「返骨してもらった後の骨壷の安置や供養方法について不安を感じる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
骨壺には適した管理方法があり、管理を間違えるとご遺骨が傷んでしまうこともあります。
本記事では、ペットの火葬後の骨壷の保管方法や、保管する際の注意点について解説します。火葬後の供養について迷われている飼い主様は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ペットの火葬後、骨壷は自宅でずっと安置してもいい?
ペットの骨壷を自宅で安置しても問題ありません。火葬後のご遺骨の供養方法は、特に決まりがないため、骨壷を自宅でずっと保管しておくことが可能です。
自宅での安置期間や供養方法は、飼い主様の意向や思い出に合わせて自由に選択できます。大切なペットとの思い出を自宅に残したい飼い主様は、骨壺での供養を選択しましょう。
火葬後の骨壺の取り扱いや供養について疑問がある場合、最も確実なのは、依頼する予定のペット火葬業者に確認することです。
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ペット火葬後のご遺骨の供養は後悔のないように
大切なペットが亡くなったとき、飼い主様は悲しみと喪失感に包まれます。そんなときは、ゆっくりとペットの死を受け止めることが大切です。
ペットの供養を急ぐと、ペットロスにつながってしまう可能性があります。ペットロスとは、ペットの死を受け入れられず、悲しみや喪失感から立ち直れなくなる状態です。
ペットロスに陥ってしまうと、日常生活に支障をきたしたり、心身に不調をきたしたりする可能性があります。供養を急ぐことでペットの死を受け入れられず、悲しみや喪失感を抱えたままになってしまうかもしれません。
ペット火葬後の骨壷の保管方法
骨壷を自宅に安置する場合は湿気に注意し、ご遺骨にカビが生えないように管理する必要があります。以下、4つの保管方法を解説します。
湿気のあるところに置かない
骨壷を自宅で安置する際、最も気をつけなければならないのは湿気です。そのため、湿度の高い水回りや風通りが悪い場所に骨壷を置かないように注意しましょう。
骨壷を乾燥している場所に置くと長期間きれいな状態を保てます。カビや劣化を防ぐためにも、湿気の少ない環境を選んで骨壷を安置しましょう。
骨壷の蓋周りをテーピングで貼る
陶器製の骨壷は密封性が低く、湿気が侵入してカビが繁殖する恐れがあります。湿気が侵入しないように骨壷の蓋周りにテーピングすると良いでしょう。
テープを巻き、湿気が骨壷内部に入ってこないようにするとカビの発生が防げます。大切なペットのご遺骨が入った骨壷をきれいな状態で保つために、テーピングの利用を検討してみてください。
骨壷の中にシリカゲルを入れる
シリカゲルは湿気を吸収し、カビの発生を防ぐのに効果的です。食品保存用として販売されているシリカゲルを骨壷内に置きましょう。
骨壷内に直接入れにくい場合は、蓋の裏側にシリカゲルを貼れば、湿気対策になります。骨壷内部をなるべく乾燥させてご遺骨を大切に保管しましょう。
分骨用で販売されている骨壷を購入する
長期間の保存を考えている場合、分骨用の骨壷を検討してみましょう。
分骨用の骨壷は密閉性や湿気対策に特化しており、ご遺骨を長く保管できます。湿気対策を万全に行いたい方は、長期期間の保存を想定した骨壷も販売しているため、購入していただくのも一つの方法です。
ペット火葬業者ごとのご遺骨の扱い
火葬に伴うご遺骨の扱い方は、ペット火葬業者ごとに違います。ご返骨の有無も異なるため、ご返骨を希望される飼い主様は火葬形式やプランを事前に確認しておきましょう。
以下ではご遺骨の扱いについて、ペット火葬業者ごとに解説します。
ペット火葬業者
民間のペット火葬業者では、プランごとにいくつかの火葬形式を用意しています。ご遺骨の扱いは火葬形式とプランにより異なるため、ご返骨などの希望がある場合は事前に確認しておきましょう。
ご返骨があるプランは個別での火葬になるため、費用は割高になります。
合同火葬
合同火葬では複数のペットを同時に火葬します。火葬後は業者により埋葬されることから、ご返骨はありません。飼い主様としては火葬業者にご遺体を渡すのみになるため、少し寂しいかもしれません。ご返骨がないため、骨壺の用意も不要です。
火葬から供養まで火葬業者に一任できる点が合同火葬のメリットであり、他のプランに比べると費用も安価です。5㎏未満の猫や小型犬の費用相場は17,600円となります。費用を抑えつつ、供養まで任せたい飼い主様におすすめします。
一任個別火葬
一任個別火葬ではご遺体を火葬業者に預けた後、ご収骨まで業者の手で行われます。ご遺骨は後日郵送され、骨壺に入って返却される場合がほとんどです。
プラン料金に骨壺の代金が含まれていることが多く、飼い主様が骨壺を用意する必要はありません。ご遺骨が自宅に届くまでの時間も含めて、念のため事前に確認しておくと安心です。
火葬当日はご遺体を預けるだけで所要時間も少ないため、「忙しくて時間が取れないけれどご返骨はしてほしい」という飼い主様に適しています。
立会い個別火葬
飼い主様が火葬に立会いながら、ご収骨まで行えるのが立合い火葬です。
骨壺の代金はプラン料金に含まれている場合がほとんどで、ご収骨後はそのまま持ち帰れます。供養は飼い主様ご自身で行う必要があるため、こだわりたい方は事前に骨壺を用意しておきましょう。
骨壺は火葬業者のほか、メモリアルグッズを取り扱うペットショップなどでオンライン販売されています。実店舗で販売していることは珍しいため、実物を見ることは難しいでしょう。
ペット霊園
火葬はもちろん、納骨や供養までプランに含まれる点がペット霊園の魅力です。供養方法に悩むことなく、火葬からの流れで一連を依頼できます。飼い主様ご自身で骨壺を用意する必要はなく、業者次第ですがほとんどの場合でご収骨も可能です。
プラン次第では、お墓の購入費用や管理料が高額になる場合もあります。維持の手間は省けますが、費用などのプラン内容は事前に細かく確認しておきましょう。気軽に会いに行けるよう、自宅近くのペット霊園を探すことをおすすめします。
自治体
保健所など自治体での火葬は合同火葬であるため、ご返骨はありません。従って、骨壺の用意も不要です。個別火葬を行っている一部の自治体ではご返骨をしている場合もありますが、非常に稀なケースです。
ただ自治体の火葬では、ペットのご遺体は一般廃棄物として扱われることもあります。愛するペットを丁寧に弔いたい場合は、民間の火葬業者に依頼することをおすすめします。
ペットの骨壷や棺はどこで購入できるのか
ペット専用の骨壺や棺は、さまざまな場所で購入できます。購入場所を3つご紹介します。
ペット霊園や斎場
ペット霊園や斎場で骨壷や棺を購入できます。
ご自宅で骨壷を安置する場合、お手入れやサイズ感などが重要になります。ペット霊園や斎場に足を運び実物を手に取ることで、素材感やサイズが分かります。また、専門のスタッフから骨壷の選び方や置き場所についてのアドバイスをもらえるでしょう。
ホームセンター
ペットの供養が一般的になっているため、一部のホームセンターでも骨壷や棺を販売しています。
ペット霊園や斎場よりも気軽に足を運べますが、店員は専門家ではないため、素材やお手入れの方法などの相談はできない可能性があります。あらかじめご自身で骨壷の選定やサイズの確認を行っておきましょう。
火葬業者のオンラインショップ
民間のペット火葬業者の多くがオンラインショップで骨壷を販売しています。
オンラインショップの特徴は自宅から気軽に注文できる利便性です。骨壷だけでなく、ペットのメモリアルグッズも幅広く取り扱っています。実際に手に取って見られないため、オンラインショップで購入する際は、サイズや素材を念入りに確認しましょう。
ペットの骨壷の特徴を素材別でご紹介
骨壷にはさまざまな種類があり、素材により特徴が異なります。以下でどんな骨壷があるのか素材別でご紹介します。
陶器の骨壷
陶器の骨壷は、一般的に選ばれる骨壷です。耐久性があり、長く保管できます。また、デザインやカラーバリエーションも豊富で、好みに合わせて選べます。
陶器の骨壷の材質は、白磁と青磁が一般的です。白磁は透明感があり、清潔感のある印象を与えます。青磁は青みがかった色合いが特徴で、高級感があります。
近年では、有田焼や久谷焼などの伝統工芸品を使った骨壷も人気です。有田焼は、美しい色合いと繊細な模様が特徴です。久谷焼は、シンプルなデザインながらも、落ち着いた雰囲気があります。
金属製の骨壷
金属製の骨壷は、耐久性と高級感を兼ね備えた骨壷です。たとえば、以下の素材から選べます。
- ステンレス
- 銅
- 真鍮
- 純金
- 純銀
耐久性や保存性に優れていますが、他の素材の骨壷よりも値段がかかります。
木製の骨壷
木製の骨壷は、温かみのある雰囲気が特徴の骨壷です。木材にある程度の吸水性がありますが、完全な密閉ではないため、長期間の保存には向いていません。
紙製の骨壷
ダンボールや紙などの素材で作られた骨壷は、軽量で持ち運びやすいことが特徴です。骨壷に自由に名前や寄せ書きを描いたり、シールやマスキングテープなどで飾り付けたりすることで、ペットとの思い出を形に残せます。
また、紙素材の骨壷は土に埋めても自然に分解されるため、お庭や公園などに埋葬することも可能です。湿気には弱いため、長期間の保存には向いていないでしょう。
ご自身でペットの骨壷を準備する場合の注意点
ペットの骨壷を用意する際は、以下の2点に注意してください。
納骨用か分骨用か決める
ペットの骨壷を準備する際は、納骨用か分骨用かを事前に考えておきましょう。
納骨用の骨壷は、長期間にわたってお骨を納めておくことができます。耐久性が高く密閉性があるため、湿気やカビから守る効果もあります。
一方、分骨用の骨壷は一部のご遺骨を取り出し、別の場所に供養する場合に使用します。小型で設計されたものが多く、取り扱いやすい骨壷です。
ペットのご遺骨の供養方法やご家族の希望に合わせて、納骨用か分骨用かを検討し、適切な骨壷を選びましょう。
骨壷のサイズを確認する
適切な骨壷のサイズは火葬後のペットのお骨の量や大きさにより異なります。特に頭蓋骨の大きさで骨壺のサイズが異なります。
もしペットのお骨が骨壷のサイズと合わなかった場合、火葬業者でお骨を割りほぐして骨壷に入れることも可能です。
ペットの火葬後、自宅のどこに骨壷を置く?
ペットのご遺骨を自宅で保管する場合、ペット用の仏壇や供養棚を用意する方もいらっしゃいます。また、ご家族が集まるリビングや、ペットがいつも過ごしていた部屋に置かれることもあります。
例えば、以下のようなパターンがあります。
- リビングの一角に棚を作り、写真や供物を置いている
- 亡くなったペットのお気に入りの場所に小さなテーブルを置いて、ペット用の仏壇を置いて供養している
- ご先祖様の仏壇の横で祭壇を作り、ペットのご遺骨を供養している
ペットのご遺骨を安置する場所は、ご家庭によりさまざまです。しかし、寒暖差のある直射日光の当たる場所や、湿気のたまりやすい場所は避けたほうがよいでしょう。
手元供養後のご遺骨の取り扱い
骨壺を自宅で保管する「手元供養」はペットの面影を身近に感じられる反面、ペットロスを長引かせます。特に気持ちが晴れない場合は、ある程度で区切りをつけることも必要です。
手元供養後は以下の方法でご遺骨を供養してみてください。
自然散骨する
ペットのご遺骨は海洋散骨や樹木葬として、「自然散骨」できます。飼い主様ご自身で粉骨して散骨することも可能ですが、ペットのご遺骨を砕くのは精神的に厳しい側面もあるでしょう。散骨も含め、専門の業者に依頼する手段もあります。
自然散骨する場合は他人の私有地を避けることが鉄則です。散歩コースだったからと山に散骨をして、山の所有者とトラブルになるケースも珍しくありません。 散骨する場所は入念に調べたうえで決定しましょう。
納骨堂に納める
手元供養後のご遺骨の扱い方として、最も一般的な方法です。管理や維持に費用はかかりますが、手間をかけずに綺麗な状態でご遺骨を保存できます。人間と同じ感覚で供養できるため、近年では特に選ばれているペットの供養方法のひとつです。
営業時間内であれば自由にお参りができるうえ、おやつやお花などのお供え物も可能です。個別での納骨はもちろん、寂しくないようにと他のペットと共同で納骨できるプランもあります。お参りしやすいよう、自宅近くの納骨堂を選ぶと良いでしょう。
私有地に埋葬する
古くからご遺骨の供養方法として選ばれてきたのが、私有地への埋葬です。
土葬とは異なり、ご遺骨であれば腐敗臭等の心配がありません。また、費用がかからない点もメリットのひとつです。引越しや土地の譲渡の際には掘り起こしが必要なため、念頭に置いておきましょう。
必ず守るべき点としては、私有地以外には絶対に埋葬しないことです。他人の私有地や公共の場に埋葬すると、法律に触れる場合があります。トラブルを避けるためにも、埋葬場所には細心の注意を払いましょう。
アクセサリーにして身につける
粉骨したうえでカプセルに入れて、アクセサリーとして身に着ける供養方法もおすすめです。常に愛するペットの存在を感じられるうえ、お守り代わりにもなります。
アクセサリーはネックレスやキーホルダーなどがあります。好みのものを選んでみましょう。材質や形状も含めて、多くの種類が展開されています。民間の火葬業者やメモリアルグッズを扱うペットショップのオンラインサイトなどで販売されています。
なお、ふとした瞬間に落としてしまわないように注意してください。
ご家族とよく話し合って供養しましょう
骨壺の保管方法も含め、ペットの供養方法には多くの選択肢があります。ご家族様とよく話し合ったうえで、全員の意向を叶えられる供養方法を模索してみてください。
手元供養が一般的な供養方法ですが、ペットロスが長引く原因にもなります。そのため、自然散骨や納骨堂に納めるなど、ある程度で別の供養方法に切り替えると良いでしょう。心の中で愛するペットへの想いを切り替えることと、忘れてしまうことは違います。
訪問火葬サービスのCOCOペットでは、供養方法のアドバイスもさせていただいております。
お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類によって6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望によってプランを選んでいただけます。
埼玉、東京(島しょ部除く)、千葉、神奈川、茨城エリアで最安を目指していますので、ペットのお見送りについてお考えの方は一度ご相談ください。