飼っていたゴールデンレトリバーが亡くなってしまった場合、「火葬でどのようなことに気を付ければいいのか」「費用がいくらかかるのか」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
悔いなく愛犬をお見送りしてあげるためにも、事前に火葬について知っておくことは大切です。
本記事では、ゴールデンレトリバーについての基本知識や火葬方法、おおよその費用について解説しています。愛犬をどのような方法で送り出してあげるのか、検討する際の参考にしてください。
目次
ゴールデンレトリバーの特徴や火葬の基本知識
まずは、ゴールデンレトリバーの特徴や火葬の基本知識について解説していきます。
ゴールデンレトリバーの特徴
ゴールデンレトリバーは、温厚でゆったりとした性格が特徴的です。平均寿命は10~14歳で、一般的には小型犬よりも寿命が短いといわれています。とはいえ、性格や平均寿命に関しては個体差があるため、一概にはいえません。
ゴールデンレトリバーは大型犬に分類され、体高の目安はオスが56~61cm、メスが51~56cmです。また、体重の目安はオスが30~36kg、メスが27~33kgとなっています。
ゴールデンレトリバーを火葬する際の基本知識
ゴールデンレトリバーをはじめとする大型犬の火葬時間の目安は、1時間半から2時間ほどです。愛犬の体格や火葬場により多少前後する可能性があるため、事前に依頼する火葬業者に確認しておくことをおすすめします。
また、ゴールデンレトリバーを火葬する際には、以下の注意点があります。
- 死後硬直が始まる前に手足を折りたたむ
- ご遺体はすぐに保冷する
手足は死後硬直が始まる前に折りたたんであげないと、愛犬の体が棺に入らなかったり、火葬炉の左右どちらかに偏って遺骨が火葬台の縁に寄ってしまったりする可能性があります。愛犬が伏せをしたときの状態をイメージして、手足が体に触れるくらいしっかりと折りたたんであげましょう。
なお、ゴールデンレトリバーは体が大きいため、火葬場まで運ぶのが大変な場合があります。自分たちで運んであげるのが難しい場合は、出張訪問に対応している火葬業者を検討してもいいかもしれません。
関連記事:大型犬が亡くなった際の火葬方法とは?適切な遺体安置方法や費用相場
ゴールデンレトリバーの火葬前に必要な手続き
ゴールデンレトリバーをはじめ、犬が亡くなった場合は以下の手続きが必要になります。
死亡届
死亡から30日以内に、愛犬を登録した市区町村または保健所に提出しなければなりません。必要な情報は以下のとおりです。
- 飼い主様の住所
- 氏名
- 犬の死亡年月日
- 登録番号
死亡届提出先により、犬鑑札や狂犬病予防注射済票の返納を求められる場合があります。事前に提出先に確認しておきましょう。
血統書登録の抹消
血統書登録をしている場合、抹消が必要です。登録の抹消方法は、血統書団体へ必要書類と血統書を送付します。
もし、手続き後に血統書の返還を希望する場合は、返却希望の旨を一筆し、返送料金を添えましょう。
ゴールデンレトリバー火葬前の最後のお世話
家族同然に大事にしていたゴールデンレトリバーが亡くなった場合、きちんとした状態で最期のお見送りをしたいと思うでしょう。
以下では、ゴールデンレトリバーの火葬前に行うことを説明します。
ご遺体を安置する場所を決める
愛するペットが亡くなった後、まず、ご遺体をどこに安置するか決めなければなりません。ペットにとって安心できる場所や大切な思い出の場所を選ぶことが大切です。
ペットにとって最も安心できる場所は、いつも過ごしていた部屋です。ペットの匂いが染み付いたベッドやソファなど、愛着のある場所に安置してあげましょう。
また、ご遺体の腐敗を防ぐために、涼しい場所がおすすめです。エアコンの効いた部屋や、風通しの良い場所を選びましょう。
火葬の日時を決める
ペットが旅立った後、ご遺体の安置場所と同様に、火葬の日時と方法を決める必要があります。火葬は、ご家族にとってかけがえのない時間となるため、全員の都合を考慮して日時を決めることが大切です。
希望する日時がペット火葬場のスケジュールと空いていることを確認しましょう。
また、亡くなってすぐ翌日に火葬ができる場合であれば、特別な保冷処置は必要ありません。しかし、何日か後に火葬する場合や、気温が高めの時期などは、ドライアイスや板氷などを使って保冷処置が必要になります。
ご遺体の安置方法
ペットが旅立った後は、ご自宅で安置するまでの間、快適で安心できる環境を整えてあげることが大切です。安置に必要なものは以下のとおりです。
- ダンボール箱(棺)
- バスタオルまたはブランケット
- 新聞紙またはペットシーツ
- ドライアイスまたは氷
- 保冷剤
- シーツまたは布
ペットが普段使っていたバスタオルやブランケットを使うと、安心感を与えられます。ドライアイスや氷は、ペットの体に直接触れない工夫をしてください。低温やけどの原因となります。
ペットの体液が漏れる可能性があるため、新聞紙やペットシーツを多めに敷きましょう。室温が高すぎる場合は腐敗が早まるため、こまめに保冷剤やドライアイスを追加してください。ご不明な点があれば、獣医師やペット火葬業者に相談することをおすすめします。
ペットのゴールデンレトリバーと最後の時を過ごす
安置が済んだら最期のお別れをしましょう。大切なペットとの最期のお時間をゆっくりと過ごし、思い出話に花を咲かせてあげることは、ペットやご家族様にとっても、かけがえのない時間となるでしょう。
ゴールデンレトリバーが亡くなったときの火葬方法を4つ紹介
ここからは、ゴールデンレトリバーの火葬方法を紹介していきます。火葬方法はおもに3種類です。どの火葬方法がベストかはご家庭により異なるため、それぞれの概要を知ることで、自分たちに合う火葬方法を選ぶヒントにしてください。
合同火葬
合同火葬は、ほかの家族のペットと一緒に葬儀が行なわれるのが特徴です。ペット霊園の火葬場でほかのペットと同時に火葬され、遺骨は合同で霊園に埋葬されます。費用を抑えつつ、愛犬を供養してあげたい方におすすめのプランです。
一任個別火葬
一任個別火葬は、愛犬一匹だけで葬儀を行なうプランです。葬儀や納骨などは、家族の代わりにスタッフが行ないます。葬儀に参加する時間を確保するのが難しい方や、愛犬との別れに立ち会うのがつらいけどしっかり供養してあげたい方におすすめのプランです。
立会い個別火葬
立会い個別火葬は一任個別火葬と同じく、愛犬一匹だけで葬儀を行ないます。一任個別火葬との違いは、家族が火葬や葬儀、納骨に立会う点です。最後まで愛犬のゴールデンレトリバーに寄り添ってお別れしてあげたい方におすすめのプランとなっています。
訪問火葬
自宅に火葬業者が訪問し、火葬を行うプランです。ゴールデンレトリバーをはじめ、大型のペットなど、火葬場までの移動が難しい場合に利用されます。また、精神的な負担が大きく火葬場まで行くのが辛い飼い主様にもおすすめの火葬プランです。
火葬時は煙やにおいが出ることがあるため、近隣トラブルを招くことがあります。近隣の方に事前に相談をしておくことや、周りに民家がない場所に移動するなど配慮が必要でしょう。
ゴールデンレトリバーを火葬する際の費用は?
以下では、ゴールデンレトリバーを火葬する際の費用についてご紹介します。
ペットの火葬費用は、基本的に犬種ではなく体重により決まります。ゴールデンレトリバーの平均体重は27~36kgです。以下は、ココペット公式サイトを参考に、ゴールデンレトリバーを火葬する際の料金をまとめました。
火葬方法 | 費用(すべて税込み) |
---|---|
合同火葬 | 43,800~57,000円 |
一任個別火葬 | 50,300~63,500円 |
立会い個別火葬 | 52,500~65,700円 |
体重により料金が異なるため、愛犬の体重をあらかじめ把握しておくと、費用を想定しやすいでしょう。
ゴールデンレトリバーの火葬で棺の中に入れるもの
火葬の前に、ゴールデンレトリバーが生前気に入っていたものを思い出の品として棺の中に入れたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下では、火葬前に棺の中に入れる代表的な副葬品についてご紹介します。
何をペットの棺に入れるかに迷った場合、最も確実なのは、依頼する予定のペット火葬業者に確認することです。
訪問火葬サービスのCOCOペットでも、24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
COCOペットの無料相談(24時間365日受付)はこちらから
手紙
手紙を書くことで、ペットへの思いを整理できます。悲しみや感謝の気持ちを手紙に書いて一緒に火葬することで、心が軽くなるかもしれません。
一緒に過ごした時間や楽しかった思い出を振り返りましょう。愛犬への想いを込めた手紙は、かけがえのない宝物になるでしょう。
ペットフードやおやつ
ペットが好きだったおやつやペットフードを選ぶ飼い主様もいらっしゃいます。ご遺骨に影響を与える可能性は低いため、一緒に棺に入れられます。ティッシュで包んで入れて、清潔に保ちましょう。
お花
ペットが旅立った時、お花を添えて送り出したいと思う飼い主様は少なくありません。ペットの火葬で選ぶお花は、人間の仏花である必要はありません。
ペットのご遺体と一緒に火葬する場合、ペットのお骨に色が移らない淡い色の花を選ぶことが大切です。お悔やみに向くお花は、以下のとおりです。
- カーネーション
- ゆり
- チューリップ
- スイートピー
- ガーベラ
トゲがついていたり、色の濃かったりするお花はお悔やみのお花に向かないため、避けましょう。
写真
元気だった頃の愛犬の写真を一緒に棺に入れる飼い主様もいらっしゃいます。また、家族と一緒の写真も入れても良いでしょう。
写真を棺に入れえる際、写真用紙のまま棺に入れると火葬路の熱で溶けたり、燃え残ったりする可能性があります。そのため、事前に普通紙にプリントしたものを入れましょう。
まとめ
今回は、ゴールデンレトリバーが亡くなってしまった際の火葬の基本知識や、おおよその費用をご紹介しました。
ゴールデンレトリバーは体が大きいため、亡くなった際はできるだけ早く手足を折りたたんであげることが大切です。併せて、火葬場までご遺体を運んであげられるのかも考えたうえで、火葬方法を選ぶ必要があります。
火葬費用は体重により、変わるため事前に愛犬の体重を知っておくと、おおよその費用を予測できます。後悔なく愛犬を送り出すために、ゴールデンレトリバーの火葬に関する基本知識や費用を把握しておきましょう。
訪問火葬サービスのCOCOペットでは24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けているため、気軽にご連絡ください。
お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類によって6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望によってプランを選んでいただけます。
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