている方も多い傾向にあります。

ペットロスを乗り越える方法 12選

ペットロスを乗り越える方法 12選

ペットロスから早く立ち直ろうと焦るとかえって症状を長引かせてしまうことがあります。

悲しみのピークを過ぎて何かをしたくなった時には、以下でご紹介する方法のなかで、今の自分にできそうなものからチャレンジしてみましょう。

もしもまだ何もやる気にならなければ、今はただ思い切り悲しむだけの時間だと割り切ることも必要です。

誰かに悲しみを打ち明ける

悲しい気持ち、つらい気持ちを誰かに話すことはペットロスの苦しみを緩和するために非常に有効な手段です。

「たかがペットで」などと否定されてしまうと一層苦しくなってしまうため、普段からペットと飼い主様の関係性を理解してくれている人が良いでしょう。

ペットロス経験者に話を聞いてもらうこともおすすめです。

カウンセラーなどの専門機関やインターネット上のコミュニティサイトなども頼りましょう。誰かに話を聞いてもらい共感してもらうことは立ち直りへの第一歩だといえます。

悲しんで別れを惜しむ

ペットが亡くなって悲しむのは当然です。

ペットに悲しんでいる姿は見せたくないと考えている方もいらっしゃいますが、自分の気持ちを押し殺すことはストレスが溜まる行為の一つです。

元気なふりをしたり、無理に別のことを考えたりせず、まずは気が済むまで悲しみましょう。

たくさん泣いて別れを惜しむこともペットロスの克服には重要です。泣きたいだけ涙を流してゆっくり時間をかけて乗り越えていきましょう。

趣味や習い事を始める、好きなことに没頭する

趣味があれば、気が向かなくてもやり始めると没頭できます。

少し回復してきたら、思い切って今までできなかった習い事などを始めるのも良いかもしれません。

新しい世界が拓けることでエネルギーが湧いてくることでしょう。

悲しみのピークの時は、どんなに好きだった趣味でもやる気になれず、何にも関心を持てないこともあるでしょう。

大好きだった趣味もやる気になれない時は、まだ自分が悲しみのピークにいるのだと捉え、再び関心が湧くまで何もしなくても問題ありません。

思い出を整理する

ペットとお別れした直後は、ペットの首輪やおもちゃなどを見ることもつらいかもしれません。

いつか処分しなければならないと考え悲しい気持ちになることもあります。

遺品は納得するまで手元に置いていても構いません。

埃をかぶり劣化してしまうと罪悪感につながるため、遺品整理をしましょう。

上記の際にペットとの思い出を振り返り、それを誰かと共有すると立ち直るきっかけになることがあります。

葬儀や火葬を行い供養(埋葬)する

ペットのお葬式をしっかりとするのも良いでしょう。良いお葬式は別れを受け入れるための手助けになります。

どのように見送りたいのかを考えたり、スタッフと打ち合わせをしたりしていくなかで自然と前向きな気持ちになれるかもしれません。

美しく飾られたお花を見て「うちの子もきっと満足して天国に行ってくれるはず」と考え、後悔の念から解放されることもあります。

ご遺骨はきちんと供養することで、より気持ちを切り替えやすくすることができます。

良いお葬式ができた時に、家族に話し、SNSなどで発信して肯定してもらうとより気持ちが前向きになれるでしょう。

専門のカウンセリングを受ける

ペットロスによる体調不良や不眠などの体の不調が続くと、ストレスとなりさらに症状を長期化させてしまうこともあります。

ひどい体調不良が長引く場合は、専門のカウンセラーにカウンセリングを受けると解決することもあります。

カウンセリングを受けるべきかどうか迷う時には、つらさがどれくらいの期間続いているのかを確認してみてください。

一番つらい悲しみのピークは長くても1ヵ月程度だといわれています。1ヵ月以上日常生活に戻れない場合は、カウンセラーを頼ってみても良いでしょう。

新しい子を迎える

新しいペットをお迎えすることも、沈んだ心に元気をくれることがあります。

前のペットに罪悪感を持つ必要はありません。ご縁があれば是非新しいペットをお迎えしましょう。

しかし、気持ちに整理のつかない段階や、体調不良が強く日常生活に支障が出ている段階では逆効果になってしまいます。

周囲に勧められても、自分の気持ちが向かない時には無理に新しいペットを迎える必要はありません。

メモリアルグッズをつくり思い出にする

ペットといつまでも一緒にいたい、という気持ちをサポートしてくれるのがメモリアルグッズです。

肌身離さず一緒にいたい方にはペットの毛を使ったアクセサリーやご遺骨で作れるダイヤモンドなどを利用すると良いでしょう。

自宅で供養したい方には室内に置ける仏壇やお墓、遺影の彫刻などもあります。

愛するペットとの思い出を唯一無二のオーダーメイドでグッズにすることも可能です。

どのような形でペットとの思い出を残したいのかを考えるうちに立ち直れるかもしれません。

からだを動かしてリフレッシュする

からだを動かすと交感神経が優位になり、考え方が前向きになりやすいといわれています。

外に出たくないという気持ちから、部屋に閉じこもってばかりいては体調不良になる原因にもなりかねません。

外に出て、太陽を浴びながら運動することは健康的にも精神的にも良いため、散歩やウォーキングなどをして気持ちを切り替えてみましょう。

部屋の模様替えをしてみる

部屋の模様替えは、気分転換になります。

たとえば、家具の位置を変えてみたり、カーペットやカーテンを新しいものに変えてみたりすると新鮮な気持ちになることでしょう。

ペットの遺品を整理しながらすると物理的に区別がつくため、おすすめの方法です。

しっかりとした供養(埋葬)をする

葬儀を終えた後のご遺骨は手元供養という方法も可能です。

供養方法は個人の自由ですが、手元供養はペットロスが長引いてしまう原因になります。

ペットロスになりたくない方にはお墓や納骨堂への納骨がおすすめです。

お墓や納骨堂への行き来は、良い気分転換になることでしょう。

また、永代供養付の施設だと、飼い主様が亡くなった後も無縁仏になることなくペットの供養をしてもらえるため、安心できます。

死を前向きに捉える

悲しむことが普通ですが、悲しみに押しつぶされて弱っていく飼い主様を天国で見ているペットが一番つらいでしょう。

きっとそばで心配しているペットを安心させるためにも、前向きに捉えてみてください。

ペットロスを乗り越えるための回復までの5ステップ

ペットロスを乗り越えるための回復までの5ステップ

ペットロスでの喪失から回復までの時間は、親族や友人が死別したときに感じるグリーフ心理反応の過程と同様です。

グリーフ心理反応では以下の5ステップを経て心理的ダメージから回復し、新しい出会いに希望を抱けるようになります。

5ステップのサイクルは人によります。すぐに立ち直れる人もいれば、何年もかかる人もいるでしょう。

①ターミナル期:余命宣告

ターミナル期はペットとお別れをする準備期間です。

余命宣告があり、不安や絶望感でいっぱいになります。

事故や突然死の場合はターミナル期がないため、ショックは計り知れません。

②衝撃期:死のショックを受ける

衝撃期では、ペットの死にショックを受け、現実を受け止めることができず、自己防衛反応が出ます。

以下の症状が生じるかもしれません。

  • 思考の低下
  • 心理的ショック
  • 不眠
  • 食欲不振

③悲痛期:喪失の原因を探す

悲痛期では、悲しみのあまり、以下の感覚を得ます。

  • 後悔
  • 自責間
  • 罪悪感
  • 孤独感

看取りでの後悔がある場合、大きな悲しみや後悔により悲痛期が長引くことがあります。

④回復期:死を受け入れ、出会いに感謝する

回復期になると、起こったことを受け入れられるようになります。

死を肯定的に見られるようになり、ペットとの出会いを前向きにとらえられるようになるでしょう。

ペットとの出会いに感謝し、段々と立ち直りに向かっていきます。

⑤再生期:次のことを考えられる

少しずつ希望を持てるようになり、再出発できるようになるのが再生期です。

これからの新しい生活や新しい出会いに目を向けられるようになることで、次のことを考えられる状態になります。

ペットロスにならないために

ペットロスにならないために

ペットとのお別れは必ずやってきます。

深刻なペットロスに陥らないためにはペットが元気なうちに心の準備をすることが大切です。

以下で、今すぐできる心の準備を4つご紹介します。

今を存分に愛してあげましょう

ペットの寿命は、人間より短く、あっという間です。

お迎えした時にはわかっているつもりでも、なかなか現実を受け入れられないことも多いかもしれません。

だからこそ一緒にいられる今を存分に愛してあげましょう。

ペットロスにならない方や比較的症状の軽い方のほとんどが「充分に可愛がったから後悔がない」と感じています。

まれに「ペットを愛しすぎるとペットロスが怖い」と言う方もいらっしゃいますが、存分に愛情を与える方がペットロスになりにくいです。ただし、愛と依存は異なります。

ペットのために外出を控えたり、人との関係を断ってしまったり、社会的な関わりを減らしてしまうことはペット依存です。

ひとりの人間として社会生活をまっとうする中で、存分な愛情を与えることが重要です。

ペット仲間を作る

相談できるペット仲間がいると、いざという時に気軽に話して心を軽くできます。

ペット仲間はインターネット上でも見つけられますが、直接会って話を聞いてもらえる相手を作っておくと心の保険になるでしょう。

ペット仲間は必ずしも同じ種類の動物を飼育している人でなくても問題ありません。

理解してくれて心の支えになると感じられればペット飼育者でなくても良いでしょう。

ペットを大切な存在だと受け入れて、気軽に話をできる相手を持つことが大切です。

ペットロスについて知っておくこと

ペットが元気なうちに、ペットロスに対する正しい知識をつけておくのも大切です。

どのような症状が出て、どのようにすれば解決できるのかを理解しておけば、ペットロスになった時にも冷静に対処できるでしょう。

ペットロスがまだなかなか社会的に受け入れられていないということも今のうちに頭に入れておけば、いざという時会社などで冷たい対応をされても必要以上に傷つくことがありません。

信頼できる獣医師をさがす

獣医師さんはペットロスの知識が豊富です。

もし、不安になる場合は、事前に飼い主様が信頼できる獣医師さんを探しておくことも一つの手です。

ペットロスだけではなく、ペットの最後をどう看取るかも相談しておくと、いざという時に頼りにできます。

専門的に詳しい方に聞くことが一番、解決の近道です。飼い主様の心配を少しでも減らすことがとても大切です。

生前からの終活を進めておく

生前から終活を進めておくと、後悔のない最期が迎えられます。

万が一の場合に備えておくと、ペットが亡くなった際に後悔や罪悪感を抱くことは少ないでしょう。

また、準備をしておかなければ気持ちの整理がつかず、ペットロスが長引いたり、重症化したりする可能性があります。

大切な家族を失うことは気持ちがひどく落ち込むでしょう。

気持ちが落ち込んでいることは冷静に判断できず、何事もやる気をなくすかもしれません。

そのため、ペットが元気な間からどのように火葬するか、葬儀はどうするかなどを考えておくと、冷静に判断できるでしょう。

自分のペースでペットロスを乗り越えよう

ペットロスは、意気込んで克服できるものではありません。ある程度の時間が必要です。泣きたいだけ涙を流してゆっくり時間をかけて乗り越えていきましょう。

記事の中でもお伝えしましたが、強い悲しみのピークは長くても1ヵ月程度です。必ず時間が解決してくれるため、心配する必要はありません。