「ペットのモルモットが亡くなったら、どうやって火葬すれば良いのだろう」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
モルモットの寿命や死の兆候、死後の対応、埋葬に関する知識があれば、不安はある程度軽減され、モルモットとの今の生活をより楽しめるでしょう。
この記事では、モルモットの死の兆候や亡くなったあとの対応方法、火葬の流れなどを解説します。
目次
モルモットが死んだらまずすべきことは?
モルモットが亡くなった直後は、大変辛い心情で混乱する方がほとんどでしょう。しかし丁寧にお別れするためにはやるべきことがあります。
以下では死んだらするべきことについて解説します。
体をきれいな状態にする
まずは、体の状態をきれいに整えてあげましょう。
腐敗を遅らせるうえで、清潔な状態を保つことは大切なポイントとなるため、必ず行なってください。
鼻、口、肛門などから体液が出ていないかを確認し、汚れている場合は濡れたガーゼなどで優しく拭き取ります。体液の流出が止まらない場合は、清潔な脱脂綿などを当てておきましょう。最後にそっとブラッシングして、毛並を整えます。
ご遺体の体勢を整える
モルモットは、死後2~3時間で硬直が始まります。体が完全に固まると動かせなくなってしまうため、早めに手足を中側に丸め、自然な体勢に整えてあげましょう。
目を開いたまま亡くなった場合、可能であれば瞼を閉じます。閉じるのが難しい場合は無理をせず、ハンカチなどで目を覆ってあげてください。
ご遺体を適切に安置する
体を清めたら、清潔なペットシーツや新聞紙を敷いた棺・箱などに亡骸を寝かせてあげましょう。
安置したら、腐敗防止のために保冷を行ないます。保冷剤やドライアイスを布で包んで箱に敷き詰め、涼しく日の当たらない場所に安置しましょう。ドライアイスや保冷剤が溶けないように、こまめに取り換えるようにしてください。
適切な保冷により4日~1週間程度はきれいな状態を保てますが、埋葬までに時間がかかる場合は冷蔵庫の使用も選択肢の一つです。
葬儀業者に連絡する
ご遺体の安置が済んだら、葬儀を行うためにペットの葬儀業者へ連絡しましょう。モルモットの葬儀方法は土葬と火葬が一般的ですが、業者に依頼するのは火葬のみです。土葬は私有地で行うため、業者に依頼せずに飼い主様だけで完結できます。
火葬費用は業者により異なるうえ、モルモットのような小動物は火葬自体を行っていない業者も多くあります。費用と併せて、火葬の可否も事前に確認しておくと良いです。
訪問火葬サービスのCOCOペットでは、24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
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モルモットの弔い方法
モルモットの弔い方法は大きく火葬と土葬に分かれますが、土葬にはプランター葬という選択肢もあります。各々にメリットとデメリットがあり、明確な優劣はありません。
ご家族様と話し合ったうえで、皆様が納得できる方法を選んでください。
火葬
火葬はモルモットの弔い方で、最も一般的な方法です。モルモットの火葬ならではの注意点はありますが、基本的な流れは犬や猫の火葬と変わりません。火葬形式次第でご返骨もできます。
モルモットの火葬は民間のペット火葬業者のほか、保健所などの自治体でも可能です。しかし犬や猫の火葬は行っていても、モルモットなど小動物の火葬は行っていない場合があります。予め小動物の火葬を承っている業者を探しておきましょう。
また、自治体においてモルモットのご遺体は一般廃棄物として扱われ、ごみや他の動物と一緒に焼却されます。丁寧な火葬とは言えないため、丁寧に弔いたい場合は民間のペット火葬業者に依頼しましょう。
土葬
土葬は昔ながらの弔い方ですが、モルモットなど小動物の葬儀ではよく採用されます。火葬よりも安価なうえ、飼い主様の手で葬儀を行える点が土葬の魅力です。
個人で土葬をする場合には、腐敗臭や野生生物による掘り返しへの対策など、注意点が多くあります。最も注意すべき点は埋葬場所で、庭などの私有地で行うことが土葬の絶対条件です。
私有地以外での土葬は法律違反になる可能性が高いため、絶対に行わないでください。土葬は一見すると手軽な方法に思えますが、注意点などが多いうえに慣れが必要な方法です。
プランター葬
土葬をしたいけれど埋葬できる私有地がない飼い主様には、プランター葬がおすすめです。基本的にプランターと土さえ用意すれば、ベランダや玄関先でも土葬が可能になります。
プランター葬はご遺体だけでなく、火葬後のご遺骨を埋葬する供養方法としても使えます。
手軽なうえ、庭などがなくても土葬できる点がメリットですが、普通の土葬と同じく腐敗臭や虫の発生などには注意が必要です。マンションで土葬できる点もプランター葬の魅力ですが、周囲への配慮を忘れないでください。
モルモット火葬の種類
モルモットの火葬形式にはいくつか種類があり、火葬業者のプランごとに分かれています。価格や特徴を考慮して、飼い主様の意向で選んでください。火葬形式によりご返骨の有無が変わるため、ご返骨を基準に選ぶと良いでしょう。
合同火葬
合同火葬は他の動物と一緒に火葬する方法です。民間のペット火葬業者では一緒に火葬するものは動物のみですが、ご遺体を一般廃棄物として扱う自治体ではごみと一緒に焼却されます。自治体と民間でご遺体の扱いや丁寧さに違いがあるため、注意が必要です。
また、合同火葬の場合はご返骨がない点も特徴的です。他の動物と一緒に火葬するため、ご遺骨の区別が困難だからです。飼い主様の手でご遺骨を供養したい場合は、合同火葬以外の火葬形式を検討しましょう。
モルモットなど、2 kg未満の小動物における合同火葬の費用相場は13,000円です。
一任個別火葬
他の動物と一緒に火葬する合同火葬に対し、一任個別火葬では1頭ごとに火葬を施します。最大の特徴はご返骨ができる点にあり、ご遺骨を骨壺に入れた状態で後ほどご返骨してもらえます。
自身でご遺骨を供養したい飼い主様は、ご返骨が可能な一任個別火葬を選択しましょう。ご返骨は後日になる場合も多く、当日はご遺体のお渡しのみの場合も少なくありません。郵送でご返骨してくれる業者もあり、飼い主様の都合に合わせやすいメリットもあります。
ペット火葬業者による一任個別火葬の費用相場は、2 kg未満の小動物で19,000円です。
立会い個別火葬
個別に火葬できる点では一任個別火葬と同様であり、立会い個別火葬は飼い主様が火葬に立会える点が魅力です。飼い主様もご収骨ができるため、より丁寧に弔える方法と言えます。
その場でご遺骨を骨壺に納めてくれる場合がほとんどで、即日ご遺骨を持ち帰れます。最期のお見送りまで飼い主様がペットに寄り添えるため、葬儀後の後悔が生まれにくい火葬方法です。
費用相場は2 kg未満の小動物で21,000円であり、一任個別火葬と大差はありません。「費用にそれほど差がないのであれば、より丁寧な火葬にしたい」と、一任個別火葬から立会い個別火葬に切り替える飼い主様も多くいらっしゃいます。
モルモットの火葬で注意するべきこと
モルモット火葬では、一般的な犬猫の火葬以上に注意すべき点があります。小動物特有とも言えるもので、火葬の前に把握しておきましょう。
お骨が残りにくい
モルモットを含め小動物の骨は小さく軽いため、火葬の際の熱風や火力が原因でご遺骨が残りにくい場合があります。火葬設備やスタッフの技術、火葬時間などにも左右されるため一概には言えませんが、ご遺骨が崩れてしまう可能性を考慮しておきましょう。
また、火葬の際のご遺骨の残り具合は、モルモットの健康状態でも左右されます。骨密度と関係が深い骨粗しょう症はもちろん、糖尿病では特に頭部のお骨が崩れやすいです。
小動物の火葬実績がある業者を選ぶ
小動物の火葬は犬猫の火葬に比べて難しいとされています。火葬設備や技術が乏しい火葬業者に依頼した場合、綺麗にご遺骨が残らない可能性があります。そのため、モルモットの火葬を依頼する場合は、小動物の火葬実績がある業者を選ぶことが大切です。
また、ホームページに記載されている実績と共に、実際に小動物の火葬を依頼した利用者の口コミも確認しましょう。小動物の火葬経験だけでなく、利用者の満足度も火葬業者選びにおける重要な指標になります。
ご収骨は丁寧に行う
火葬後にご遺骨が綺麗に残っていても、お骨は非常に崩れやすい状態で保たれています。力を入れ過ぎてご遺骨を崩さないようにしつつ、力を抜き過ぎてご遺骨を落とさないように注意してください。丁度良い力加減が求められます。
ご収骨の場で焦る必要はありません。愛するペットと向き合う大事な時間でもあるため、落ち着いて丁寧に行うことを意識してください。基本的に火葬業者の方がお手本を見せてくれるため、お手本を真似ながらご収骨しましょう。
モルモットの寿命は5〜10年
個体差はあるものの、モルモットは3~4歳から老化が始まり、5~10歳で寿命を迎えるとされています。モルモットの10歳は人間だと90歳くらいにあたるため、小動物のなかでは比較的長寿だといえるでしょう。
なお、ギネスに登録されたモルモットの長寿記録は14年10ヵ月です。人間に換算すると140歳ほどという、驚きの記録もあります。
モルモットの死期が近いときに見られる兆候とは
モルモットの死期が近い兆候を事前に理解すると、飼い主様も心の整理ができるでしょう。老衰により亡くなる場合の兆候を解説します。
老衰死が近いときに見られる兆候
モルモットが老衰により死を迎える場合、以下の兆候が見られるようになります。
- 元気がなく運動をしなくなる
- 食欲の低下、体重減少
- 下痢、嘔吐の症状が見られる
- 呼吸の乱れ
- 体温の低下 など
モルモットの体調は急変しやすいため、死の兆候は発見しにくいものです。それでも、日々注意深く観察しておくことで、わずかな変化に気付ける可能性が高まるでしょう。
また、症状がまったくない場合もあるため、少しでもいつもと様子が違うと感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。
突然死の可能性も
モルモットは病気の症状や老衰の兆候を見せずに、突然死んでしまうこともあります。突然死の代表的な原因としては、以下が挙げられます。
- ビタミンC欠乏症……ビタミンCが不足すると骨や歯の変形、皮膚状態の悪化を引き起こし、感染症につながる
- 不正咬合……歯並びのバランスが悪くなり、歯の付け根に炎症が起こることで鼻腔やあごに腫瘍ができる。細菌感染が全身の臓器に広がると、死につながることもある
- 結石症……尿中のミネラル分が石化して尿道が詰まることで、膀胱の破裂、急性腎不全を引き起こすことがある
突然死を可能な限り防ぐためには、食事で栄養を十分に摂る、皮膚や口の中の状態をこまめにチェックするなどの対策をとりましょう。少しでも異変を感じたら、速やかに獣医師の診断を受けてください。
大切なモルモットを適切に火葬してあげよう
モルモットの平均寿命は5~10年ほどです。今回紹介した死の兆候が見られたら、速やかに獣医師に相談しましょう。モルモットが亡くなったら適切に対応し、希望のプランにて火葬してあげることをおすすめします。
プランがわからないという方は、訪問火葬サービスのCOCOペットにご相談ください。24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類によって6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望によってプランを選んでいただけます。
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