「大型犬が亡くなったけれど、どうやって火葬すれば良いかわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ダイナミックな動きと大きな愛情表現が魅力の大型犬ですが、小型犬と比較すると扱いが難しい点も大型犬の特徴です。大型犬の扱いの難しさは、亡くなった後の処置や火葬においても例外ではありません。
本記事では大型犬の火葬方法に加えて、亡くなった後の流れや注意点について解説します。スムーズな火葬と供養をするためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
大型犬が亡くなった際の火葬方法
まずは、大型犬が亡くなった際に行なわれる、一般的な火葬方法を紹介します。どのようにお見送りすれば良いのか検討する際の参考にしてください。
もし大型犬の葬儀で困った場合、最も確実なのは、依頼する予定のペット火葬業者に相談することです。
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立会い個別火葬
飼い主様が立会いのもと、愛犬を個別で火葬してもらう方法です。立会い個別火葬を行なう場合は、霊園や火葬場に愛犬のご遺体を直接運び込みます。霊園や火葬業者によっては、ご自宅まで迎えに来てもらうことも可能です。
立会い個別火葬は最期まで見送れる方法のため、火葬が終わるまで立会いたい方や、お骨上げも行ないたい方に適しているでしょう。その後はご自宅で供養したり、納骨堂に預けて供養したりすることが可能です。
一任個別火葬
霊園や火葬業者に愛犬のご遺体を預け、個別での火葬から収骨までを一任し、後日返骨してもらう方法です。
霊園や業者に火葬をお任せするため、火葬には立会えません。どうしてもスケジュールが調整できず火葬に立会えない方や、悲しみで立会えそうにない方は、この方法を選ぶとよいでしょう。
訪問火葬
火葬業者が火葬車でご自宅を訪問する方法です。火葬場がご自宅から遠い方やご遺体を火葬場まで運ぶ手段がない方などは、訪問火葬を選ぶとよいでしょう。
場合によっては、自宅以外の場所へ火葬車を移動できます。愛犬が好きだった思い出の場所で火葬したいときは、火葬業者に相談してみるとよいでしょう。
合同火葬
ほかのご家庭のペットと一緒に火葬される方法です。合同火葬を選択した場合は、ご家族が火葬に立会うことはなく、火葬から納骨までを火葬業者に依頼することになります。火葬後には、合同墓地に埋葬されることが多いでしょう。
愛犬に寂しい思いをさせたくないとお考えの方は、ほかの動物たちと一緒に火葬される合同火葬を検討してください。
大型犬が亡くなった際のご遺体安置から火葬までの流れ
ここでは、愛犬が亡くなってから火葬を行なうまでの流れを説明します。お見送りの前に確認しておきましょう。
ご遺体を適切に安置する
愛犬が亡くなってから最初にすべきことは、ご遺体を適切に安置することです。ご遺体の安置期間は処置により大きく変化し、火葬時のご遺体の状態にも関わります。
以下で手順に沿って解説するため、飼い主様は事前に把握しておくことをおすすめします。
ご遺体の姿勢を整える
ご遺体を発見したら、まずはご遺体の姿勢を整えてください。個体差はありますが、死後2時間を目安にご遺体は死後硬直が始まります。身体が硬くなって動かせなくなる前に、手足を自然な状態に折り曲げるなどご遺体の姿勢を整えましょう。
身体が大きい大型犬の手足が死後硬直により伸びたままの場合、火葬時の焼却炉に入らないトラブルが発生しかねません。すでに硬直してしまった場合は、死後硬直が解けた後に姿勢を整えましょう。
体液を拭き取る
ご遺体において水分は腐敗の原因となるため、付着している体液は綺麗に拭き取る必要があります。大型犬は身体の大きさから体液の量が多いため、必要に応じて脱脂綿を詰めるなどの対策も必要です。
個体差がありますが、ご遺体の死後硬直は12〜24時間を目安に解かれ、再び身体が柔らかくなります。「解硬」という現象で、筋肉が緩むために身体から体液が出ることも多くあります。
驚く飼い主様も多くいらっしゃいますが、自然な現象のため焦らずに拭き取りましょう。
ご遺体を冷やす
動物は人間と同じく、死亡直後から腐敗が進行しています。少しでも腐敗の進行を遅らせ、綺麗な状態で火葬するためにご遺体を冷やして安置しましょう。
ご遺体は放置すると、腐敗を進める細菌や酵素が活性化します。特に頭部や腹部は腐敗が進行しやすいため、注意が必要です。ドライアイスや氷嚢で冷やすことで、腐敗の進行を抑制できます。ご遺体安置用のドライアイスを販売している業者もあるため、用意が難しい場合は利用しましょう。
冷暗所に安置する
ご遺体の保冷が完了したら可能な限り室温を下げつつ、直射日光が当たらない冷暗所にご遺体を安置します。
外気を含め、風に当たると腐敗が進む場合があります。エアコンの風からご遺体を守るために吸水性の高いタオルや新聞紙を被せておくと安心です。ご遺体に付着した水分も吸収できます。
環境や処置の完成度により異なりますが、ご遺体を安置できるのは夏で1〜2日、冬で3日ほどです。綺麗なご遺体の状態で火葬するためにも、安置期間は2日と考えましょう。
火葬業者を手配する
火葬業者によっては、大型犬に対応できる火葬炉を持っていない場合があります。まずは依頼を考えている業者に対して、大型犬でも火葬できるのかを確認することが大切です。
また、火葬方法によっては、ご遺骨を引き取れないプランもあります。そのため、火葬業者を手配する前に、火葬方法や供養方法を決めておく必要があるでしょう。
火葬を執り行う
大型犬は身体が大きい分、火葬に時間がかかります。火葬業者の設備や細かな体重により異なりますが、一般的に大型犬と定義される25 kg以上の場合で1時間30分から2時間ほどです。
合同火葬や一任個別火葬の場合はご遺体を火葬業者へお渡しして終了しますが、立会い個別火葬の場合は飼い主様も火葬に立会うため、拘束時間も長くなります。
スケジュールには余裕を持ち、火葬時間に不安が残る場合はあらかじめ火葬業者へ問い合わせましょう。
ご遺骨を供養する
火葬形式により、ご返骨の有無が異なります。ご返骨がある一任個別火葬や立会い個別火葬で火葬した場合は、飼い主様の手でご遺骨を供養します。
ご遺骨の供養方法に明確なルールや慣習などはないため、ご家族様で話し合ったうえで決定して問題ありません。
最も一般的な方法はご遺骨を自宅に安置する、手元供養と呼ばれる方法です。愛犬の存在をいつでも身近に感じられるうえ、納骨堂などへの納骨と比較すると安価に供養できることが選ばれている理由です。
大型犬を火葬する際の費用相場
大型犬を火葬する際は、小動物よりも多くの燃料が必要になり、火葬費用は動物の大きさ(体重)で変動します。火葬方法によっても費用は異なるため、依頼する前に確認しておきましょう。
大型犬の火葬方法別の費用相場は、以下を参考にしてください。
- 合同火葬……4万円~
- 一任個別火葬……4万5,000円~
- 訪問火葬……4万2,000円~
- 立会個別火葬……4万7,000円~
なお、料金体系は依頼先によって異なるため、あくまでも目安として考えておくとよいでしょう。
大型犬を火葬する時の注意点
身体の大きさから扱いが難しいとされる大型犬ですが、大型犬特有の注意点を抑えることでスムーズに火葬できます。あらかじめ把握して対策を講じておくことで、スムーズな火葬を目指しましょう。
項目ごとに、以下で詳しく解説します。
火葬実績を確認する
火葬を依頼する前に、火葬業者のホームページや口コミなどで大型犬の火葬実績を確認しておきましょう。火葬炉が小さすぎて、大型犬が入らないことがあるからです。
火葬実績の有無は火葬業者選びにおいて、信用度を測る重要なポイントにもなります。
火葬炉などの設備は火葬業者により異なるうえ、大型犬の火葬は受け付けていない場合もあります。直前になって火葬を断られないように、依頼の時点で愛犬のサイズを火葬業者に伝えて確認しておくと安心です。
火葬に時間がかかる
大型犬は身体が大きいため、火葬に時間がかかります。具体的な火葬時間は火葬業者の設備次第ですが、大型犬の基準とされる25 kgの場合で1時間30分から2時間ほどです。
立会い個別火葬の場合は飼い主様も火葬に立会うため、拘束時間が長くなります。飼い主様の時間が取れない場合は、一任個別火葬や合同火葬を選択することをおすすめします。
火葬に立会うことなく、飼い主様がご遺体を火葬業者へお渡しして終了になるため時間を取られません。
ご遺体の移動方法を考える
火葬業者へ火葬を依頼する場合、ご遺体の移動方法も考えておく必要があります。身体が大きく、体重も重い大型犬はご遺体の移動が困難になるからです。中には棺とご遺体を合わせて40 kg以上になることも珍しくありません。
車などの運搬手段や人手が足りない場合は、移動火葬や送迎付きの火葬がおすすめです。移動火葬は車両に火葬炉を搭載することで、車内で火葬ができる仕組みです。飼い主様の自宅近くで火葬できるため、ご遺体の移動を省けます。
体重が重いほど高額になる
火葬業者により異なりますが、基本的にご遺体の体重が重いほど火葬費用は高額になります。ある程度のまとまったお金が必要になるため、注意しておきましょう。
一般的に大型犬と定義される体重は25 kgであり、25〜30 kgの場合の費用相場は合同火葬で43,000円です。また、一任個別火葬で50,000円、立会い個別火葬は52,000円です。
飼い主様と火葬業者との料金トラブルは後を絶ちません。思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、火葬費用の事前確認は必ず行ってください。
大型犬を火葬する際の依頼先はどのように選べば良い?
愛犬が大型犬の場合、火葬場までご遺体を運ぶのは大変かもしれません。愛犬を運ぶ手段がない方でも火葬できるように、出張可能な業者かどうかを確認してみるとよいでしょう。
また、自宅でお骨を保管することも可能ですが、納骨を検討する場合は霊園や納骨堂を探す必要があります。個別のお墓に入れたい方もいれば、家族と一緒のお墓に入れたいとお考えの方もいるでしょう。ご家族が理想とする供養をかなえるには、火葬後の納骨に関しても相談できる業者を選ぶのがおすすめです。
まとめ
大型犬の火葬方法には、立会個別火葬・一任個別火葬・訪問火葬・合同火葬と複数の選択肢があります。それぞれの特徴を押さえて、ご希望の形をかなえられる方法を選びましょう。
また、愛犬が亡くなったあとは、火葬まで安置するためにご遺体の手足を整えたり、腐敗の進行を抑えられるように保冷剤を当てたりするなどの処置が必要です。火葬の費用相場は火葬方法や体の大きさ、業者によって異なるため、依頼前に確認しておくことが大切です。
大型犬を火葬場に運ぶ手段がない場合は、出張対応している業者に依頼するとよいでしょう。納骨を希望する場合は、墓地や納骨堂に関して相談できる業者なら安心して依頼できます。
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