「ペットの猫は火葬すべきなのか?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
楽しい日々を一緒に過ごしてきた愛猫が亡くなってしまったら、できるだけ手厚く供養してあげたいですよね。猫の弔い方法はたくさんありますが、最も丁寧な方法として火葬するのがおすすめです。丁寧に弔うことで悔いが残りにくく、ペットロスの低減にもつながります。
本記事では、ペットの猫を火葬する方法やご遺体の安置方法などを解説していきます。猫を飼育している方の参考になれば幸いです。
目次
ペットの猫は火葬するべき
ペットの猫が亡くなってしまったとき、火葬することをおすすめします。人間と同様に行われるため、大切な愛猫の弔い方として非常に丁寧です。
また丁寧に弔うことで猫を失った悲しみや喪失感を和らげられます。悔いのないように弔うことで、ペットロスの低減にも効果的です。猫の弔い方法に迷ったら、火葬を選択すると良いでしょう。
ペットの猫を火葬する前にすべきこと
愛猫を火葬する場合、事前にいくつか飼い主様が確認すべきことがあります。以下では、ペットの猫を火葬する前にするべきことについて解説していきます。
猫が息を引き取ったか確認する
ご自宅で猫が息を引き取った場合、本当に亡くなったかを飼い主様で確認する必要があります。
猫の死亡確認については、獣医師が判断するのが良いですが、飼い主様で行う場合は、最低限以下の3点は確認しましょう。
- 猫のおなかが動いていない
- 猫の胸に触れても鼓動がない
- 猫の目に光を当てて瞳が反応しない
上記のどれかに当てはまった場合、残念ながら死亡している可能性が高いといえます。
猫の身体を清める
愛猫が亡くなると、30分ほどで死後硬直が始まるため、完全に体が硬直してしまう前に、猫の身体を清めてあげましょう。
身体や手足は内側に丸めて、眠るときのような体勢にして寝かせ、ブラッシングで毛並みを整え、身体に付着した汚れをタオルなどで拭くと良いです。
完全に硬直してしまった場合は、無理に体勢を整える必要はありません。
涼しい場所に猫を安置する
愛猫はできるだけ涼しい場所に安置すると良いでしょう。
ペット用の棺があればベストですが、準備が難しい場合は、綺麗なダンボールで代用可能です。
ダンボールにペットシーツや新聞紙などを敷き、保冷剤で体を冷やし、涼しい場所に安置することで、腐敗の進行を止められます。
火葬方法や供養方法を決めて業者に依頼する
猫に限らずペットの火葬や供養の方法はさまざまで、供養の仕方により火葬方法が決まります。
例えば、ペットのご遺骨を手元に置いて供養したい場合は個別火葬、ペット霊園で供養する場合は、他のペットと一緒に火葬する合同火葬も選択肢に入ります。
火葬方法により依頼する業者が異なるため、まずは飼い主様が愛猫をどのように供養したいかを決めましょう。
猫を火葬する際の依頼先
猫の火葬は民間の火葬業者か、地方自治体に依頼できます。火葬の料金やサービスはそれぞれ異なるため、特徴を確認しましょう。
民間の火葬業者
ペットの火葬を請け負っている民間の火葬業者は多くあります。
また火葬だけでなく、火葬の立ち会いやその後の供養、お別れのセレモニーといった手厚いサポートをしている業者もあります。
中には悪質な業者もあるため、直接電話やメールでやり取りして、信頼できる業者かどうか判断することが大切です。
地方自治体
地方自治体の火葬は、他のペットと一緒に火葬する合同火葬が一般的です。
火葬費用は安く済みますが、一般廃棄物としての焼却処分に近く、ご遺骨のご返却やお別れのセレモニーはありません。
ただし、一部の自治体では個別火葬に対応しているところもあるため、ご自身が住んでいる自治体のホームページまたは、直接お電話で確認すると良いでしょう。
火葬業者の選び方
最後はしっかりと愛するペットを送り出したいですよね。しかし火葬業者の選び方を間違えることにより、火葬時のトラブルや揉め事に発展するケースは少なくありません。業者選びは慎重に行うべきです。
以下では、信頼できるペット火葬業者の見極め方をご紹介します。
料金が明確な業者を選ぶ
まずは業者が提示している料金設定を確認しましょう。値段の詳細やペットの種類ごとの区別がはっきりしている業者を選ぶと安心です。体重ごとや、ペットの種類ごとに値段が変動する場合もあるため、業者の料金体系は注意深くチェックしてください。
安くて手厚いサポートをしてくれる業者が一番よいのですが、他社と比較して明らかに安すぎる価格設定をしている業者には注意が必要です。はじめは安い価格を設定しておいて、後からオプションとして高額な追加料金を請求されるという可能性があるからです。
まずはホームページで料金設定を確認し、正確な見積もりを提示してもらいましょう。見積もりを取って料金を確定させてから依頼することで、対応が悪い業者を避けられます。
口コミや実績を確認する
火葬業者のホームページがある場合、事前に必ず口コミを確認しておきましょう。第3者の意見や業者の実績は、業者を選ぶ際の重要な判断材料になります。
口コミを確認することで、業者が起こしたトラブルやクレームを確認できるため、評判が悪い会社をあらかじめ候補から外せます。
特に注意するべきなのは、小動物や大型の動物を火葬する場合です。火葬実績が少ないとご遺骨が残らないトラブルや、火葬炉に入らずに火葬できないトラブルが生じます。
ホームページ上に口コミや実績が掲載されていない場合は、Google マップの口コミも参考になるためおすすめです。
動物葬祭ディレクターが在籍している業者を選ぶ
動物葬祭ディレクターが対応してくれる業者を選ぶと安心です。
動物葬祭ディレクターとは、一般社団法人である日本動物霊園葬儀教会が提供している資格を有する火葬業者のスタッフのことです。ペット火葬の知識が豊富で、かつペットロスなど飼い主様の気持ちへの理解もあります。
火葬当日の飼い主様は悲しみに暮れていますが、動物葬祭ディレクターがいれば飼い主様の辛い心情に寄り添いながら対応してもらえるため安心です。
COCOペットには動物葬祭ディレクターが多数在籍しております。豊富な知識に合わせ、ご家族に寄り添ったサービスを行っていますので、ぜひご気軽にご相談ください。
猫を火葬する際の種類と料金
火葬方法により費用や種類が異なります。以下で、火葬方法別の費用について解説します。
合同火葬
合同火葬は、他のペットと一緒に火葬する方法です。
合同火葬の場合、ご遺骨の返却がされず、他のペットのご遺骨と一緒に埋葬されることが一般的です。
他の火葬方法と比べて値段が安く済むため、火葬費用をできるだけ抑えたい方や、ご遺骨の返却が必要ない方に向いています。
猫を合同火葬する際の費用は、民間火葬業者の場合は15,000~20,000円、自治体の場合は1,000~10,000円ほどが相場です。
個別火葬
個別火葬は、ペットを個別に火葬できる方法です。
火葬後はご遺骨が返却されるため、その後の供養や納骨を希望する飼い主様に最適な火葬プランといえます。
ただし、火葬自体は火葬場のスタッフに一任されるため、飼い主様は火葬の立ち会いやお骨上げができません。
猫を個別火葬する際の費用の目安は、20,000~25,000円程度です。
立会い火葬
立会い火葬は、火葬時のご家族の立ち会いやお骨上げが可能です。
火葬前のお別れの時間が設けられていることもあり、火葬の瞬間まで愛猫のそばに寄り添ってあげられます。
火葬の種類の中で、料金は最も高額になりますが、家族同然の愛猫を手厚く見送ってあげられるプランです。
猫を立会い火葬する際の費用の目安は、22,000~27,000円が相場となります。
猫の火葬後の供養方法
愛猫を火葬した後、戻ってきたご遺骨をどのように供養すればよいか分からないと悩む飼い主様もいらっしゃると思います。以下で猫の火葬後の供養方法について解説します。
ご遺骨を自宅の庭に埋葬する
ご遺骨を土に埋めて自然に還す供養方法です。
ご自宅に埋葬することで愛猫のお墓参りに行く必要がなくなり、いつでも愛猫に想いを馳せられます。
最近ではお骨を収納できるスペースを持った墓石も販売されているため、愛猫に合った墓石を選ぶのも良いでしょう。
ただし埋葬する場合は、ご自身の所有地以外に埋めると違法となるため、注意が必要です。
手元に置いて供養する
ご遺骨を自宅や身の回りに置いて供養する方法を手元供養と呼びます。
ご遺骨が常に目に入る場所にあるため、愛猫の存在を身近に感じられるメリットがあります。
ご自宅にペット用の仏壇がある場合、ご遺骨の周りにお花や愛猫の生前の写真を飾り供養するのも良いでしょう。また、最近はご遺骨の一部をペンダントにして持ち歩く飼い主様もいらっしゃいます。
ペット霊園で供養する
ペット霊園のお墓や納骨堂にご遺骨を納めて供養する方法です。
ペット霊園で利用できるお墓は、他のペットと一緒に埋葬される共同墓地と、単体で埋葬される個別墓地が選択できます。
納骨堂は、大きな棚を他のペットと共同で使うタイプや、ペットごと個別に管理されるタイプの棚など、ペット霊園により種類は様々です。
ただし、ペット霊園の供養は維持費がかかる点と、お墓参りに足を運ぶ必要があるため、ご高齢の飼い主様にとっては負担になる可能性があります。
海や森に散骨する
ペット霊園のお墓や納骨堂にご遺骨を納めて供養する方法です。
ペット霊園で利用できるお墓は、他のペットと一緒に埋葬される共同墓地と、単体で埋葬される個別墓地が選択できます。
納骨堂は、大きな棚を他のペットと共同で使うタイプや、ペットごと個別に管理されるタイプの棚など、ペット霊園により種類は様々です。
ただし、ペット霊園の供養は維持費がかかる点と、お墓参りに足を運ぶ必要があるため、ご高齢の飼い主様にとっては負担になる可能性があります。
火葬以外の選択肢
ペットの猫が亡くなった場合、火葬以外にも方法はあります。しかし他の方法で弔う場合はデメリットや制約が多く、トラブルの元にもなるため注意が必要です。そのため、一般的には火葬をすることが望ましいでしょう。
どうしても他の方法で弔いたい方は、事前に注意点やルールを把握してから行ってください。
土葬する
大切なペットを自然に還してあげたい、とお考えの方がまず思いつくのが土葬かもしれません。土葬とはペットのご遺体を土に埋めて弔う方法です。
土葬すること自体は問題ありませんが、法的な制約や注意点があります。
- 私有地以外での埋葬は法律違反
- 腐敗臭によるご近所トラブルが起こりやすい
- 野生動物に掘り起こされるリスクがある
どうしても土葬で弔いたい場合はルールを守り、周りに迷惑をかけていないか配慮しながら行いましょう。
剥製やフリーズドライにする
亡くなったペットをいつまでも身近に感じたい、とお考えの方は、剥製やフリーズドライにするという方法もあります。剥製やフリーズドライは、猫のご遺体をそのまま保存できるため近年注目を集めている弔い方法です。
しかし本来の自然な動きや表情は失われ、生命力に欠けた状態になります。生きていたころの様子と比べて視覚的な違和感があるでしょう。行う際は業者の実績や写真をよく確認しておくと、トラブルが起こりづらいです。
亡くなってしまった愛猫を正しく供養する
猫の火葬方法や依頼先、供養方法について解説してきました。猫の弔い方法としては火葬が最も一般的です。
猫の火葬は自治体や民間の火葬業者で請け負っていますが、料金も火葬方法もそれぞれ異なるため、まずは愛猫をどのように供養したいかを事前に決めておくことが重要です。生前のうちから情報収集しておきましょう。
正しく供養することは、愛猫のためでもあり、飼い主様の気持ちの整理にもつながります。大切な愛猫を亡くした悲しみを乗り越えるためにも、ご自身が納得する供養をしてあげてください。
COCOペットでは、4種類のプランをご準備しており、飼い主様に合った方法で火葬ができます。24時間365日お問い合わせが可能なので、お気軽にご連絡ください。
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