「ペットを火葬した後のご遺骨の扱いがわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ペットを火葬するとご遺骨が残ります。近年ご遺骨を供養する方法も多様化しており、どれを選べば良いか迷う方が多くいらっしゃいます。家族のように大切なペットであるため、ご家族全員が納得した供養方法を選択したいですよね。
本記事ではペットを火葬したその後の対処についてご紹介します。
目次
ペットを火葬したその後、ご遺骨を供養する7つの方法
ペットの火葬後、亡くなったペットをお見送りするためにご遺骨を供養します。
ペットのご遺骨の扱いや供養方法に決まりはありません。人間のご遺骨の場合、お墓を立ててご遺骨を埋葬することが一般的ですが、ペットの場合はお墓への埋葬はもちろん、自宅で供養することも可能です。
人間と同様、火葬後はしっかり供養してあげると、ペットも安心して天国へ旅立てるでしょう。
以下では、ペットのご遺骨を供養する7つの方法とそれぞれのメリット、デメリットを解説します。
骨壺で手元供養
火葬後に骨壺に納めたご遺骨を自宅に持ち帰り、供養する方法が手元供養です。以下に当てはまる方は、手元供養がおすすめです。
- ペットが過ごした自宅で供養してあげたい
- ペットが寂しくならないようにしてあげたい
- 引っ越しが多い
自宅に持ち帰った後の供養も比較的自由で、ペット用の仏壇を購入して供養したり、ペットが好きだったおやつをお供えしてあげたりもできます。
慣れ親しんだ自宅で供養できるため、ペットをいつまでも身近に感じていたいという方におすすめの供養方法です。一方で、手元供養には注意すべき点もあります。
- ご遺骨の保管方法に注意する必要がある
- ペットロスが長引く可能性がある
- いずれは別の供養方法を検討する必要がある
骨壷内は湿気が溜まりやすく、ご遺骨にカビが生えることもあるため、日が当たらない場所に保管したり、除湿剤を骨壺に入れてあげたりと骨壺の保管方法に気を配る必要があります。
また、ご遺骨が常に飼い主様の近くにあるため、ペットの死を受け入れられずペットロスが長引いてしまうとケースもあります。 さらには、飼い主様が何らかの事情でご遺骨のお世話が難しくなった場合のことを考慮して、いずれは別の供養方法を検討する必要があるということも覚えておきましょう。
自宅の庭に埋葬する
火葬後、ご遺骨を自宅の庭に埋葬する方法もあります。自宅の庭に埋葬することのメリットとしては、以下のものがあります。
- 毎日お参りができる
- コストがかかりにくい
ペット霊園でお墓を作る場合、お参りのために足を運ぶ必要がありますが、自宅の庭であればその心配はなく、毎日ペットにお参りできます。
また、ペット霊園で埋葬する場合は、少なからず費用がかかりますが、自宅の庭で埋葬する場合は当然ながらお金がかかりません。
「ペットに毎日手を合わせたい」「できるだけ費用を抑えたい」といった場合には自宅庭への埋葬を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、許可なく他人の私有地や公用地でご遺骨を埋葬すると罰せられることもあるため、埋葬する場所がご自身の私有地である点は必ず確認しておく必要があります。
海や山に散骨する
散骨は、ペット火葬後のご遺骨を粉状にして骨を撒く自然葬です。火葬後のご遺骨を粉状にした後、「自然に還す」という意味で海や山に散骨します。
ペットを供養する際、長期間管理し続けられるか心配な方もいるでしょう。散骨は、自然にペットを還すことができるため、ご遺骨の管理を行う必要がなく、海や山を見るだけでペットに想いを馳せられます。
しかし、一度ご遺骨を粉状にして散骨してしまうと、元には戻せないため、後悔しないためにも分骨して一部のご遺骨を手元に残すとよりよいでしょう。また、散骨する際は、環境や場所に注意する必要があります。
近隣住民の中には、ペットのご遺骨を撒くことを良く思わない方もおり、自治体によっては散骨が禁止されている場所もあります。
周辺環境が散骨可能なエリアかどうかを十分に確認せずに、ご自身の判断で散骨を行ってしまうと、思わぬトラブルにつながるかもしれません。
最近では火葬後の散骨の相談を請け負っている葬儀業者もあるため、トラブルを防ぐためにも、ペットのご遺骨を散骨したい方は業者に依頼すると安心です。
最近では火葬後の散骨の相談を請け負っている葬儀業者もあるため、トラブルを防ぐためにも、ペットのご遺骨を散骨したい方は業者に依頼すると安心です。
ご遺骨の一部を分骨する
ペットを近くに感じるために手元供養をしたいけれど、やっぱりきちんとした供養もしてあげたいと考えている場合は「分骨」がおすすめです。
分骨を行うことで、一部をペット霊園やお墓に納骨し、一部は飼い主様の手元に残せるため、手元供養を行いつつ霊園によるきちんとした供養の両方を叶えられます。
近年では、ペットのご遺骨を収納できるグッズも販売されており、小さい骨壷やアクセサリーにして保管する方法も増えています。
手元に残ったご遺骨を粉骨し、お守りとして持ち歩くことも可能なため、ペットと離れたくないという飼い主様の想いにも寄り添える方法と言えるでしょう。
ペット専用の納骨堂を利用する
ペット専用の納骨堂を利用する供養方法もあります。ペット専用の納骨堂の種類は以下になります。
- 複数のペットのご遺骨を管理している合同棚
- 別々で保管する個別棚
飼い主様の代わりに毎日ご遺骨の管理と供養を行ってくれるため、毎日の供養が難しいご高齢の方や、ペットのご遺骨をきれいに管理したい方におすすめです。
ただし、納骨堂の利用に費用がかかる点は注意しておきましょう。合同棚や個別棚で金額は変動しますが、一般的な相場としては以下となります。
合同棚 | 個別棚 | |
初期費用 | 5,000~30,000円 | 10,000~300,000円 |
年間管理費 | 0~10,000円 | 10,000~30,000円 |
初期費用だけではなく、年間の管理費もかかるため、長期的に納骨を行う場合はご家族と費用面についてよく話し合うことをおすすめします。
納骨にかかる金額についてはペット霊園によっても様々なため、一度霊園側に問い合わせてみると良いでしょう。
お寺のお墓に埋葬する
お寺のお墓に埋葬した場合は、人間と同じようにお墓参りができることはもちろん、飼い主様が亡くなった後もお寺側が半永久的に供養してくれるため、無縁仏になることを避けられます。
お墓の種類も、他のペットと一緒のお墓に入る「合同墓」とペット単体のお墓を建てる「個別墓」があり、どちらの場合でもお寺側で供養してくれることがメリットです。
なにより、供養を目に見える形として残せるため、自宅での供養や形がなくなってしまう散骨を避けたい方におすすめです。一方で、デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- (合同墓の場合)ご遺骨のご返骨ができない
- (個別墓の場合)費用が高額になりやすい
合同墓では他のペットのご遺骨も一緒に埋葬されるため、一度埋葬してしまうとご遺骨のご返骨が難しくなります。
そのため、後で手元供養や散骨に切り替える可能性がある場合は、合同墓への埋葬は考え直した方がよいでしょう。
また個別でお墓を建てる場合は、費用が高額になるケースがほとんどです。お墓のグレードにもよりますが、お墓代で10万円から30万円、その他年間の管理費もかかる場合があることを覚えておきましょう。
アクセサリーにして身につける
ペットのご遺骨をアクセサリーにして身につける方もいらっしゃいます。場所や時間を問わず、いつでもペットと一緒にいられるため人気を集めている方法です。
ペットのご遺骨を粉末状にしたものをカプセルに入れて、アクセサリーにつけます。COCOペットのオンラインショップ、&COCOではメモリアルグッズを販売しております。ぜひご覧ください。
ペットを火葬したその後の供養方法を迷っている場合
ここまで、ペットのご遺骨の供養方法とメリット・デメリットについて解説してきましたが、どの供養方法を選択すればよいか迷っているという方もいらっしゃると思います。
そんな時には、一度ご自身の考えを踏まえた上で、生前のペットの姿やご家族のご意見を参考にしてはいかがでしょうか。
違う視点で供養について考えてみると、ペットのための最適な供養方法が見つかるでしょう。
ペットの性格から考えてみる
ご遺骨の供養は、ペットが安らかに眠れるために行うものです。
そのため、生前のペットの性格を振り返ってみることで、ペットに寄り添った供養の方法が見つかるかもしれません。
例えば、外を走り回ることが大好きだった子なら、青空が見えるペット霊園に個別墓を建てることも良いですし、飼い主様に甘えるのが好きだった子であれば、手元供養してあげれば喜んでくれるでしょう。
飼い主様のお気持ちを整理したうえで、ペットとの思い出を振り返り、ペットのためになるような供養方法を選んでみてはいかがでしょうか。
ご家族と話し合ってみる
飼い主様がペットをどのように供養したいかを、ご家族とも話し合ってみましょう。ペットの供養方法は様々ありますが、中には費用がかかるものや、ご遺骨の管理・手入れが必要なものもあります。
手元供養の場合だとご遺骨の手入れを行う必要がありますし、どのタイミングでペット霊園に納骨するかといったことも相談する必要があるでしょう。
また、ご家族が希望する供養方法と食い違う可能性もあるため、それぞれの供養のメリット・デメリットを確認することはトラブル回避のためにも重要です。
ペットを安心させるためにも、飼い主様とご家族でよく話し合い、双方で納得できるような供養方法を選択しましょう。
複数の供養方法を併用する
1つの供養方法に絞るのではなく、複数の供養方法を併用することもできます。ご家族同士で意見が分かれてしまった場合にもおすすめです。
供養の時期をずらすことや、ご遺骨の一部を他の供養方法に回すことで複数の方法を併用できます。以下は供養方法の一例です。
- ご遺骨の一部をアクセサリーとして保存して、残りは全て納骨や散骨をする
- 手元供養を一定期間で終わらせて、他の供養方法に移行する
火葬業者ごとのご遺骨の扱い
火葬後のご遺骨の扱いは業者ごとに異なります。業者を選ぶ際は、業者ごとの特徴を把握しておくべきです。
以下では一般的なペット火葬業者のご遺骨の取り扱いについて、それぞれご紹介します。
ペット火葬業者
ペット火葬業者は、火葬の執り行いとご収骨までを行い、供養は飼い主様自身でお好きな方法で行う場合がほとんどです。
提携の施設をご案内してもらえることもありますが、基本的にはご自身でリサーチする必要があります。そのため、飼い主様が後悔なくお別れできるような供養方法を選べるメリットがあります。
火葬プランによっては、そもそもご遺骨の返却がないためあらかじめ確認しましょう。
ペット霊園
ペット霊園では、火葬後にそのまま霊園内に納骨できます。火葬から供養までまとめて依頼したい方にはおすすめです。
ペット霊園の中には定期的に慰霊祭(供養祭)を行う施設もあります。僧侶などを呼んでペットを丁寧に弔います。もちろん飼い主様が霊園を訪問して、手を合わせることも可能です。
自治体
自治体でもペット火葬ができます。しかし、基本的にご遺骨は返ってこないため注意が必要です。
そもそも自治体での火葬の場合、ご遺体は「一般廃棄物」として扱われます。丁寧な供養とは言えないため、理解した上で依頼しましょう。費用は他の業者と比較して安く、中には無料で承っている自治体もあります。
火葬方法ごとのご遺骨の扱い
火葬方法やプランによっても、ご遺骨の扱いは異なります。プランによってはご遺骨がそもそも返却されないものもあるため、必ず把握しておきましょう。
合同火葬
合同火葬プランでは、そもそもご遺骨が返却されません。他のペットと合同で火葬した後に、合同の墓地や慰霊碑などに埋葬されるためです。
費用や時間を抑えたい方にはおすすめできるプランですが、ペットの火葬後も丁寧に供養したい方にはおすすめできません。別のプランを検討しましょう。
一任個別火葬
一任個別火葬では火葬した後に、スタッフがご収骨します。後日ご自宅にお骨が郵送されるプランです。
ご遺骨は飼い主様の好きな方法で供養可能です。
立会い個別火葬
立会い個別火葬では、ご収骨まで立会えます。火葬当日にお骨をご自宅に持って帰れるため、すぐに供養可能です。一任個別火葬と同様に、供養方法は飼い主様の好きな方法で行えます。
立会い個別火葬が火葬プランの中で最も丁寧な方法です。悔いなくペットを弔ってお別れしたい方におすすめできます。
火葬したその後のことも考えよう
本記事ではペット火葬をしたその後について解説いたしました。ペットを火葬した後は、ご遺骨を供養することが一般的です。
ご遺骨の扱いは火葬業者や火葬プランにより大きく異なるため、依頼する前に必ず確認しておきましょう。供養方法についても一括で依頼する場合と別途飼い主様がお好きな方法を手配する場合に分けられます。
ペットを丁寧に弔い悔いなくお別れするためにも、生前のうちから情報収集をしてご家族の希望を確認しておくと良いでしょう。
訪問火葬サービスのCOCOペットでは24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類によって6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望によってプランを選んでいただけます。
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